第二章 帰る不二子 254話
「よしろうはん。ただいまやで!」
「聞こえんか?」
「あ、そうや。きっと田んぼやわ」
「あれ? 田んぼにもおらへん。さてどこやろか?」
途方に暮れる不二子。
「後ろの正面だーれや?」
「きゃ! よしろうはんや!」
「あれ......」
バタン......
急に倒れる不二子。
「おいおい。どうした不二子? 大丈夫か」
不二子は反応しなかった。
おんぶして家に連れて帰るよしろうはん。
「きっと旅路で疲れたんやろ。ゆっくりおやすみな。不二子」
「よう帰ってきたで。ありがとな」
「洋服もよう似合っとる。流石は不二子はんや......」
「この裏が赤い靴 アカハライモリそっくりや。センスええ。」
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