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表紙 Lost Zipangu

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  失われていく日本 ここは以前は美しい棚田エリア 私の故郷滝地区にある。 消える棚田。消滅する継承文化。そのスピードは物凄い勢いで進んでいる。   私は今、棚田だけでなく、Lost  Zipanguと言うタイトルで私がそこに立った地点で感じた、見た事象をまとめて一冊の本にするべく撮影を進める。 奈良 京都 大阪でもフィルムで撮影 。 風景だけでなく、街や人々も在る。 私のテーマは Environmental and ecological records. 環境と生態の記録である。   私は撮影現場で失われる事象に出会っても悲観に捉えない。 変化の行動や運動の始まりであるだけだ。  失われるから次が始まる。 生命体地球はそうやって繰り返される。 全運動エネルギーが消滅したときが本当の死滅である。 それでも地球規模以上の新しい宇宙の始まりではあるが。 科学アカデミーのシュミレーションでは地球に生命がある時間よりも生命が絶滅して地球が太陽に飲み込まれるまでの時間の方が途方もなく長い。そしてその後さらに長い時を経て新しい宇宙がまた誕生するのだ。

甲佐にて

無農薬は達成するが収穫量での課題がある。 収量は反5俵程。7俵は狙いたいところだ。 実際7俵の無農薬無施肥の田んぼを私は作っている。 さてこの地はどうすれば良いか。

おろし大根医者いらず

普通は大根おろし医者いらずだそうだが、大根おろしって、私はおろし金に思ってしまう。 生まれてこの方、おろし大根と言ってきた。   さて。 大根はとても健康にいいそうですね。詳しくはネットでどうぞ。 昨年種を撒いて収穫ぜずに花を咲かせ実を実らせた大根が秋に発芽したものだから大変な数の大根が育っている。アブラナ科ってどうしてこんなにべらぼう!な数の種子を作るのだろう?しかしこれはアメリカの土壌学者が言う大根で不耕起栽培を可能にしたという現場を目の当たりにした思いであった。密に撒いても直根が深く、トラクターで耕すよりも更に深く根を張っている。これを上部だけモアで砕き大根が腐敗してなくなると機械で耕した以上に土壌構造が良くなるそうだ。土壌は裸にならないので現代農業の課題である土壌流出が少なくなる。 アメリカは大型機械、除草剤と工業型大量生産をした結果、畑の土壌が雨で流されたり風で吹き飛ばされたりと深刻な被害を受けているので不耕起栽培へとシフトしている。 綿やトウモロコシ、ヘンプなどは不耕起栽培がとてもいい結果を出している。 大根されど大根、見直しました。

今日は甲佐へ

鹿が麦を食べてるようでその対策に赴く。 新しい圃場をやつだ農園が借りる。その面積は3ha(100mx300m)ほどが一か所に集まった理想的な環境。ただ現在はその集落そのものが耕作放棄地になっている。 私たちは美しい里山が広がる素敵な農園にしたいと今取り組んでいる。 この場所が今後やつだ農園が行うプロジェクトの牙城となるであろう。 私もここを全力で尽くす覚悟だ。 動物たちとどういう折り合いをつけるのかも大切な仕事。 私には野生動物たちに対して害獣という感覚は無い。 ただ彼らは生きる為に農作物を食べているのだが、もっと根本的な原因がある。その対策を今後考え取り組みたい。

幸福度

甲佐にてあと4反小麦を播種したら冬は開墾の日々。無農薬無化学肥料の圃場面積を拡大して多様な生物が住める環境を作る事、そして有明海の再生に繋がる事が写真家としての目的だ。幸い来年は甲佐のある地区がまとめて3町をお願いしたいという依頼がある。これは大仕事。耕作放棄地は開墾に近い。背丈の高い雑草が生えそれを切って燃やす。イノシシが壊した畔を治す。痩せて硬い圃場を耕してそれが元の田んぼに戻るには3年ほどかかるのだ。しかしなんだろうこの充実感と幸福度は。有難い日々である。

大地を耕す

甲佐にて田起こしからヘアリーベッチの種を蒔いて来季に備える。麦の播種も始まる。そして新しいエリアの耕作放棄地を田んぼ化へと開墾作業。まだまだ忙しい。 環境保全も楽ではない。でもこれは私が始めた大事な仕事だと自分に言い聞かせる。 6年前に10aの圃場であったが、来季は500aが農薬と化成肥料不使用エリアへと変わる。その内CASA BLANCA圃場200aでは肥料さえ使わない事が可能だと実証出来始めている。 多くの生物たちの姿も見られるようになって来た。 しかし大型機械や化石燃料を使わない不耕起圃場の実現は未だ出来ていない。CASA BLANCA圃場でこれから取り組む大きなテーマである。  

メダカの学校

消滅した集落 栖高(すだか)から流れる後谷川(うしろだにがわ)が滝川と合流する手前に4枚の棚田がある。合わせてわずか1反ほどの小さな棚田もまた借り手が居なく消えようとしていた。私はそこを借りる気はなかったがビオトープ計画を考えていたので気にはしていた。 中略(経緯を詳しく書いていたが、投稿を消去してしまった。持ち主と話し借りる方向で調整中。)  さてメダカの住みよい環境を作りたい。 今回はメダカの保護を目的とするが、 種の保存や再生は1種では意味がなく、関わる多くの種の多様性があって初めて保全となる。また多くの学びが必要になる。 しかし自然を人工的に再現する事は非常に難しいが、まだ生きている環境で保護する事はそう難しくもない。 大事な事はやってみるという決断と行動力だろう。忙しい日々ではあるが、まだ私には1日のスケジュールの中でそれくらいの余力はあるようだ。生産ばかりに夢中になっていたが、そういう保全活動が本来の私の役割であろう。

施肥をしないでいい圃場作り

野菜と雑草の違いは植物であることに関しては差異はないかもしれないが、 食べれるか食べれないかの違いは大きい。エグ味がなくて柔らかく、美味しく大きい。大きくなるはずの大根を数年無施肥の圃場に種をばら撒いた。 結果はとても小さな大根が出来た。味は良かったが、大根と言うより小カブより小さく、ラディッシュより大きいサイズだった。つまり施肥は細胞を肥大化させ柔らかくし大きくする。 しかし疑問が残る。なぜこうも毎回施肥をしなければならないのか?もっと効率的な方法はないのかと思う気持ちが大きくなっている。南瓜畑の後の麦は麦に施肥をする必要はない。田んぼに堆肥を撒けば城南地区では2年に一度で良い。私の冬季湛水田には施肥を一度もしないで慣行栽培以上の収穫量を得る。などの例は幾つかある。しかし野菜は施肥をしないとなかなか思うように育たない。施肥の量は指南書の半分でかまわないが、全く0では出来ない。やはり何らかの輪作体系を作っていなければ地力はなくなり毎回施肥が必要になる。   今年は麦が良く育っている。私の全ての畑に撒いているので麦を収穫後麦わらは膨大な有機物となり還元され地力は増すだろう。その繰り返しで施肥をしないでも野菜が出来る圃場が作られるはずだ。それには多少時間がかかる。

やつだ農園(株)の進展

無農薬米栽培を基本とする法人化したやつだ農園は今後圃場拡大に向けて進む。 2021年の圃場面積は1.2町からのスタートであったが今年4反プラスされ、新しく3町の耕作放棄地を検討中。目標は150町なのでまだまだこれからだ。耕作放棄地に対する再生のアプローチも更に研究し実証しなければならない。土地が痩せているので施肥が必要だが安全で効果的な施肥方法、ヒエなど雑草が信じられない程多いのでその対策、水利関係が壊れているので補修や中山間地特有の獣害対策、特に現在広めている地区は水が少ないのでその問題を解決する必要がある。現場で栽培して分かる事は、作っていない圃場はなんらかの問題があるので作っていない事が多い。柔軟な考え方やアプローチなど相当なスキルを要求される。本来なら農事組合法人を別に作って現在作られている田んぼで契約栽培するほうが遥かに効率的だろう。その様な展開も視野に入れているが、最低限の農園専用の圃場も必要。今はその段階だ。難しい事ばかりだがそれをクリアして行く事でスキルを学びノウハウが蓄積されスタッフも育つ。2022年は農園にとって大切な年になるだろう。私も気を引き締めて行く思いだ。

中休み

このところ?いや、ずっと忙しい。 夏撒きかぼちゃは6月終わりから7月頭に播種したが、成長がすこぶる早く既に1m程伸びたので整枝作業と雑草管理を行う。 初の栗カボチャ無農薬栽培と無動物性肥料、無化学肥料達成のため、緑肥+塩を施肥して土壌電気伝導度を改善し根から養分の吸収効率を高めようとする実証実験を行っている。 <一般的には塩を与えると生理障害もしくは枯れるので真似しない様に。> 甲佐の米は雑草対策に追われるが、耕作放棄地初年度にしてはいい調子に成長している。  来季3haの圃場追加のプランも検討。 いよいよ麦の作付面積を拡大する時期に来た。 という訳で深夜零時から夜9時まで起きて、全く休む暇なしの日々だったので、今日は思いっきり休むことにした。 釣り三昧の一日。 少しは気分転換出来ました。

雑草

畑に牛糞堆肥を1反に600kg入れた所で撒けば数ミリの層。 雑草は分厚い層を作る。 その総量は軽くtを超える。 枯れてしまえば軽くなるがそれでも層の厚さは数センチある。 これを漉き込まないで刈るだけか、そのままにしておくと糸状菌が表土に繁殖し、ゆっくりと分解して栄養素を生産する。 数年で有機物の層は厚くなる。 畑の耕起は植えるところだけ行い毎回場所を変える。   今耕起していない畑は理想的な草丈の雑草が生えるようになった畑。 耕起している畑は外来種や背の高い草、つる系の草が多い畑。  借りている畑ですでに雑草さえ生えない畑はマメ科の緑肥の種を撒いている。 背の高い外来種しか生えない畑は花が咲く手前まで待ち、大きくしてから漉き込み土壌の炭素率を上げている。  

春に米 夏に南瓜 秋に大蒜 麦

今後の栽培体系が見える。   私の主力品目に大蒜を加える。 今はアイユローズ一種でいく予定。 大蒜の後作にカボチャは最適だ。 麦も合う。 夏まきカボチャは台風対策だけ必要だが春まきカボチャの様にマルチや不織布やハウス燃料などが必要なく、種も直播でいい。  米は言うに及ばず無農薬無施肥で。 冬季湛水の田んぼは水で、畑は常になんらかの植物が一年中植わることになる。 少量だが梅 在来紫蘇 在来大豆を毎年更新 その他の野菜はその時々で。   そんなルーチンを確立。        

草刈り

まだマメ科の雑草が種子をつけていないので草刈りには少し早いが、何分圃場はやつだ農園や市民農園を入れると4ha近くになる。 それをひとりで管理するのでもう始めないと間に合わない。 ということで今日から草刈り。

半不耕起の実践

既にその方法は昨年から実践しているがもっと徹底したい。 種まきや定植のところだけを耕起する方法。 有機物や施肥に関して漉き込まず土俵上に振るだけにすること。 雑草や被覆作物を生かす。 収穫後の作物の茎や葉や根を漉き込まない。   微生物も大事ではあるが耕すことで定住できないミミズやケラその他色々な小動物の生息できる住環境を残す。 表土の腐葉層を作り生物の採餌環境を作る。  上記は私の経験や視点と土壌科学者 ラタン・ラル氏の考えをもとに解釈した。

やつだ農園の動き

久しくやつだ農園に向かう。 麦の様子を見に行った。 やはり数年耕作放棄地だけあってやせた土地の様で麦の成長も遅く、色も隣の田んぼの雑草よりも薄い緑色だ。 6月に収穫したらそれなりの施肥設計をしなければ本番の米さえ収量がない様だと判断。 相方のM氏と相談して堆肥を入れる事にした。 新車のトラクター購入を病院から認可され来週にも納車される。 こちらもいよいよ本格的に始動する。 今は1.2haの圃場だが法人化するなら10haや20haは欲しい。 (記号1haは1ヘクタール≒1町、10反とほぼ同じ) まずは1hの田んぼと0.2hの畑で病院の栄養科に米と野菜を提供して病院食の自給率を高める事が目的。 今期は無農薬を基本として施肥は有機も化成肥料も私の考えで使う。  最終的には私の田んぼの様に何も施肥しなくても育つ環境へ変えていく計画だ。 残念ながら山付きの甲佐は水が豊富ではなく湛水による生物多様性環境は作れない。 他の方法を模索したい。  当面は麦と米の二毛作で藁の漉き込みを繰り返して土の炭素率を上げ、常に圃場に植物がある事で微生物の環境を維持しよう。 しかしそれでは常に施肥が必要になる。 今はまだ方法論さえ見つからない。  

まつぼり風

この地域特有の山からの東風。 とても強風で時に15m強の風が吹く。 今日も吹き荒れている。 ハウスが心配で見に行くがなんとか持ちこたえていた。 しかしこれではいずれ飛んで行くだろう。 台風にも耐えれる様な補強や防風ネットでの対策も必要に思えた。 育苗ハウスは今後必要なので、構造から作り直してもいいだろう。 私の土地を見回るが、先祖から受け継いだ土地の有り難みを感じた。 すべの圃場うち一箇所のみが風が強いが、その他の土地は東に山や木などがあり、 まつぼり風の影響を全く受けない事がわかった。 どおりで今までまつぼり風を気にしたことがなかったのだった。 先祖の知恵を見る。  守られているのだな。 感謝するのみ。

長雨を前に

森林組合からクヌギの苗50本を買い、畑に植える。 多くは CASA BLANCA の農園用だが、余るので他の畑にも1反に3本ほどを中央の列に植える。 目的は落ち葉を畑に入れるのに畑にクヌギを植えたが早いと考えたから。 まあ普通の人は唖然とするだろうが、私はそれなりに計算している。 畑には多少の日陰が作物にも必要だと見ている。 日射量の違いを作って品種の多様性を持ち込みコンパニオンプランツを栽培したり、ミツバチなどの誘動を行い、単一品種栽培の圃場に変化を与える。 落ち葉は腐葉土になり肥料ともなるが、生物多様性の為の住環境を提供できるだろう。   その後は春作物の苗作り。 3月播種野菜を前倒しで畑に直接種を蒔き、木枠に農ポリを張った天井の低い育苗用ハウスをかぶせる。 この方法はとても経済的で、風の影響もなく、セルトレーも必要なく、水やりなどの管理も楽で、移植時の移動の距離が短いので効率性は高い。 夜温維持のための暖房が出来ないだけだが、いずれは温風送風出来ると考えている。 まあ今日はなんだかんだと畑に一日中居る事になるだろう。

プリンスメロン

小学生の頃父が良く作ってくれた。 種屋さんで種を見てたら懐かしくなり買ってみた。 昨年はマスクメロンを播種したが、途中で枯れてしまった。 これは簡単という。 このメロン40年前のプリンスメロンより改良されてるらしいが、当時の味に近くなるだろうか。 その他ミョウガの苗を買う。 大量には要らないがあれば美味しい。 自分でなんでも作れば食生活は本当に豊かになる。  土地を買っても今は安い。 借りても無料に近く安い。 農家以外の人たちが消費だけでなく近郊の露地に自ら植えるという文化がもっとあってもいい。

不耕起栽培の試験を始める。

農業を教えてる方が4名いるが一人の女性が不耕起栽培をしたいという。 私も非常に興味はあるが、成功した事例を見たことがない。 これまでの取材の中で幾つかの不耕起栽培を見てきたが、多くの方に食料を生産する農業とは言えない収穫量であり家庭菜園向きだと認識していた。 ただ、私が今後生物多様性の農業を展開していく上で避けて通れないなと判断。 色んな事例の不耕起栽培の理論を調べるが、恐らく日本に適した不耕起栽培はまだ発展途上の様だ。 不耕起栽培候補の畑は幾つかある。 今考えている圃場1つを実験してみよう。 元々地力のある畑だが震災以降3年間耕作放棄地となった場所だ。 全ての養分はセイタカアワダチソウや葛などに吸収された後痩せてしまった。   長い年月が必要になるだろう。 でも私には短期間で出来る方法がイメージ出来ている。 有機物の堆積量と表土での生物分解。 そこに着目したい。 ただ、私の経験から不耕起だけが生物多様性を維持するとは思っていない。 耕起することで違う種の雑草が生えてくる姿を見ている。 そういう多様性もあるという事だ。 圃場は自然ではない。 人が管理して成り立つ二次的自然である。 そういう条件で生息できる多様性もあるという事。    

working memo

色々仕事があるのでメモ 田んぼ 杉の園  整地 畔塗 穴ん前  畔塗 市川原  畔塗 小久保境 畔塗 草刈り 水利    畑   地の眼  くり大将3月定植準備 田中ん上 くり大将3月後半定植準備 竹下畑  耕起 市川原  耕起 布田鶴  夏までなし 宮ん上  新品種の播種試験 山 田中ん上 間伐 草刈り 滝    なし