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異変

 皆気づかないだろうか。雀が全くいない。

雷神現る 大正女子不二子の説法譚 211話

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 風神雷神図(俵屋宗達)寛永年間(1624年~1645年)   障子のうちに青くひらめきしは、雷神の影にて候。おそろしや、おそろしや。やがて空裂けるごとき響きとともに、どどーんと轟音天地を揺がし、地鳴り地響き四方にとどろく。しばし経て、烈風吹き荒び、大雨しきりに注ぎ、田の水路は忽ち氾濫を致す。 その後やうやく稲刈りの折となれど、たわわに実りし稲は倒伏し、雨脚のため刈り取りは延引す。百姓ら「嗚呼、もしや水口を早く閉じ置かば……」と口惜しみ嘆けども、悔恨すでに後の祭りなり。 されば秋の嵐はいづれ来たるや、人智の及ばぬ天の御業と申すべきか。

蛙の恩返し 195話

米がのうなってもうた。しゃーない。去年の種籾があったはずや。あー。やっぱしコクゾウムシがおるな。明日天日に干すさかいここにひろげとくか。。 朝になりお腹まるまるの蛙。得意げに籾のうえにおったで。お目眼もまるまる。ぼく様見ても逃げへんで。よしよしええ子ぉや。もう虫は食うたか。おなか一杯やろ。お天道様に干すで。  

研究の本購入 『農業全書』 日本最古の農業書

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 『農業全書』は、宮崎安貞が1697年に著した江戸時代の農書で、農事総論、五穀、菜類、果樹、山野菜、薬類、栽培法などを図入りで詳しく解説した、日本で最初の体系的な農書です。中国の『農政全書』に影響を受けつつ、自身の見聞と実地研究に基づき、当時の農業技術を広く網羅し、広く普及した「日本の農業の指南書」として知られています。  農業全書 (岩波文庫 青 33-1) 文庫 – 1936/1/15 宮崎 安貞 (著), 貝原 楽軒 (著), 土屋 喬雄 (著) 

研究の本購入 『天工開物』 明時代の高度な中国農業も記す産業技術の百科全書

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『天工開物』は、明末に宋応星が著した中国の産業技術書で、農業、衣服、染色、製塩、製陶、製紙、兵器など、当時の中国で行われていた幅広い産業技術を、120点以上の木版画と実証的な記述で解説しています。書名には、自然の働き(天工)を利用して人間が物を開発する(開物)という意味が込められており、当時の生活に密着した技術を体系的にまとめた貴重な百科全書。  天工開物 (東洋文庫 130) 単行本 – 1969/1/1 宋 應星 (著), 藪内 清 (翻訳)  

不二子の立ち姿 191話

田んぼも色づきはじめましたなぁ。よしろうはん。あとひと月もすれば稲刈どすな。毎年美味しいお米が食べれるなんて素敵どす。なあぁ。よしろうはん。なんでやあんさんの稲は病気になりせんのどすえ? さぁわからんな。なんでやろか。まだ病斑が見えへんだけちゃうか。 不二子にはそうは見えへんで。 そうやろか。ぼく様は知ってるようで、知ってへん。理論で作ってるさかい見過ごしてる事あって当たり前。ただな。なんとなく声が聞こえんねん。 なんの声どす? 稲の声や。ぼく様にんげんの女性より植物のほうがお話し出来るんや。声と言うかなんか伝えてくれるんや。 あんさんやっぱり、いとをかし。ふふ(笑)   秋景色のたんぼに立つ着物姿。 ハイカラさんの不二子はん。 ほんま美しい。 大正浪漫の景色とはこなんやったんかなぁ。。

すっぽん也

また田んぼにすっぽんがいた。こいつかわええけど居たらめんどうだ。。捕まえて滝川にどぼん。。噛みついたらこえー。。ぼく様のたんぼなんでもおるわ。縞蛇もマムシもいるいる。こえー。生物多様性ね。。こえー。あのー此処デンジャラスゾーン也。

虫豸帖

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 「虫豸帖(ちゅうちじょう)」は、江戸時代後期に伊勢国長島藩の藩主であった増山雪斎(ましやませっさい)が描いた、 小型の生物を写生した博物学的な画帖です。  主な特徴は以下の通りです。     作者: 増山雪斎は本業が大名でありながら、優れた花鳥画の才能を持っていました。     内容: 蝶やトンボ、カメムシといった小さな虫を中心に、甲羅の模様や透き通った羽まで驚くほど精緻に描かれています。     制作背景: 江戸時代には、動植物を精密に記録する「博物図譜」の編集が盛んに行われており、雪斎の『虫豸帖』もそのひとつです。     雪斎の虫への愛: 雪斎は、写生のために殺した虫の死骸を大切に保管し、「わが友である」と語っていたと伝えられています。     虫塚: 雪斎の死後、友人たちが彼の墓がある寺院に、虫の供養のための「虫塚」を建てました。この虫塚は現在、東京国立博物館の隣にある寛永寺に移設されています。     所蔵: 東京国立博物館などが所蔵しており、文化財として登録されています。 

「虫の音楽家」

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小泉八雲「Lafcadio Hearn(ラフカディオ・ハーン)」は、ぼく様の敬愛するおじい様のひとり。久しくおじい様の教えを乞うべく著書を購入。 ハーンおじい様は鳴く虫も深く愛され興味を抱かれ随筆を残された。     https://www.hearn-museum-matsue.jp/exhibition-insects.html     初版本はとても趣あるが、手に入らない。文庫本を購入。 虫の音楽家 小泉八雲コレクション (ちくま文庫)  

できちまったぜ。。 181話

不二子はん子供出来てもうた。ぎょうさん。。はい?いつごろやらかはったん?最近や。ほんで何処の女子はんや。おろち。大蛇のおろちか?そうや。また。蛇みたいな女子に騙されはって。ほんで男の子か女の子か?どっちもじゃ。双子か。そないなもんや。そんでどないするん?これから大変やで。そうやな。しばらくほっとくわ。ほっとくて。ほな女子泣かはるわ。しゃーないやん1000匹以上おるんやで。千匹。。おろちが千匹産まはったんか。。。。。。

ヒロバネカンタン(Oecanthus euryelytra)

マツムシ科カンタン亜科に属するヒロバネカンタン ヒロバネカンタンが良く鳴いている。何ともいい歌声がこの村中に鳴り響いている。 ぼくたちは実は理想郷の様なとても素敵な所で暮らしているのを知ってるかい?ぼくはいつもこの恩恵に感謝している。それ故、その環境が壊されることに対して立ち向かうしかない。私の能力をすべて注ぎ込もう。まだ開花していないが自分に何かしらの能力がある事は重々承知している。これから先の一生をかけて守ります。そして守れなかったものは創り直しますね。

阿蘇での環境共生圃場構想

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毎朝の通勤ルートは定期的に変える。ぼく様はロケハンがてらに景観と生態を観察。 見渡す限りの耕作放棄地がある。しかも棚田で面積は広く4ヘクタール以上。ここに何故作物を植えていないかはまだリサーチしていない。水が来ないのか?今働いている会社の新規事業として米の生産を働きかけてもいいと考えている。この会社は今年2月に東急株式会社からトライアルグループに経営が変わった。それなりに大きなグループ会社で食品・生鮮食品・家庭用品・衣料品・家電製品の販売コンピュータソフト・流通システム開発、そしてゴルフ場やホテル、旅館。米を生産すれば会社のイメージや売り上げ、米高の経費も削減できるだろうと考えている。さて、この会社はどれだけアグレッシブなのか。まあもう少し様子を見たい。耕作放棄地はこの会社から車で5分ほどの場所だ。恐らくこの耕作放棄地には何らかの問題がある。立地条件が恵まれ過ぎている。はて?しかし阿蘇にはその他も多くの耕作放棄地が目立ってきた。家族経営型農家の体力は尽きている。今後政府は値上げを扇動して、また値下げに踏み切るだろうと私は読んでいる。農家はそれでは受け継ぐ明るい未来の経営はできない。ぼく様はそんな政索に右往左往するはずもないが、将来は農業法人の生産と体力のある個人経営に変わるのは時間の問題。現代版、荘園時代の米生産へとシフトする。     

そこに山があるから

そこにエベレストがあるから。 ジョージ・ハーバート・リー=マロリー(George Herbert Leigh-Mallory、1886年6月18日 - 1924年6月8日もしくは9日)は、イギリスの登山家。  そうやね。まだより良く生きていたいのなら歩むことが大切。その積み重ねはただ唯、その一歩の決断と行動から始まる。 私は日々追われることを効率化し、ある時は排除し。静けさに身を寄せて洞察し、簡略化し、時には道化する。写真にしろ環境にしろ、地球の存続時間がもっとも影響する。そのわずかな時間をわずかに伸ばすにはエントロピー増大の加速を制御する必要がある。果たしてそれは私だけの行動では微力であるが、挑戦する意思は尊いはずだ。 

草刈る人

矢野さんは自発的に草を刈って村の景観を大事にしている。その姿は美しい。刈っている斜面は決して自分の土地ではないのにかかわらず。聞けば、草刈りは趣味だけん。と謙遜される。こういう人こそ誠に徳の高い人である。だいぶ高齢になられたが、若い頃は女性がお好きでお酒が好きで笑わせる事が大好きな方だった。おしゃべりが上手で観光バスガイドも一時期だがしたという。尊敬しますよ先輩。先輩に見習い今日は朝夕、草刈りだな。じぶんのところは後でいい。せんでもいい(笑)より方言 しぇんしぇん。しぇんばい。すーっかぁ。 『徒然草』第38段 「名利に心を奪われ、隙間もなく一生を苦しむのは愚かである。財が多いと身を守るのに迷うこともなく、むしろ害を招き、災いをもたらす原因となる。」  "It is foolish to be consumed by fame and fortune, suffering through life without respite. Having great wealth not only fails to protect oneself but rather invites harm and causes misfortune."   名声や富に溺れ、安息のない人生を送るのは愚かなことである。莫大な富を持つことは、自らを守るどころか、むしろ害を招き、不幸をもたらす。

まつりへごごー

あっつ。矢部の方が涼しいからそっちへごー。。 無事に山の木伐採と植樹の打ち合わせは完了。何本かは家の歴史として残して後は檜山が栴檀の山へ変わります。杉が60年に対し栴檀は20年程で成長し収益が高いが、目的は山の木の多様性へ着手。面積8反也。代々受け継いで来た家業をひとつ果たしました。森林組合の依頼で近所の米田君が請け負ってくれた。 さーて。まつりか。なんも期待してないで。。近辺の米の出来具合を見てみたい。2時にはでかけるか。 あーそうか。お抹茶買ってこよう。矢部はお茶の産地だし山都町は有機が盛んだからOrganic 抹茶あるかもな。 いくつかあるな。 https://www.instagram.com/shimoda_chaen/ とか、   http://candheart.com/blog/2019/05/06/yabe-chya-in-kumamoto-is-pure-nature-%E7%86%8A%E6%9C%AC%E3%80%81%E7%9F%A2%E9%83%A8%E8%8C%B6%E3%80%82%E3%81%9D%E3%81%AE%E8%87%AA%E7%84%B6%E3%81%8C%E8%82%B2%E3%82%80%E7%BE%8E/ 笑笑写真家の友人写ってるし。。 

かぼちゃ播種

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  明治の浮世絵師・月岡芳年「月百姿」から 部分 太田記念美術館  https://otakinen-museum.note.jp/n/n8a881bfaab84   AM0:27 さてさて、今日はねーさんの初七日也。。法事は11時なので朝一番にかぼちゃを播種しよう。ねむい。。しかしなんやろうな。。明治そして昭和初期までは自然界と人間そして妖怪と、その関りがユニークかつ優しい眼差しがあった。

アーティストと環境 ローカルからのメソッド

世界中のアーティストが環境に関わる活動をしている。その様な事が大学院のあらゆる講義でわかる。やはりそうかとぼく様は嬉しく思う。 今日の講義では フランス コート・ダジュール在住、キュレーター兼美術評論家 -アーティスト兼色彩研究家である 大江ゴティニ純子さんが昨年フランスのコニャックというブランデーで有名な町でトルラ菌という黒い酵母菌の一種が壁や屋根、室内に覆いつくされている事を紹介し、トルラブラックと称し研究してはイベントや講演会で多くの人とトルラ菌の不可思議さを共有している。このトルラブラックは地元では天使の分け前と呼ばれ親しまれており、正体はコニャック製造時に発するアルコールが壁などに付着しそれを分解して生きている酵母菌だ。  共有という手法は大切なアートの行為である。人はその存在を知らない。手に触れない。だからこそ粗末に扱う。 川がそうだ。川で遊んで魚がいたり蟹がいたり、そこで遊ぶという経験が無いから今の様なコンクリート3面張りの設計が生まれてしまう。   現代はローカルが非常にユニークで価値ある存在である事は私もよく知っている。 今後の活動が多くの人々にとって環境とのつながりを再発見する一助となって欲しい。 そしてそのようなアーティストが数多く生まれ、自己表現だけでなく地球環境、環境共生の活動をして欲しく思う。 

ドローンの功罪

今年は熊本県病害虫防除所の発表ではトビイロウンカの発生数は平年並みになっている。しかし巷ではウンカが多いとかでドローンによる消毒を頻繁に見る。恐らくドローン会社の戦略である。しかし実際日本ではウンカは多くなっていると筆者はみている。一番の原因は飼料米の作付けが食用米と同じ場所で植えられている事だ。ジャポニカ種はウンカの卵をある程度殺卵させる能力をもっているが、飼料米の様にインディカ種とジャポニカ種のハイブリッドは殺卵作用の遺伝子を失う。よってウンカが増える訳だが、その前に刈り取ってしまうので飼料米としては問題ないのだ。基本的に世代間増殖したウンカは羽がない個体が多く、他の田んぼに移動して被害を出すのは稀である。   さてドローンのウンカ農薬は基本的に殺虫剤だ。ウンカだけに効くものではなく多くの水田生物全てに作用する。除草剤で土手の雑草を枯らし、まるで砂漠で栽培している稲のような光景。生命のざわめきが聞こえない異常な光景は私の圃場のすぐ隣である。  おすすめの書籍「沈黙の春」 レイチェル・カーソン (Rachel Carson)  

ぼく様の田んぼの水面を見てごらん。

Casa Blanca の田んぼには多くの生命が宿っています。水面を見て下さい。波が立ったり、チラチラ波紋がみえますよ。水鳥の波紋、アメンボの波紋、蛙の波紋、トンボの産卵の波紋、色々な動きがここにはあります。でも今年は生物数が少ないですね。波紋が昨年の半分かな。でも他の田んぼには見えない現象です。立ち止まって一分間見つめたらわかりますよ。

ちょっと試してるえげつない除草

カラムシという雑草は昔は繊維をつかって服などにした。現代でも一部の作家たちが継承しいる。しかしこいつは厄介な雑草で何度切っても新芽を出す。 圃場の高土手にはカラムシとフキが混生している。ぼく様としてはフキだけにしたい。混生してるので切れば両方切ってしまう。しかもフキは根元を切られると再生しずらくなるのだ。 そこでカラムシにこの時期に繁殖するフクラスズメという蛾の幼虫の毛虫がカラムシだけを食べる。ほっとくとカラムシは葉っぱを全て失くしてしまう。そうすると優勢的にフキが強くなる。この実験をしたい。幼虫は見た目悪いが刺すことも毒もない。 ただ、フクラスズメの蛾の大群がコミュニティーの水銀灯に集まるだろう。。毛虫と同じく、ぼく様、蛾がだいきらいなのだ。  でもぼく様、田んぼといい土手といい。数万の生命を維持してるぞ!?