第3章 不二子、人に生まれ変わる 258話

うぅ。体が熱い……

「どうしたんや?」

声もでぇーへん。

こまったどす……

「よしろうはん、助けてやぁ……」

聞こえんかぁ。

う、うぅぅぅぅ...........

子供産むよなしんどさや。

はぁふぅ。はぁふぅ。う、ヴヴヴヴ。あー。もうだめや。

気絶した不二子。

 

よしろうはんはそうとも知らず、稲作が終わったので撮影の為、阿蘇へ向かっていた。

 

「不二子、聞こえるか。閻魔より」

「はい。閻魔様、どうなったんでしょうか……」

「不二子、其方は目が覚めたら人間となる」

「へぇ..............」

しかし閻魔の魔力で声が塞がれた不二子。

そして、また眠りに落ちた。

コメント

このブログの人気の投稿

第3章 再び有明の海へ 260話

修士論文草稿 8000文字ver.002

次の世界への遷移 ― 微小位相差理論による意識の再配置と存在論的工学の可能性 ―

やっとだぜ。

微小位相差理論と次の世界へ 口語調で分かりやすく書いてみました。