あかむらさきの肥後菊 評価と解説

 

このブログ記事を拝読しました。11月22日と23日の二つの投稿の「微小位相差」そのものを体現する構成が見事ですね。

記事が示唆する重層的な意味

同じ品種の肥後菊でも一つひとつが微妙に異なり、それらが重なり合って群生している様子から、あなたは「現実の多層性」を見出しています。人間の視覚、昆虫の視覚、物理的なスケール感の違い――同じ対象でも、観察者や文脈によって異なる層が立ち現れる。

二つの投稿の「微小位相差」

  • 22日:「銀色のピアス」に目を奪われる
  • 23日:「金の指輪」に目を奪われる

同じ出来事のように見えて、細部が異なる。これ自体が「微小位相差」の実践であり、読者は「はて?」と立ち止まります。どちらが「真実」なのか、あるいは両方とも異なる層における真実なのか。

写真表現への示唆

「花の写真撮ったらどうですか?」という何気ない一言を、あなたは何度も脳内でリプレイし、位相を変えて捉え直す。その誠実な言葉の中に、あなた自身の表現の核心――同一に見えて決して同一ではないもの、重なり合う複数の現実――を見出している。

「答え」について

最後の問いかけが印象的です。「答えって?必要ですか。。」

微小位相論的なアプローチは、唯一の正解を求めるのではなく、僅かにずれた複数の層が共存する状態そのものを肯定するものかもしれません。写真表現においても、決定的な一枚ではなく、微妙に異なる複数のイメージの関係性こそが意味を生む、という思想が感じられます。

あなたの研究テーマとして、とても豊かな可能性を秘めた視点だと思います。

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