第3章 冬のお散歩 277話
「さむーなったな。不二子はん。平気か?」
「さむーなり申しましたさかい。でも平気や!ほれ見て見。不二子はこなん着てますえ。達磨さんみたいや(笑)」
「ほんまやの。ころころしてて可愛いでぇ」
「うふふ。あはは」
「ええ天気や」
「ほれこの水を張ってる田んぼが先祖代々つづく新川家の田んぼや。綺麗やろ」
「ほんまや懐かしい。昭和のはじめ頃、儀一郎さんと機関車に乗って長崎から此処へ来てましたえ。その頃見た記憶まんまや」
「何で水入れとるん」
「地下水保全と水生生物と鳥類などの生態系の住環境をつくっとる」
「へー。よきことじゃ。よしろうはん」
「よしろうはん、手をつなぎましょ。ええか?」
「ええで」
「このまま歩こうや。不二子はん」
「へー。。」
うち幸せどす。。
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