第7章 親愛なる読者への警告 四一六話

僕の真似をしたところでそれは溺れる猫。

普通には耐えられない構造、危険すぎる。 

自己変革のえっせんすを学べばいい。 

たとえば視点は一つではない。 など。

それぞれの解脱は固有のもの。

そう書きながら、ふと顔を上げると、不二子が立っていた。

「おはようさん」

へー

寝起きの不二子は、まだ夢の中にいるような顔をしている。 目をこすり、小さくあくびをして、泣きべそをかいている。

「不二子も起きたか?」

へー

「やっぱりねむいでぇ、よしろうはん」

声が、幼い。

「なあ、起きんでええで」

へー

不二子の手が、ぼく様の袖を掴んだ。

「ありがとありがと」

あー。そや。

「不二子はん、おいでや。今日は文章も冴えないわ。一寝入りしよか」

へー

不二子が、ぼく様の横に潜り込んできた。

ふにゃふにゃ 



 

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