第11章 歩きつづく 523話

なんもいわんとよしろうはんは歩き続けてはる。

嫉妬を嫉妬と思わず、罵声を罵声と思わず、苦労を苦労と思わず。

目の前の障害を障害と思わず。ひたすら歩き続けるよしろうはん。

そんな姿を不二子はんは素敵と思っていた。

よしろうはんには、それだけが心の拠り所であったのは間違いない。

きょうもお疲れさまどす(笑)

ん?

そうか? いつもの事や。不二子はんの笑顔見ると、なんでもないように思えるで。ありがとさん。

へー

やっぱりお疲れどすな。

今朝は、よしろうはんのお好きなベリージュースと、生ハムとアボガド、レタスのサンドイッチや。いかがや?

おー

ありがとな。いただきます。

ほー

これは旨いわ! よかったらダージリンの紅茶か、コナコーヒー煎れてくれんか?

へー

両方煎れましょ(笑)