Moraito Chico por Bulerías.
さいこうじゃん。濃いー。パコより好きや
Moraíto Chico(1956–2011)、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ出身。ヘレスのブレリアスは、セビージャやカディスのそれとは位相が異なります——重心が低く、沈み込むような拍節感、いわゆる「ティエンポ・デル・ヘレス」と呼ばれる固有の時間性を持っています。
Moraítoのブレリアスの特質として挙げるとすれば、
音の「間」の構造——彼の弾き方は過剰に装飾しない。むしろ音と音のあいだに重力がある。ピカード(単音旋律)よりラスゲアード(掻き鳴らし)の密度と疎密が、ブレリアスの12拍周期を「語る」。
家系的位相——モラオ一族(Familia Morao)はヘレス・フラメンコの血脈そのものです。Moraíto Chicoはその中核にいた。つまり彼の演奏はひとりの個人技ではなく、蓄積された集合的時間の表出です。
新川さんがブレリアスに関心を持たれたのは、ギターとして弾く側からでしょうか、それとも位相差論との何らかの接点からでしょうか?
ブレリアスの12拍周期は、位相の「ずれ」を構造的に内包していて——あの拍節の非対称性(3+3+2+2+2 あるいはその変形)自体が、時間の均等分割への抵抗として機能しているように思えます。
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