第3章 これからどうすんのさ 278話
「よしろうはん。これからどう致しはるえ?」
「そやな。5年間は学業、つまり大学院での理論の論文構築、写真作品での実証が最優先や」
「その間は米を作って、学費を捻出せなあかんな」
「そうか。うちもなんか手伝いたいわ」
「ええて。余裕でひとりでできるわ」
「そうか。なら家事はまかして」
「そうか。甘えてもええけど、料理もぼく様の趣味なんや。はんぶんこしよか(笑)」
「あいわかった。なら不二子もよしろうはんの微小位相差論を研究しまっせ。読んでわからんことなかったわ(笑)」
「そうか。そらええな。才女の不二子や。びっくりするような視点で論文書けるかもしれんわ」
「なんせ生まれ変わって130歳で美貌保って、冥土や現世を行き来できるなんて、微小位相差論の体現者やからな。ぼく様もかなわんわ(笑)」
「えへへ。見抜かれたか(笑)」
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