第12章 人生の後半に 588話
アルマー、ここが久住山だ。
四十年前、雪山の頃に頂上まで登ったことがある。
坊ガツルまで歩いて行こうか。ここからなら近い。
はい。おとうさん。
美しい景色。
よしろうはんは登山が大嫌いやった。
しかし、アルマーが楽しそうなので歩いていた。
ところが、よしろうはんはこのあと急きょ京都へ向かうことになった。
近景の旅は日帰りとなる。
温泉に浸かり、アルマーとの帰り道。
日は沈み、空にはマジックアワーの深い青の中に下弦の月と金星が浮かんでいた。
車を停めて、しばらく眺める二人。
アルマー、綺麗やな。
素敵です。