第5章 お金の貯め方 349話

最近な。
お金が貯まってきた、言うてる。

「ほんまかいな」

ため息ついて、帳簿を見る。

……あれ?
ほんまや。

激増したわけやない。
ただ、確実に増えている。

あれ?あのお金は?
通帳はこれや。 
残っとる。ちゃんと大学院費はちゃんと残してあるわ。 

結論。
現金払いが、いちばんええ。

金があれば買う。
なければ買わん。
あと払いは、せぇへん。

これでええ。

「つけ」がない。
未来の自分を担保にせん。

それだけで、頭が軽なる。

次にええのが、デビットカード
通帳残高分だけ使える。
わざわざチャージはいらん。
使うた瞬間、即引き落とし。

ポイントやない。
キャッシュバックや。

クレジットカードとスマホ決済
これは一番あかん。

ポイント?
捨てたらええ。

あれはな、
買い足しと支払いを遅らせる装置や。

やめたら分かる。
月末の請求が、消える。

給料がすぐ消えん。
いったん戻ったら、もう今には戻られへんなるで。

消費者金融カード
これは、1枚か2枚くらいは要る。
目安は、100万借り入れ可能かどうか。

非常用や。

長崎で取材中に財布をなくしたことがある。
近くのアコムでカードを作り、フェリーで帰った。
そして、すぐ全額返済。

使い方次第で、
ただの道具や。

資産 

――小作人と地主学。

1946年の農地改革で、
小作人は土地を手に入れた。

けど、
地主学がなかった。

作物は作れても、
土地の活かし方は知らんままや。

「山はいらん」
そう言う現代の元小作人は、
次は畑も田んぼもいらんと、売りに出す。

ほんまはな、
安定した収入があれば、
土地は活用次第で、
毎年、
数十年単位で、
きっちり大口の現金資産になる。

知らんのやな。

よしろうはんは、
荘園制度の復活を考えていた。

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