写真展イントロ案 微小位相差論――存在の層を選び取る YOSHIRO SHINKAWA
展示イントロ案
微小位相差論――存在の層を選び取る
YOSHIRO SHINKAWA
同じ場所に、違う時間が宿る。
見えているものの背後に、見えていないものが重なっている。
写真は、光の記録ではない。
それは、世界の層から一つを選び取る行為。
風が吹き、雲が流れ、波が揺れる。
そのすべてが、微小な差異を持って、今ここに共存している。
この展示は、記録された瞬間の奥にある「選ばれなかった可能性」を見つめる試みです。
時間は流れるのではなく、厚みを持って重なっている。
現実は一つではなく、無数の位相が、静かに、同時に、存在している。
あなたが今、どの層を見るか。
それが、世界との対話の始まりです。
コメント
コメントを投稿