第12章 アルマーとの散歩 563話

幼きアルマーはよしろうはんの後をついて歩く。可愛らしい姿に何度も振り向いてはこっちだと手を差し伸べた。
 
今歩いてるアルマーは凛とした姿勢でよしろうはんと並行して歩く。

美しいアルマーと歩くよしろうはんは終始笑顔が絶えなかった。

「おとうさん。きょうはあの水源迄歩きましょうか」 

ええよ。

「木山川の水源やろ、ちょっと時間かかるで」

はい。

「おとうさんが大丈夫ならあの水源の透き通った美しい水を見て見たい」

よっしゃ。行くか。

はい。

伏流水である水源の水は白糸の滝の水とは違う。青い水だ。

そして波打っていなく木々が水面に写っている。

「着きましたね。おとうさん。わたしここがこの辺りでは一番好きなんです」 

そうだな。

「アルマーがまだ小学生の頃ここに連れ来た。いつまでも帰ろうとしなかったな」 

はい。

帰る姿の様子が違っていた。アルマーの中には子供が宿っていた。

よしろうはんの姿もなかった。 一緒に並ぶのは鰹縞の着物姿で歩く不二子はんであった。

 

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