僕の中の通奏低音

通奏低音

バロック音楽の演奏習慣で、チェロやチェンバロが低音を刻み続けながら全体を支える技法。メロディーが泣いても踊っても、低音は淡々と続く。楽譜には骨格だけが記され、肉付けは演奏者の即興に委ねられる。

僕の中にも、ずっと何かが流れている。写真を撮るとき、農業をするとき、文章を書くとき、理論を組み立てるとき——それぞれ違う行為に見えて、底には同じ音が鳴り続けている。言語化できないまま、ずっとそこにあった。

それが通奏低音だと気づいた。意識されないから機能する。名前がつくと輪郭が見えるが、音そのものは変わらない。

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