第7章 かじきまぐろ 四三三話

「ただいまやで不二子はん」

「おかえりやす。よしろうはん」 

声と共にフライパンだけが玄関のよしろうの元へ飛んできた。

おいおい。ホラーやで(笑)

見えへんけど、今晩のおかずはなんやろ?

「オリーブオイルとにんにくのええ香りやな。魚か?」

へー

「きょうはな。かじきまぐろが売ってあってん。そやから軽くソテーして、

エスカベッシュとカルパッチョのあいの子つくってん、

大豆のもやわらく煮て、ほらおいしそうやろ」

ほうーそやけどよう買えたな。姿見えんのに。。

おほほ。ないしょでんがな。。言えますかいな! 

「ちょうど良かった、不二子好みやで、ほら。シークアーサー100%じゅーすや」 

はー

「これこれ、これがあればさいこうやわ」

おうおう

「今晩もおいしそうやな。不二子はん」

「まかしてがってん」

なに時代や(笑)

「ためしてガッテンやで」 

あらしもた。

フライパンが台所へと飛んで行った。 

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