第4章 身体能力 332話

仕事で体は動かしているから大きな問題はないが、平衡感覚のわずかな揺れや、筋肉の瞬発性の衰えは感じる。しかしそれもちょっと練習でもとに戻る。

四十代でも衰えを感じた時期があった。
当時は医王寺に通い、大きな川石を登ったり、飛び移ったりして鍛えていた。
子どもの頃は、これが相当得意だった。
判断力と瞬発性。
これは写真家にとって必須の能力だ。

あとは筋力。
一番いいのは、崖を登ること。
最初はロープ一本から始め、最後はロープも使わない。

街を跳ぶように移動する、あのパルクール。
あれが理想形やな。

「ほう。よしろうはん、密かに鍛えてんやな(笑)」

「そやな。仕事でも高い脚立使ってエアコン掃除してるで。
ワイパーで窓拭きもな。ええ運動や」

「はーん。その、ぴちぴちパンツでかぁ?」

「そうや。仕事着やしな」

「そういう事でしたんか(笑)」

……なにやねん?

さーぁ、そいうことけ。

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