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第12章 不二子はんの台所便り 636話

不二子はんの台所便り さて、夕方の台所。 よしろうはんが、かつおの柵をまな板に置いて、しばらく眺めておいでです。 「ふむ。刺身もたたきも、もういただいたしなぁ。何か違う食べ方はないものか」 そこへ不二子はんが、お茶を片手にやってきました。 「あら、よしろうはん。今日はかつおとにらめっこどすか?」 「いや、ちょっと考えごとをな。かつおを薄い豚肉で巻いたら、どうなるやろと思って」 「あらまあ。お魚にお肉のお召し物を着せるんどすな。ずいぶん贅沢な衣装どすこと」 不二子はん、さっそく興味津々。 「でも、よしろうはん。かつおは身に個性がありますやろ。豚肉に負けてしもうたら、せっかくのかつおがかわいそうどすえ」 「そこなんだよ。豚肉は薄く、かつおの味を主役にしたい」 「まあ、珍しく意見が合いましたなぁ」 二人で相談の末、今夜の献立が決まりました。 かつおの豚肉巻き。   材料(二人分) かつお 200g 豚ロース薄切り 6〜8枚 塩、胡椒 小麦粉 少々 サラダ油 酒 少々 作り方 まず、かつおを食べやすい棒状に切ります。 豚肉を広げ、かつおをそっと包みます。巻き終わりを下にして、形を整えます。 フライパンに油を薄く引き、弱めの中火で転がしながら焼きます。豚肉には十分火を通し、かつおは加熱しすぎないように。 最後に酒を少々振り、蓋をして短く蒸らします。 切り分けると、豚肉の薄い衣の中から、かつおの赤い身が現れます。 さて、味付けはまず塩だけで。 不二子はんが、ひと切れ口に運びます。 「ん……。あら、これ、なかなかよろしおすなぁ。豚肉の脂がかつおを包んで、思ったより仲良うしてますえ」 よしろうはんもひと口。 「なるほど。これは面白いな」 「ぼく様、もうひと切れいかがどす?」 「うん。もうひと切れもらおうか」 「あらあら。最初からそのおつもりやったんと違いますか?」 不二子はんは、笑いながらお皿を差し出しました。 料理というものは、案外こういうところから始まるのかもしれません。 いつもの食材に、ちょっと違う出会いを用意してみる。 さて、次は何を巻いてみましょうか。 不二子はんの台所には、まだまだ実験の余地がありそうどすえ。

そしてコメントから

私はあなたの人生への向き合い方を称賛します。そこでは、創造性と研究の仕事と、自然のための真正な関与が結びついています。あなたに、Yoshiro Shinkawa、私は願います。熊本にあるあなたの田んぼと森林地帯が、少しずつ、調和と共生と均衡に満ちた、あなたの人生哲学の生きた像になっていくことを。その人生哲学は好奇心と忍耐と深い目的意識に満ちています。そして、前向きな変化と、思想と仕事の素晴らしい遺産をもたらしうる夢の、生きた像にもなっていくことを。 私は、写真、学術研究、農業、自然保護が、あなたにとってひとつの結び目で編み合わされていること、同じ哲学のさまざまな現れであることを、美しいと思います。その哲学とは、世界を深く知覚すること、そして価値あるものを救う方法を探すことです。 私は人生のパートナーについてのあなたの考えを共有します。価値ある関係と良い関係は、何よりもまず、相互の尊重、信頼、自由の上に築かれる、という点に同意します。パートナーの個性への敬意の上に、二人がそれぞれ自分自身の内なる世界を持つ権利の上に、そして同時に、共通の空間、共通の生活をつくることの上に築かれる、ということです。 あなたが夢を叶えるよう願います。あなたが研究を完成させ、その結果を公表し、世界に自分の写真を示し、美しい旅に出て、ヨーロッパの隅々、その秘密と魅力を発見するよう、私は思いの中であなたを支えます。もしかすると、そこに旅の魔法が宿っているのかもしれません。すべての隅にはそれぞれの物語があり、発見されたすべての秘密が次の扉を開く、ということに。もしかすると、それは私たちの人生の旅の秘密でもあるのかもしれません……。 ヨシロー、あなたが自分の世界を覗かせてくれ、あなたにとって大切なものを知らせてくれたことに、感謝します。世界への絶え間ない好奇心を創造性と結びつけること、毎日私たちが道の上で出会うものへの熱意を保つこと、そして夢を大切に育て、これから来る日々に対して、未来がもたらすものに対して、計画を紡ぐことは、素晴らしいと思います。   Dziękuję. Emillo, od Yoshiro.    原文 Emilla Oktawia Łagiewska   · Podziwiam Twój sposób podchodzenia do ...

手記

これからの人生について いつか、これを読んでくれる人がいるかもしれないと思い、少しばかり自分のこれまでと、これからのことを書いておこうと思う。 僕は長い間、写真を撮ってきた。九州に来てから、およそ三十六年になる。風景や人、生き物、そして時間の中にあるものを記録してきた。 写真というものは、僕にとって単に美しいものを残す手段ではない。何を見るのか、どこから見るのか。同じ場所に存在する異なる時間を、どう捉えるのか。そんなことをずっと考えてきた。 現在は京都芸術大学大学院で研究を続けている。取り組んでいるのは「微小位相差論」と「双構図」。長年の写真経験から生まれた、自分自身の考え方である。 いずれ博士号を取得し、微小位相差論を基軸に研究を発表し、本を出版したい。そして展覧会も開きたいと思っている。 博士号を取得した後は、ヨーロッパへ渡るつもりだ。そこで写真を撮り、新しい作品をつくりたい。まだ見ぬ土地で、どんなものに出会えるのか、今から楽しみにしている。 一方で、僕には熊本で続けている田んぼと山の仕事がある。 田んぼを拡大し、農業を事業として成立させながら、生き物や水環境を守る仕組みをつくりたい。山についても同じである。森林や水源、生物多様性を守りながら、継続できる事業にしていく。 僕が目指しているのは、環境保全が経済的にも成り立つ実例をつくることだ。環境を守るという言葉だけで終わらせず、実際に機能する仕組みを残したい。いつか、ここをひとつの見本にできればと思っている。 こうして書き出してみると、まだまだやりたいことが多い。 そして、いつか素敵な伴侶ができたら、人生はまた違った豊かさを持つのだろうと思う。 お互いに自分の世界を持ち、それぞれの歩みを大切にしながら、ときには同じ景色を眺め、ときには旅をする。そんな関係がいい。 何もかもを一緒にする必要はない。互いを束縛することもなく、それでいて、帰る場所にはいつも相手がいる。そんな暮らしに憧れる。 人生は、まだ先が長い。 研究も、写真も、田んぼも、山も。これからひとつずつ形にしていこうと思う。 そして、これから出会うかもしれない人と、まだ見ぬ景色を一緒に眺めることができたなら、それはきっと素敵なことだろう。 そんなことを思いながら、これからの日々を歩いていこうと思う。

変えられる身体、変えていく身体――カフカ『変身』と三島由紀夫

変えられる身体、変えていく身体――カフカ『変身』と三島由紀夫 カフカと三島由紀夫は、国も時代も作風も異なる。しかし、両者は身体を意味が生じる場として描いた作家である。本稿では、カフカの『変身』において身体が受動的に変えられるのに対し、三島においては身体が能動的に作り変えられるという対比を確認し、その背後に共通する問題を考察する。 『変身』の主人公グレゴール・ザムザは、ある朝、目覚めると巨大な虫に変わっている。変身の原因は明らかにされない。彼が最初に気にするのは、自分の外見ではなく、仕事に遅れることである。家族を経済的に支えていたグレゴールは、虫になると世話をされる対象となり、やがて厄介者として扱われる。彼の部屋は物置のように使われ、本人も家具のような存在へと追いやられていく。それでも彼の思考には人間としての意識が残り、家族を気遣い続ける。父親が投げつけたリンゴによる傷などで衰弱した彼が死ぬと、家族は安堵し、郊外へ出かける。ここでは、身体が先に変化し、その意味が他者の視線によって後から与えられる。作品の不条理は、変身そのものよりも、変身した者に対する共同体の反応にある。 一方、三島においては、身体を変える行為が意味を求める試みとして現れる。高度経済成長のなかで空虚を抱える戦後社会に対し、三島は言葉だけでなく、鍛えられた身体を通して向き合おうとした。『太陽と鉄』は、言葉を生きる人間が身体を獲得していく過程を、自らの経験を通して論じた作品である。言葉だけでは届かない空虚に対して、確かな触覚的実在を持つ身体が必要だったのではないか。ボディビルによる肉体形成や楯の会の結成を経て、1970年、自衛隊駐屯地で決起を呼びかけ、命を絶つに至るまで、身体は自ら意味を準備しようとする手段であり続けた。カフカの身体が「変えられる身体」であるなら、三島の身体は「変えていく身体」である。 しかし、この二つの身体は、受動と能動という対比だけでは捉えきれない。グレゴールは家族のなかで、三島は戦後社会のなかで、それぞれ自らの居場所をめぐる問題に身体を通して向き合った。ただし、両者の立場は同じではない。グレゴールは他者から意味を与えられることを拒めない側にいたのに対し、三島は意味を与えられる前に、自ら意味を実現しようとした側にいた。さらに、能動的に作り上げられた三島の身体も、他者に見られることで社会的...

赤紫の肥後菊が咲く

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 一輪が今日咲き始めた。 人がどうであろうと彼女は彼女でずっと咲き続ける。 

Micro-Phase Difference Theory: The "Present" in Photography and the Plurality of Perception

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 Paired Composition and Micro Phase Difference Theory. 双構図と微小位相差論    Micro-Phase Difference Theory: The "Present" in Photography and the Plurality of Perception Kyoto University of the Arts Graduate School, Graduate School of Art, Art Program, Photography and Image Studies Area Yoshiro Shinkawa   November 5, 2026 1. Introduction: Is the "Present" One? We usually think of the "present" as a single point in time. The past has already passed, the future has not yet arrived, and only the present actually exists. But is the present that we actually experience really constituted as a single point? Suppose, for example, that we photograph a landscape before our eyes. The photograph appears to record the moment at which it was taken. However, at the time we look at the photograph, the time of shooting and the time of viewing are already different. Furthermore, time is also required for the light emitted from the subject to reach the photographic device, and i...

寝坊助

朝は早いのに寝坊助。 安全な睡眠薬に変えたはいいが、時間が足りなない。 0時に起きて通信教育。 時間が余ってまた寝るので寝坊助也。    

KING CURTIS - Memphis Soul Stew

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きょうは現像

朝から振られたぼく様? 溜まりに溜まったフィルム現像。 こうやって言わないとしない。。 大事だけど面倒い工程。。 うう。 やるか!  

やってもうたか。。

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昨日次男が峠を飛ばしていてブレーキがフェードして車がおじゃん。 幸いケガはなかった。 知らせがあり現場へ向かう。 ガードレールの物損だけで済んでるが、警察が4人も来て交通誘導している。 ま、彼も反省してるみたいだし言葉は少なくして、保険への知らせ等を伝えた。 無事で何より。 スポーツカーは公道で飛ばすなら無理は厳禁ですね。 普通は公道で飛ばさないが鉄則。  ぼく様みたいに1速ダウンすればいいのに。  エンジンの音だけ凄くて60km以下になる。  あーあ。 次男が飽きたらぼく様乗ろうと思ってたのに。。  

最強えころじー暖房

朝は寒いっす。。 ぼく様は朝? もう0時に目覚めました。 嗚呼……そろそろ暖房が必要だ。 一番いいのは薪ストーブだけど、面倒だし、高いやつを買わないと部屋中が灰だらけになる。 めんどくさがり屋のぼく様には向かない。 暖かさは別格だけどね。 二酸化炭素についても、木が成長過程で固定した炭素を燃焼によって放出するわけだから、持続可能な森林資源を利用する場合は、化石燃料とは事情が違う。ただし、厳密には収支ゼロとは言えない。 エアコンは暖房すると湿度が下がるし、音も気になる。 石油ストーブも燃料代がかかる。ハロゲンヒーターも長時間使えば電気代が高くなる。 寝るときは湯たんぽが最高だけど、お湯を沸かすのがだんだん面倒になる……。 電気アンカも最近では充電式があって、コードが邪魔にならないけど、今度は充電が面倒。 ぼく様、アホやから考えました。 **こたつやで!** そんで、めんどくさがり屋のぼく様は、さらに思いつきました。 ベッドをセミダブルにしたので、ちょうどええ! なんと、こたつをベッドに備え付けました。 これはええ。 ちなみに、こたつは弱運転なら消費電力も少ない。使用環境によっては、24時間使っても月1,000円前後に収まる可能性がある。 おう! これで冬を乗り切ろう。

SNSのアートは風俗

久しぶりに高齢のアーティストと会う。 モニターの世界ではなく、現物を残してきた作家。 誰がアーカイブするわけでもなく、作品は埃をかぶっていた。 彼が言うには、今どきは風俗のアートだ。 つまり僕の解釈では、その時だけ話題になり、楽しんだら消えていくものだ。 彼は風変わりな男だが、僕はそれでも時折彼と話し、コーヒーを頂く。 埃をかぶった作品は、ネットの作品たちとは違う。 60年前のものだと見せてもらった写真は、専門家である僕の目から見ても劣化していない。 ただ、埃をかぶっていただけだった。 100年後とは言わないが、それでも50年後、30年後に残るのはこの作品である。 SNSなどのアートは風俗だと言い切る彼から学ぶことは、まだまだある。   Art on Social Media Is Ephemeral I meet an elderly artist for the first time in a long while. He is an artist who has left behind physical works, rather than works that exist only on a screen. No one had taken responsibility for archiving them, and his works had simply been gathering dust. He says that art these days is fuuzoku . As I understand his words, it means something that attracts attention only for a moment, is enjoyed, and then disappears. He is an eccentric man, but I still visit him from time to time, talk with him, and enjoy a cup of coffee. The works covered in dust are different from the works we see on the internet. He showed me photographs from six...

第14章 不二子はんの「八天狗の呉汁どす」 635話 まちがえてましたどす。。訂正版

「よしろうはん、今朝は自家製大豆で呉汁を作りますえ」 不二子はんは、前の晩から水に浸しておいた大豆をざるに上げた。 「今日は余計な野菜は入れまへん。ネギだけでよろし。せっかくの自家製大豆どすもの、大豆の味をしっかり楽しみましょ。せやけど、この大豆、綺麗やわ」 「ぼく様が育てたんやけど、なんやったっけ? あ、八天狗という在来種やった」 へー 「それなら、うちに任せてくださいな」 不二子はんは、大豆をすり鉢に入れ、水を少し加えながら丁寧にすりつぶしていく。 「これが呉どす。全部を滑らかにせんでもよろし。少し粒が残るくらいが、おいしいんどすえ」 鍋にだし汁を入れて火にかけ、温まったところへ、すりつぶした大豆を加える。 焦がさないように、ゆっくりとかき混ぜながら、弱火でしっかり火を通す。 大豆に火が通ったら味噌を溶き入れ、最後に刻んだネギを加える。 八天狗の呉汁、出来上がり。 よしろうはんは、ひと口すすった。 「うん、これはうまい。大豆の味が濃いな」 「そやろ。自分で育てた大豆を自分でいただく。贅沢どすなぁ」 よしろうはんは、黙っておかわりを差し出した。 「あら、よしろうはん。大豆の名前は忘れても、おかわりは忘れはらへんのやねぇ(笑)」   Note  八天狗大豆(はってんぐだいず)は、熊本県に伝わる日本古来の「幻の在来種大豆」

The Sleeping Princess Lyrics 眠り姫 — A Little More Lonely

The Sleeping Princess Lyrics 眠り姫 — A Little More Lonely    **Verse 1** Every morning, passing by your door,   毎朝、君の家の前を通る I wonder if you're dreaming once more.   君はまた夢を見ているのだろうか The morning sun is already high,   朝日がもう高く昇っている But you're somewhere beyond the sky.   それでも君は空の向こうのどこかにいる Nine o'clock, and then almost ten,   九時を過ぎて、もうすぐ十時 I know this scene will come again.   また同じ光景が繰り返されるとわかっている I walk alone along the same old street,   いつもの道をひとり歩いていく With all the words I could never speak.   口にできなかった言葉を胸に抱いて **Verse 2** Twice I told you what I feel inside,   二度も僕の気持ちを伝えた Twice you smiled, and let the moment slide.   二度とも君は笑って、その時は過ぎていった That lovely smile, I still remember,   あの素敵な笑顔を今も覚えている Like a warm day in the middle of December.   まるで十二月の真ん中に訪れた暖かな日のように Years have passed, but nothing has changed,   何年も過ぎたのに、何も変わらない We're still apart, just the same.   僕たちは今も同じ距離のまま I wonder if you ever knew,   君は気づいていたの...

Hollow からっぽ

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映像と曲が合ってますね。ええわ

門出の椋木は生きている

六地蔵(1544年建立)を抱き込んだ樹齢500年を超えると口承で伝えられた椋木 かつてはこの地区のシンボルであった。  今朝、萌芽した枝葉を確認。 ただ、このままではまた切られてしまうだろう。 何とかしたいが、地元の理解を得れるだろうか。 自治会を脱会した僕にはその影響力は此処では難易度が高い。 

写真について

# 双構図の新しい取り組み 写真の研究は着実に進んでいる。 現在、ローライフレックスのスクエア画面と2台の引き伸ばし機を使用した、双構図の新しい銀塩写真制作に取り組んでいる。 構想から装置の設計・製作まで完了し、いよいよプリントの段階に入った。ただし、印画紙や現像薬品の価格高騰は想像以上で、今後の制作における課題となっている。 また、高耐久処方については、檜の突き板を支持体としたサイアノタイプの研究を進めている。 双構図はいずれ正式に発表する予定だが、高耐久処方については、具体的な技術や処方をネット上で公開しない方針である。 それぞれの研究を、引き続き進めていきたい。 # New Developments in Paired Composition My photographic research is steadily progressing. I am currently developing a new silver gelatin printing project based on Paired Composition, using the square format of a Rolleiflex camera and two enlargers. The concept has now been translated into a working setup, and the equipment is complete. The next step is the actual printing process. However, the rising costs of photographic paper and chemicals have become a greater challenge than anticipated. In parallel, I am researching highly durable photographic processes, including cyanotype printing on Japanese cypress veneer. I intend to formally present Paired Composition in the future. However, I will not publis...

私の米がネパールへ

 私の米がネパールへ 「新川さん、米の種を下さい」 ネパールの友人がそう言った。彼らはいつも言葉遣いが丁寧だ。 「いいけど。どうするの?」 「ネパールの人たちは日本の米を知らないから、種を送ろうかと思っています」 素晴らしい。 僕は内心そう思った。 10年間育ててきた僕の米が、ネパールで実る。これは凄いことだ。 「いいよ」 2種類あるうちの1種類を彼に渡した。 それは、どちらかといえば硬質米で、まだ交配が進んでいない種である。 ネパールの環境に適応することを考えれば、すでに日本の環境に適応したものより、こちらのほうがいいだろうと判断した。   My Rice Is Going to Nepal “Mr. Shinkawa, could you give me some rice seeds?” A friend from Nepal asked me this. They are always very polite in the way they speak. “Sure. What are you going to do with them?” “People in Nepal don't know Japanese rice, so I was thinking of sending them some seeds.” Wonderful. That was my honest thought. The rice I have cultivated for ten years may now grow in Nepal. I think that is something quite remarkable. “Of course.” I gave him one of the two varieties I have. It is a relatively hard-grain rice, and its seeds have not yet undergone much crossbreeding. I decided that this variety would probably be better suited for the purpose than one that has already adapted to the condi...

CASA BLANCA — Statement

  CASA BLANCA — Statement 農業科学・環境共生・生物多様性 CASA BLANCAは、農業を単なる食料生産として捉えるのではなく、人間の営みと自然環境との関係を考察し、実践を通じてそのあり方を探究する場です。 私たちが目指すのは、農薬や化学資材への依存を可能な限り避け、土壌、水、生物、そしてそれらを取り巻く環境の相互関係を理解しながら、持続可能な農業と環境保全の可能性を探ることです。 そのために、CASA BLANCAでは、次の三つの領域を柱として活動を続けています。 1. Chemical Free Casa Blanca — Agricultural Science 無農薬・化学資材に依存しない農業と、その科学的考察 農業の実践を通じて、土壌や水、生物の働き、植物の生育、作物の品質などを観察し、記録し、考察します。慣習や経験だけに依拠するのではなく、自然環境の変化を捉え、科学的な視点から農業のあり方を検討します。 2. Introduction to Environmental Symbiosis 環境共生の考え方と実践の導入 人間の生活や生産活動を自然環境から切り離して考えることはできません。農地を一つの生産空間として閉じるのではなく、水系や周辺環境とのつながりのなかで捉え、人間と自然が共に存続できる関係を考察し、実践します。 3. Biodiversity 生物多様性――田んぼや水系に生息する生きものと、その環境の保全 田んぼは稲を育てる場所であると同時に、多様な生物が生息し、相互に関係しながら生きる環境でもあります。そこに生息する生きものを観察・記録し、その生息環境と水系のつながりを理解することを通じて、生物多様性の保全に取り組みます。 農地から、環境を考える。 CASA BLANCAが重視するのは、特定の農法を無条件に正しいものとみなすことではありません。実践し、観察し、記録し、その結果を考察すること。そして、得られた知見を次の実践へとつなげていくことです。 農業科学、環境共生、生物多様性。この三つの領域は、それぞれ独立したものではなく、相互に関係しています。 一枚の田んぼから、その水系へ。そこに生きる生物から、それらを支える環境へ。さらに、人間の生産活動と自然との関係へ。 CASA BLANCAは、農業を入り口として環境...

CASA BLANCA

  CASA BLANCA Chemical Free Casa Blanca — Agricultural Science CASA BLANCAの無農薬・化学資材に依存しない農業と、その科学的考察 Introduction to Environmental Symbiosis 環境共生の考え方と実践の導入 Biodiversity 生物多様性――田んぼや水系に生息する生きものと、その環境の保全

10年間続けた冬季湛水を見直す。

冬季湛水考 冬季湛水の主たる目的は、地下水の保全である。 したがって、稲作における肥料効果などのメリットは、それほど大きくない。 挙げられるのは、藁の分解が進むこと、雑草の発生を抑えられること、そして春先にシアノバクテリアによる窒素固定がわずかながら期待できることくらいである。 土壌は長期間にわたって還元状態に置かれる。そのため、かつて「寒田馬耕」として伝えられてきたように、落水して土を酸化させ、藁を鋤き込むことで土中に養分を生み出すという過程はない。 そこで、この冬は冬季湛水の期間を短くすることにした。 水中の藁は、土中の藁よりも分解が早いのではないか。そう考える一方で、水を流し続ければ、分解によって生じた養分も水とともに流出してしまうのではないかという疑問も湧いた。 実際、三か月も経てば、藁はかなり分解している。 ならば、その後は落水して土を乾かし、耕起する。 水生生物の保護については、アカガエルとヒキガエルを対象としている。昨年から、卵を別の棚田に移して繁殖を試み、無事に成功した。 広い田んぼで繁殖する、圧倒的な数のアカガエルには申し訳ない。しかし、別の棚田で繁殖が続いている以上、少なくとも種が途絶えることは避けられている。 冬季湛水も、ただ続ければよいというものではない。地下水の保全と水生生物の保護を前提に、田んぼの土と稲作にとって何が適切なのか、今年はその方法を見直す。

2027 KAWASAKI Z 900 CAFE

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買いたい衝動。。次男に買ってもいいけど。僕が乗れる日は来るか? 最初に買ったバイクがKawasaki KH250だった。 やっぱりバイクはKawasakiだ。

No More

写真はもちろん農業、あらゆること。 僕から教える事も、伝える事もしない。 聞かれたら知ってる事はある程度は伝えます。 僕はもうその事に疲れました。  まあ今後はブログでも読んでください。 

UNSEEN

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Live at the Rosette: Ana Vidovic

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第14章 不二子はんの「里芋はんが主役どす」 634話

「あん様、今日は手羽元の骨で出汁を取って、里芋を炊きますえ」 不二子はんは、手羽元を圧力鍋に入れる。 「まず低圧で10分。圧が下がったら里芋を入れて、もう10分。これで鶏の旨みを里芋に移すんどす」 里芋は皮をむき、大きければ半分に切る。醤油、白だし、赤酒で味を整え、ほんだしは必要なら少々。お酢も使うなら、後味を引き締める程度に控えめに。 「ええか、調味料は足し算ばっかりしたらあきまへん。里芋そのもののおいしさが消えてしもたら、何のために炊いたんかわからしまへんやろ?」 不二子はんは、煮汁をひと口味見した。 「うん、よろし。あとは火を止めて、味がなじむのを待つだけどす」 煮物は冷める過程でも味がなじむ。翌日、温め直していただくのも楽しみのひとつ。保存するときは、粗熱が取れたら冷蔵庫へ入れることも忘れたらあきまへん。 さて、翌日の昼下がり。 よしろうはんが鍋の蓋を開け、里芋をひとつ口に運んだ。 「……これは、うまいな」 「そやろ?  手羽元はええ仕事をしてくれましたけど、今日の主役は里芋はんどすえ」 よしろうはんは返事もせず、もうひとつ。 不二子はんは、にこにこしながら眺めていたけれど、ふと鍋をのぞき込んだ。 「あら。あん様、味見いうのは一個で済ませるもんと違いますの?」 「いや、味がしみてるかどうか……」 「二個目でわからへんかったん?」 三個目に箸を伸ばした。 不二子はんは、すっと鍋を引き寄せた。 「はい、そこまで。残りは夕飯どす」 「ええやないか、里芋くらい」 「あら、里芋くらい言わはるんやったら、夕飯のおかずが減っても文句はおへんな?」 箸を置いたよしろうはん。 不二子はんは、里芋を鍋に戻しながら、涼しい顔でひと言。 「おいしいもんほど、分け合うて食べるんがよろしおす。……まあ、誰と分け合うかは、別の話どすけどなぁ?」

いつでも挑戦🔥

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FBで親しくなった女性との会話は有意義だ。 彼女は母国語であるポーランド語は勿論、フランス語をかなり高度に、英語も堪能。 有能な女性であり、引き出しが多いのにいつもびっくり! 僕と話すうちに日本語を学びたいと言う。 元々三島由紀夫文学や演劇を愛していた。  アプローチが早く、早速現地のネイティブスピーカー教師を選んだ。 年齢だって僕より少し若いくらい。 でも彼女が言うには、ヨーロッパ圏に住むものからみれば、一番難しいのが日本語だという。 ヨシロウ、あなたはいったいどうやってこの言語を学んだの?とジョークを言う。 素晴らしい。 私はこの歳になって日本語を学ぶ事を誇りに想うと語る。 そうなんだ。 行動した人にしか訪れない生きがいを感じる高揚感🔥 僕だってまだまださ。 年齢を重ねる程大事かもしれない。  新しいことをすると新しい世界が見える。 辞められないね!    僕はカラス語を話すんだよとお茶目に言ったら、こんな本と教えてくれる彼女。すごいね(笑) 

第13章 不二子はんの「みそ汁のだし論」 633話

「よしろうはん、みそ汁のおだしいうもんは、濃ければええっちゅうもんでもないんどすえ。 写真でいうたら、森山大道はんみたいに、コントラストが強うなると、黒と白が際立ちますやろ。せやけど、そのあいだにある微妙な諧調が、ちょっと見えにくうなることもありますの。 おだしも、よう似てますねぇ。 風味が強すぎると、お豆腐はお豆腐、大根は大根、それぞれが持ってる味が隠れてしまうことがありますやろ。せっかくの持ち味やのに、ちょっと惜しいことどす。 おだしは、自分の味を知ってもらうことばかり考えんと、素材のおいしさを引き立ててくれたら、それでええんと違いますやろか。 お豆腐にはお豆腐の味があって、大根には大根の味がある。無理にひとつにしてしまわんでも、同じお椀のなかで、それぞれがおいしく調和する。うちは、そんなみそ汁が好きなんどす。 それに、おだしいうもんは、素材と素材のあいだに、ええ『間』をつくってくれるんかもしれませんねぇ。 ……あら、いけませんわ。 みそ汁のお話をしていたはずやのに、いつの間にか写真の話になって、今度は人生のお話どす。よしろうはんとおしゃべりしてると、話の寄り道が多うなりますなぁ。 「ぼく様のせいかい?」 まあ、そう急いで結論を出さんといておくれやす。お話にも、煮えるまでの時間が必要ですやろ。 人と人とのお付き合いも、みそ汁のおだしと似たところがありますねぇ。 自分の思いを強う出しすぎたら、お相手の声が聞こえにくうなる。かといって、遠慮ばかりしていたら、今度は自分の味まで伝わりません。 大切なんは、どちらかが我慢して相手に合わせることやのうて、お互いの持ち味を残しながら、心地よい間合いを見つけることやと思いますの。 近すぎず、遠すぎず。それでいて、気持ちはちゃんと届いている。 そんな関係がええどすなぁ。 まあ、口で言うほど簡単やないから、人間いうもんはおもしろいんやけど。 さて、今夜はおいしいみそ汁でもいただきまひょか。 誰かと一緒やったら、同じお椀のお味も、ひとりのときとは少し違うかもしれませんねぇ。お料理いうもんは不思議どす。同じ材料で、同じように作っても、誰といただくかで、なんや気持ちまで変わりますやろ。 そうお話ししていたら、よしろうはんが、妙に真剣なお顔で尋ねはりました。 「不二子はん。ほな、ぼく様の味はどないなん?」 「まあ、よしろうはん。ご自分のお...

Wing

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Emilla, I can speak Crow, you know. I'm at an intermediate level, though. I'm a huge fan of Dr. Konrad Lorenz's *King Solomon's Ring*. I'll upload the Enchanted Forest into my dreams tonight. My dreams have a way of coming true!   

Lyrics  The Long Way Home 遠回りの記憶

The Long Way Home 遠回りの記憶 Lyrics: Shinkawa & ChatGPT & Claude [Verse 1|Aメロ1] I walked the terraces through morning mist 朝霧の残る棚田を歩いてた Just like I always used to do いつものように歩いてた Morning dew soaked through my loafers ローファーを濡らす朝露 You were walking just ahead of me 君は少し先を歩いてた A little scar left on the old house wall 軒先に残る小さな傷 The hat I lent you, still gone 貸したままの帽子 Funny how I still remember things like that そんなことまで覚えてる Even as other things slip away 忘れたこともあるのに [Pre-Chorus|Bメロ1] We never made promises 約束はしなかった We never talked about the future 先のことも話さなかった Our ways home slowly drifted apart 帰り道が少しずつ 別々になっただけ [Chorus|サビ1] Let's take the long way home 遠回りして帰ろう I felt like doing that today 今日はそんな気がした Among the wind that sways the golden rice 稲穂を揺らす風の中 I found myself remembering your voice 君の声を思い出した Were we lovers? 恋人だったのか Or were we something else? そうじゃなかったのか I guess I'll never really know 今となってはわからない All I know is, back then ただ あの頃 We walked together 一緒に歩いていた [Verse 2|Aメロ2] The sky...

恋愛の秋

へー 世の中なんでもありやな。 へー のっかろ! 

Transparent Error 透明な誤算

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Hollow

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 久しく邦楽?いいね。 AI邦楽!

第13章 研究者の自己パロディどすえ♡ 632話

  「あら、よしろうはん。彼女でも探さはるの?」 「せやねん。不思議なことに、モテへんわけやないのに、お声がかからへんのよ。なんでやろ?」 「そら、研究せなあきまへんなぁ。仮説は?」 「怖い。不安定。気難しそう……とか?」 「あらまぁ。ずいぶん物騒な研究対象どすなぁ(笑)」 「そやけど、料理は上手やし、掃除もそこそこするし。片付けは苦手やけど、やるときは徹底するし。運転は上手、気前もええ。米もつくるし、写真も論文も楽器もやるで」 「まぁまぁ、履歴書に書いたら、なかなかのもんどすえ」 「せやろ? 顔はあかんけど、服装もそれなりにちゃんとしてるしな」 「……よしろうはん。ひとつ聞いてもよろしおすか?」 「ん?」 「それだけご自分の長所を並べはって、肝心の女性の気持ちは、どこで研究しはったん?」 「……あ」 「ほほほ。研究者いうもんは、自分の専門分野やと難しい理論も組み立てはるのに、恋愛になると急に自分ひとりで結論を出さはるんやねぇ」 「昔はお声がいっぱいかかったんやけどなぁ」 「昔は?」 「昔はよう笑ろてた。最近は目が据わってるんやて」 「あら、それは大変。お米の出来具合を見てるときも、写真の構図を考えてるときも、女性を見てるときも、同じ目ぇしてはるんとちゃいます?」 「そうかもしれんなぁ……」 「ほな、ちょっと笑ろてみなはれ」 「こうか?」 「いややわぁ。そないに真剣に笑わんでも(笑)」 「なんでや!」 「ほら、今の顔どすえ。ええお顔やないの」 「ほんまか?」 「ほんまどすとも。けどねぇ、よしろうはん」 「なん?」 「女性に声をかけてもらう方法を研究するより、気になる女性にご自分から声をかける研究を始めはったら、どないどす?」 「……それは、研究費が要りそうやな」 「あら、そこは気前がええんとちゃいますの?」 「うーん……」 「論文は書けても、恋文は書けへん。写真は撮れても、女性の心は撮れへん。ほんま、研究者も難儀な商売どすなぁ」 「ちぇっ! もうええ歳やしなぁ」 「あら、よしろうはん。歳のせいにしたらあきまへんえ。恋愛に定年はおへんのやから」 「ほな、まだ可能性はあるんか?」 「さぁて。それを確かめるんが、これからの研究やおへんか」 不二子はん、にっこり。 人間いうもんは、自分のことがいちばんわかってるようで、案外わかってへんもんどす。 せやけどねぇ。 研究...

ブログアクセス統計

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私の3つのブログの中で、CASA BLANCAのブログが一番アクセスが多い。 2017年頃に始めて、総計34.1万アクセスになる。 現在の月2万アクセスは、ブログのジャンルでは比較的多い方だ。 ただ、以前も言ったように、日本より海外からのアクセスの方が多い。 日本からの16.7万アクセスの大半は私自身である。 フランスが多いのは、フランスのウェブマガジンで私の写真が表紙と16ページの特集で紹介されて以降、伸びたためだ。 アメリカ、シンガポール、ドイツは、ロボットクローラーが大半ではないかと思う。 日本のアクセスの実質は、アメリカと変わらないだろう。 今の伸びは、フェイスブックからのアクセスが増えたことによるもので、過去のピークを超えた。 エンターテインメント性のある記事、音楽紹介、不二子はん文学、論文、写真、稲作と、多岐にわたるこのブログを、意外と多くの人が繰り返し訪れている。 写真はさておき、嬉しいのは、写真理論や農業への思考をフェイスブックでリンクすると、必ず反応があることだ。 好意的な意見が大半で、懐疑的な意見はない。 議論の大半は、物事を前進させる議論だ。 これほどやりがいのある発信は、なかなかない。 有難いことだ。    

Dorothy - Black Sheep

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Le Félin – Liberté (Vidéo officielle)

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Lady Gaga - 911 (Short Film)

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Sia - Chandelier (Official Video)

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