第4章 冷たい風 336話
今日も寒波が押し寄せる。冷たく冷え込む九州島。
よしろうは、早く寝たせいか、午前一時には目が覚めた。
大学院の成績発表を確認する。
ひとつだけ、D判定?
なんや?
よく見ると、途中で放棄した講義だった。
――しかたない。
そのほかは、二倍速で動画を視聴した割には、なかなかの成績だ。
それでも判定は「優」か「良」。
うーん……やっぱり冬季講座を受講せんでも、二年分の単位は取れそうやな。。
博士課程には、単位修得制度はない。
やっと、時間が解放されるで。。
「おはようさん。けさは、ようけ早いのう……不二子は、まだ眠たいで」
「おお、不二子はん。おはようさん。寝とってええで。まだ早いで」
……?
ZZZ……。
もう寝とる不二子。
かわええ、かわええ。
"A dream loved too much takes too long to awaken from."
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