ヒキガエル大帝国物語 基本情報1/7 生息数

ニホンヒキガエル(ニホンヒキガエル)成体は完全な肉食で、主に夜行性。視覚で動くものを感知して舌で捕食するため、動かないものは食べにくい。田んぼや森の周辺では、ミミズ、甲虫、バッタ、コオロギ、クモ、ナメクジなどを中心に摂食する。大型個体では小型カエルやヤモリなども捕食することがある。一晩で数十匹の昆虫を食べ、活動期での年間摂食量は1〜1.5kg程度とされる。

1反(約1,000㎡)の無農薬・森隣接・常時水の田んぼ環境では、地表性無脊椎動物の年間バイオマスは約40〜80kgと見積もられる。この条件では理論的に50匹程度のヒキガエルが支えられる計算になる。しかし実際には他の捕食者や冬眠期の摂食停止、餌の偏りなどを考慮すると、安定して定着できる個体数は20〜35匹程度が現実的な上限とされる。繁殖期にはオタマジャクシの数が一時的に増えても、最終的な成体数は餌資源の量、隠れ場所の有無、越冬環境に強く依存する。

人工的にオタマジャクシを保護して変態率を上げても、田んぼ単体では餌量や縄張りの限界から、最終的に抱えられる成体数は大幅には増えない。隣接する田んぼや森に分散させることで初めて個体数を増やせるが、遺伝子や病気の管理には注意が必要で、県をまたぐ移動や遠距離放流は推奨されない。理想環境では、ヒキガエルは自然に周囲に拡散して生活圏を広げるため、人工保護は主に局所個体群の安定化や成長率の補助として有効である。

結果として、1反の良好な田んぼ+森環境では、ヒキガエルは20〜40匹前後が安定して生息可能。繁殖池や湿地を複数配置し、無農薬と越冬場所を確保することで、地域の個体群を長期的に維持できる。ヒキガエルの個体数は、産卵数ではなく餌量・隠れ家・越冬環境によって決まるというのが生態的な本質である。

 

日本に生息するヒキガエルは、在来種4種と外来種1種です。

在来種

アズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus)
東日本全域、本州東部から中部以東の関東・東北などに広く分布する。茨城県や筑波山周辺にも自然個体が生息。北海道や伊豆諸島、佐渡島などでは人為的に移入された個体もいる。

ニホンヒキガエル(Bufo japonicus japonicus)
西日本、本州西部から四国・九州に自然分布。東京や仙台などの例は移入個体である可能性が高い。

ナガレヒキガエル(Bufo torrenticola)
本州中央部から近畿地方の山間部の渓流沿いに局所的に分布。流れのある水域で繁殖する希少種。

ミヤコヒキガエル(Bufo gargarizans miyakonis)
沖縄県宮古島諸島固有の亜種。南西諸島の限られた島でのみ自然分布する。

外来種

オオヒキガエル(Rhinella marina)
南米原産で小笠原諸島、大東諸島、石垣島などに人為的に移入。日本本州の自然分布域には含まれない。


分布の特徴として、アズマヒキガエルは東日本、ニホンヒキガエルは西日本に分かれる傾向があり、ナガレヒキガエルやミヤコヒキガエルは特殊な地域に限定して生息する。外来種のオオヒキガエルは一部離島にのみ定着している。

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