第3章 あぶらな..かたぶら...献身的な不二子 266話
「よしろうはん、なんか届いてますえ。宅配便かしら。」 「お、やっときたか。アブラナの種や。田んぼに撒くんや。」 「今や蓮華もあかんし、ベッチも湿気を嫌う。ちょっとアブラナで緑肥をしよう思てな。」 「おや?無施肥ではなかったんどすか?」 「もうその実験は終わりや。」 「収穫量という農業分野に無農薬と緑肥で取り組むのが次の実験や。」 「これを達成せんと農家がなっとくせんのよ。するとどでかい面積の無農薬圃場ができんのや............それでこの種まいて花咲かせようか思っとる。」 「ええどすな!実験うまいこといくとよろしおますな!」 「不二子は来年から農婦になってよしろはん支えますえ!」 「はーちゃうな。どこの誰とはえらいちゃうわ。おおきにな。 無理せんでよかよか、ばってん たいぎゃ うれしかばい、不二子 。」