アーティストと環境 ローカルからのメソッド
世界中のアーティストが環境に関わる活動をしている。その様な事が大学院のあらゆる講義でわかる。やはりそうかとぼく様は嬉しく思う。 今日の講義では フランス コート・ダジュール在住、キュレーター兼美術評論家 -アーティスト兼色彩研究家である 大江ゴティニ純子さんが昨年フランスのコニャックというブランデーで有名な町でトルラ菌という黒い酵母菌の一種が壁や屋根、室内に覆いつくされている事を紹介し、トルラブラックと称し研究してはイベントや講演会で多くの人とトルラ菌の不可思議さを共有している。このトルラブラックは地元では天使の分け前と呼ばれ親しまれており、正体はコニャック製造時に発するアルコールが壁などに付着しそれを分解して生きている酵母菌だ。 共有という手法は大切なアートの行為である。人はその存在を知らない。手に触れない。だからこそ粗末に扱う。 川がそうだ。川で遊んで魚がいたり蟹がいたり、そこで遊ぶという経験が無いから今の様なコンクリート3面張りの設計が生まれてしまう。 現代はローカルが非常にユニークで価値ある存在である事は私もよく知っている。 今後の活動が多くの人々にとって環境とのつながりを再発見する一助となって欲しい。 そしてそのようなアーティストが数多く生まれ、自己表現だけでなく地球環境、環境共生の活動をして欲しく思う。