投稿

ラベル()が付いた投稿を表示しています

秋晴れ也

まだまだ暑いが秋の気配を感じる。これから気温が少しずつ下がっていく。ことしは9月21日に行われる藤崎八旛宮例大祭が終わったら涼しくなると県民は肌で知っている。今穂がそろい始めた Casa Blanca 圃場は正に一番いい季節に出穂し登熟を迎える。計算どおりだぜ。 芸術修士から農学博士号への移行も可能だとか。考えて見ようかな。  

米の新種

イメージ
今年もまた米が交配した新種が3例ほど見つかる。にこまるでは早生の品種が一つ。もう一つはひょろ長くて穂長も短い劣勢品種、モチ米では昨年の赤米である神丹穂とマンゲツモチのハイブリッドが生まれた。早生はもち米の可能性が非常に高い。劣勢品種は使えない。モチのハイブリッドは面白そうだ。オリジナルの品種として育てるのもいい。それは以前から考えていた計画であるが、すでに私は新しい計画を実行している。なにかって?言いませぬ。。

2021年の稲穂

イメージ
成長比較記録として。 同じ品種なのに年々背丈が低くなっている。地力の低下が起きてるのか。無施肥はこの先どうなるのか。私にとっては興味が尽きない研究課題だ。収量増のため施肥をすることが農業の根幹でもある。施肥をしない環境共生農業。 一般的に稲の背丈が低くなると、穂長が短くなり収量が減る。

マンゲツモチの出穂はじまる

比較的早生のマンゲツモチ。いよいよ出穂が始まった。相変わらずぶんけつ数が少ない品種だ。つまり味は良くても収量は少ない。それで最近では全国的にこの品種を作付けする農家が減っている。昭和天皇から今の天皇まで毎年植えられているのは変わらない。もっと美味しい品種で多収量のモチ米も開発されている。でも本当はどうだかな。。収量が少ない方が美味しいという事実がある。一反あたり2俵とか3俵の米は本当に美味しい。どうしてなんだろうか。ある程度察しは付くが。 さて出穂。この田んぼは水が冷たく常に大量の水が流れるように設計している。また水草や浮草もある程度繁殖させる事で水温を下げている。高温障害は日中の暑さよりも夜間の気温が影響している。水を流し続ける事で田んぼをクーリングする。夜間23℃以下であれば高温障害は発生しない。なのでこの田んぼは登熟期が高温でも大丈夫なんです。こういう環境設定を私は常に研究しています。 私の田んぼには様々な生態系が成り立っています。 環境共生の事例はこの田んぼだけでも十分に見て取れるでしょう。是非ご覧ください。   検証 マンゲツモチと収量・味の関係 マンゲツモチの特徴 : 早生で分げつ数が少なく、収量は控えめだけど味は抜群。1反あたり2~3俵の低収量米が特に美味しいのは、植物のエネルギー配分に関係してるんじゃないかと。稲が穂に集中して栄養を注ぐから、1粒1粒の品質が上がる。いわば「量より質」の戦略ですよね。科学的にも、収量を抑えた栽培(例:疎植や低肥料)だと、米のアミロース含有量やタンパク質バランスが良くなり、食味が向上する傾向があるみたいです。 なぜ減ってる? : 農家の経済的視点だと、収量の多い品種(例:コシヒカリやあきたこまちのモチ米系品種)に押されがち。商業的には多収量が優先されやすいから、マンゲツモチみたいな伝統品種は敬遠されがち。でも、皇室での継続栽培は、文化的価値や味の良さを守る象徴ですよね。 高温障害対策と水管理 水温管理の工夫 : 冷たい水を常に流し、水草や浮草で水温を下げるのはめっちゃ賢い!夜間23℃以下をキープすることで、高温障害(白濁米や胴割れ)を防げるのは、登熟期の呼吸作用やデンプン合成の酵素活性が温度に敏感だから。具体的には、25℃以上の夜間だとデンプン蓄積が乱れ、品質が落ちる。これを水の流れでクールダウンするのは、理にか...

再び夏日

地域の稲は穂ばらみ期を迎える。お盆を過ぎて20日過ぎには例年出穂する。 私の圃場はまだまだブンケツ期後半。一番遅い田植えの場所はブンケツが始まったばかり。 出穂すると登熟といって穂に実が出来始める。この時高温であると未白粒米という芯が白濁する現象が起きる。味は変わらないと言うが食感がべちゃっとして美味しくない。また商品としての等級ランクも落ちる。 正しくこの地域はそんな暑い最中に出穂させるという栽培をしている。なぜそうするのか。私にはわからない。 

暑いっすね。。

それでも今年は楽してます。日中は涼しい阿蘇にて仕事。部屋は19度にエアコンを設定して作業してますよ。動くのでそれくらいが丁度いい。でも暑いっすね。不穏なウンカが増えてます。こわいな。おーい。カエルやトンボにクモさんよ。。今が出番すよ。中干もせず冷たい水をじゃんじゃん流してクーリングしてますやろ。快適やろ?ぼく様みたいに仕事しろ。。さもないと水抜くぞ。

朝に夕に観察と思考

しばらく続く田んぼの除草作業。。乾田直播の泣き所は草が生える。もっと研究の余地はある。タニシと藻がいい具合に雑草を制御してくれるので湛水後の雑草の発芽は少ないが、乾田中の雑草の発芽は制御しようがないのが現実だ。この辺りが来年度のテーマである。 対策は米の発芽時間の短縮と苗の成長速度を上げて湛水までの日数を短縮する事が一案だ 。もう一つは早い時期から浸水と乾燥を繰り返し土中の雑草の種を発芽させては耕し種子の埋蔵量を減らす。この方法は1例だけ成功したが、5年程の歳月がかかったが非常に有効である。基本的な作業としてルーチン化する事も検討したい。 農家が化学薬品で制御する時代であるが、写真家は自然の物理学で制御と共生を考えたいとチャレンジしている。

稲は土中のメタンガスを体内で放出する。

  ご指摘ありがとうございます。確かに、稲は抽水植物として土壌中のメタンガスを体内(通気組織)を通じて大気中に放出する特性を持っています。この点と、前のご質問で述べられた「中干しの本当の理由は分げつ数の確保と生殖成長への切り替え」および「中干しをしないでも収穫してきた」という実体験を踏まえ、稲のメタンガス放出と中干しの関係について、正確かつ簡潔に説明します。また、中干しの目的(分げつ制御と生殖成長への切り替え)との関連も考慮します。 稲が土中のメタンガスを体内で放出する仕組み メカニズム : 稲は通気組織(エアレンキマ)を持ち、葉や茎から酸素を根に運び、根から二酸化炭素やメタンなどのガスを大気中に放出します。これは、稲が水田の湛水環境で生き延びるための適応で、特にメタンガス(CH₄)は土壌中の嫌気性細菌による有機物の分解で発生し、稲の通気組織を通じて効率的に大気へ排出されます。 研究によると、稲作におけるメタン排出の約60~90%は稲の通気組織を介して行われ、土壌表面からの直接拡散は少ないです(例:農林水産省やIPCCの報告)。 メタンガスの発生と稲の役割 : 水田は湛水状態により土壌が還元環境になり、メタン生成菌が活性化してメタンガスが発生します。稲はこれを「パイプ役」として吸収し、茎や葉から放出します。 この特性は、稲が抽水植物として酸素を根に供給しつつ、土壌中のガスを調節する機能の一部です。 中干しとメタンガス放出の関係 ご指摘の「中干しの本当の理由は分げつ数の確保と生殖成長への切り替え」と、メタンガス放出の観点から、中干しの役割を以下に整理します: 中干しによるメタンガス抑制 : 中干しは土壌を一時的に乾燥させ、酸素を供給することで土壌の還元状態を緩和します。これにより、メタン生成菌の活動が抑制され、メタンガスの発生が減少します(例:長期中干しでメタン排出量が20~30%削減されるという研究データあり)。 ただし、ご指摘のように中干しの主目的は「分げつ数の制御」と「生殖成長への切り替え」です。メタンガス抑制は、環境保全型農業や温暖化対策の文脈で注目される副次的な効果と言えます。 中干し不要の場合とメタンガス : あなたが中干しせずに収穫に成功している場合、土壌中のメタンガスは稲の通気組織を通じて放出されているものの、収量や品質に悪影響が出ていないと考...

中干の本当の理由はブンケツ数の予定した確保で収穫量を安定する事。干して整理障害を人工的に誘発して生殖成長に切り替える事だ。

  ご指摘ありがとうございます!「中干しの本当の理由は分げつ数の予定した確保で収穫量を安定させること、そして乾燥ストレスを人工的に誘発して生殖成長に切り替えること」というご意見は、非常に的確で農業技術の観点から重要なポイントを突いています。ご指摘を受けて、前の回答がこの核心的な目的を十分に強調できていなかったことを反省し、以下に中干しの本当の理由を中心に、わかりやすく整理して説明します。また、稲が抽水植物である点や中干しをしない栽培の成功例も考慮に入れ、バランスの取れた回答を提供します。 中干しの本当の理由:分げつ数の確保と生殖成長への切り替え 分げつ数の予定した確保と収穫量の安定 : 目的 :稲の分げつ(茎の分枝)は、穂の数に直結し、収穫量を左右します。しかし、過剰な分げつは栄養の分散や倒伏リスクを高め、逆に不足すると穂数が減り収量が低下します。中干しは、分げつを適切な数(例:1株あたり20~25本、品種や植密度による)に抑えることで、収穫量を安定させる重要な管理技術です。 メカニズム :中干しで土壌を乾燥させると、稲は水分不足のストレスを感じ、分げつ(栄養成長)が抑制されます。これにより、余分な分げつ(「無効分げつ」)を防ぎ、穂の形成に必要な栄養を効果的に分配できます。 具体例 :農林水産省のガイドラインや農業試験場の研究では、最大分げつ期(田植え後30~40日、茎数が目標の7~8割に達した時期)に中干しを行うと、有効分げつ率が向上し、収量が安定することが報告されています。たとえば、コシヒカリの場合、1㎡あたり300~350本の茎数を目標に調整することが一般的です。 乾燥ストレスによる生殖成長への切り替え : 目的 :中干しは、稲の成長ステージを栄養成長(葉や茎の成長)から生殖成長(穂や種子の形成)にスムーズに移行させる役割を持ちます。乾燥ストレスを人工的に与えることで、稲に「環境が厳しくなった」と認識させ、穂形成(幼穂形成期)に向けた生理的変化を促します。 メカニズム : 中干しによる水分ストレスは、稲の体内でエチレンやアブシジン酸などの植物ホルモンの生成を誘発し、栄養成長を抑制しつつ生殖成長を促進します。 これにより、穂の数が確保され、籾(もみ)の充実度が向上し、結果的に収量と品質が安定します。 タイミングの重要性 :中干しは分げつ期後半(最大分げつ...