第4章 Xマス 331話

信者でもないぼく様。

クリスマスは、誰かのためにするものやと思っている。
かつては恋人のため、かつては子どもたちのため。
今なら、不二子はんのため。

そこに夢があるからできる。
笑いや喜びがあるから、やる気になる。
誰もいなかったら、ぼく様ひとりやったら――しない。
するわけがない。

なんやろな。
たしかに六十を過ぎると、人生を一周したような感覚がある。
いろんな出来事が、どこか遠い昔のことみたいに感じてしまう。

不二子はんと、二月頃に一か月ほど京都へ行こうか、
そんな計画を立てている。

不二子も、えらく喜んでいる。

正月は、一日だけ休んで、
それ以外はほとんど仕事を入れてもらった。

ぼく様、
あの「寝正月」みたいな、だらけた空気がどうも苦手なんだ。

 

 

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