第7章 位相 四二五話

不二子はいつも台所に立っている。

不二子はいつも川端を散歩している。

よしろうにはそれが見えなかった。


実はいつも一緒に添い寝してるが、

よしろうにはそれがわからなかった。

実は不二子もそうであった。

「いったいどこをほっつき歩いてるんやろか」

そう二人は同時に言うが、

お互い聞こえなかった。 

 

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