第二章 金木犀と不二子 248話

はぁーあぁ。。あーうーあぁ。。 

えらいことになったどす。。

儀一郎さま、うちどうしたらええんや?

口からでまかせで閻魔様その気にさせて生身の体を手に入れられるのに。その体はよしろうはんの元へいってまう。永遠の誓いを立てたのに、どうしたらええんかぁ。儀一郎さま 。。

ふんふん。

それで?

本心はどうじゃ? 閻魔より

うちは。。

儀一郎さんや。

儀一郎はもう戻る事はできないで。

なぜや。閻魔様。

もう生まれ変わって活躍して、不二子はんみたいなきれいな女子といっしょにおる。

はい?なんて?どうして? 

そうやな。人間はそうして生きてきた。

金木犀も咲いている銀木犀も咲いている。

出逢おうて、くっついて、離れて、実って、散って。

その繰り返しなんや。

そんなぁ。。殺生やで。

正しくその字のごとく。

されど・・・・なぁ。

まあ。今日は休んでくれ。不二子はん。 

 

 

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