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日本の匂い

何故か今まで無かった感情に浸るシーンが多くなった。 今目にしている風景が知らぬ異国の様に感じてしまう。 そして決まってこの国はいいなと思ってしまう。 私の写真はよく日本ではないみたいだという評価を聞く。 何故そうなったのかはわからないが、センスとはその人の経験や知識から生まれるものだ。 そう言う写真を多く見てそれに傾倒して来たのだろう。 写真を始めて38年にして古典を基調としたオリジナルの領域には達している。 いわゆる日本的なものは見ていない。 私は新しい日本の匂いを感じとってる様だ。 最近に見るこの傾向は大事にしようか。 写真はどう見たか。 何を写したか。 どう表現したか。 と大切なステップがある。 何をどう見たかは最も大切な最初の作業だ。 この訓練を疎かにしてはいけない。 こうして書き留めることも大事だろう。
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サイアノタイプ

手軽にできるサイアノタイプ そろそろ始めようかと言う気になって来た。 冷蔵庫に入れているが、薬品はもう新調しなければいけないだろうな。 ヘキサシアノ鉄III酸カリウム くえん酸鉄IIIアンモニウム 希塩酸 4 Fe2+ + 3 K3[Fe3+(CN)6] → Fe3+4[Fe2+(CN)6]3 + 9 K+ + e- プルシアンブルーの美しい世界

手付かずの森

山を歩く。 私の山から少しのエリアは僅かだが、植林もされず自然の状態で木々が生えている。 巨大な山桜が3本あり、イチョウや楠の大木もある。 その他多くの種類の木が生えている。 手に腰鉈をもって散策すると見事な葛がある。 葛を生かしても仕方ないので鉈で切り持ち帰ることにした。 今年はこれでクリスマスリースを作った。 葉っぱはヒノキで作る。 赤い実があったので飾りにつけ、蔦も使い仕上げた。 この山は実にいい。 時間ができたらここに小屋を作る。 深い山と変わらない静寂さを得られるだろう。 なぜならその周辺一帯は私の所有地だから誰も来ることはない。 あまりに見事な3本の山桜があるからここを開放しようかと考えていたが、止めよう。 友人だけ呼び、ここで飲むとしよう。 豊かだ。

クリスマスイブのローストビーフ

国産牛モモ肉 550gを全ての面を大蒜オリーブオイルで焼き ハサミで何箇所か刺す 今日は、 天日塩 赤ワイン 米酢 胡椒 大蒜 生姜 唐辛子 ナツメグ コリアンダー レモングラス 適当に入れてジプロックで暫し常温保存 後冷蔵庫へ。 明日の朝は低温調理にて仕上げる。

オレンジ色のイトミミズ

私の田んぼで確認したのは今年が初めてだ。 冬期湛水田に光に照らされオレンジの動く物体がいた。 しかも無数だ。 エリアは残飯を捨てる場所数メートルと狭い。 それなりの栄養があるのだろうか。 あ、時間か。

日向南瓜の種の選別

水に漬ければ沈むと思っていたが、全部浮いた。 調べるとどうもそう言うものらしい。 なので乾燥させて1つずつ選別。 大枠だが、3割から4割は実がない種子のようだ。

アイの種がタキイにある。 早速5袋注文し今日来た。 藍染が来年できるだろう。 楽しみだ。 来年は染色工房を作ったりと色々あるな。

お湯割

SNSを全てヤメたのでアクセスが極端に低くなる。 これは書き手としては都合がいい。 何でも書けるのだから。 このブログはもともと手記であった。 バランタインをお湯割で頂く。 この酒はこうゆう飲み方が合うんじゃなかろうか。 そこそこに旨い。 でもまだ雑味が後を引くな。、 冬は作業が減りなんだろうな。 精神や文化やそういう事を考える時間が増える。 つまらない事でも構わない。 つまらない事が私だ。

此処数日

風邪をひいて何もできない。 思考が止まってました、

枯草菌

枯草菌はどこにでもある菌だが、クヌギの大木を薪割りした時に皮目の裏に朽ちた箇所がありそこに大量の枯草菌だろうコロニーを見つけた。 早速米ぬかを使って培養。 盆栽の米ぬか肥料に与えるとその広がり方がよくわかった。 時間と条件が合えば一気に広がる。 野菜畑は収穫時に多くの野菜クズが出る。 コンポストを設置して米ぬかと土、野菜クズ、落ち葉と培養した菌を入れ水を与える。 3日もすると発酵が始まる。 高温にならない周辺には枯草菌などが繁殖するように見える。 白いカビも多く見られる。 微生物が有機物を分解して初めて植物の肥料となる。 生物多様性にそう無駄なものはない。 なにはともあれ野菜クズが直接畑の肥料になった。 無駄のないシステムで畑の美観も損なわない。

加工品の開発

小菊南瓜は何の料理にも合う美味しい南瓜であることがわかった。 次に考えているのが南瓜の味噌漬け。 調べると日向南瓜の味噌漬けがあるようだ。 基本的に味も品種の系統も変わらない。 きっと小菊南瓜でも美味しそうだ。 早速試す。 出来上がりはいつかな。 様子を見ながら試行しよう。

スポーツウエア

あまり着る事はなかったな。 でも今日はそんな服も買いたいと思いNBの薄手の黒い冬用フーディーとADIDASの白いバスケシューズを買う。 カミさんが見て、似合うたい、というので一安心。 今日はバイト先の男仲間と飲んでいた。 私は意外と彼らと気が合い、とても楽しく仕事ができる。 まだ8ヶ月だが今後友人となるだろう。 今のバイトを続けるのは今ではいくつもの理由が出来た。 深く探り見るのは私の習性。 ただ安い賃金を頂くのではなく、非常にビジネスとしての可能性があるなと見込んでいる。 その事については後日。 社会適応性のため。 医療の一環として、という理由では本来の私には必要ない。 私のパーソナリティはとても社会適応性が高い。 多くの日本人を始め、多様な世界各国の人を毎日数千人見れるのは洞察力の訓練には欠かせない都合のいい職場だ。 一瞬で相手の目を見て察する力はずっと維持したい。 さてと。 スポーツか、 球技は苦手、関係ないけど10本の指を器用に操れない。 それで何ができるかな

フィッシャーマンズセーターが欲しい

寒くもないが、トップスが厚手のセーターファッションは最近見かけない。 これがあれば動きにくいコートなど要らない。 昔持ってたけど無くなったな。 買えば高いけど何十年も着ることが出来る。 安いのはL.L.BEANが2万円位かな。 本場の手編みは数万円。 トラディショナルは飽きないからいい。 美人と同じ。 誰が3日で飽きると言ったのか、、理解に苦しむけど、素直じゃないね。 酔いもそろそろ。 ではまた。

あったまる

夜も遅くに帰ってきて、例のもつ煮込みを食す。 火を入れ、また煮込み、素材全体に火が通ったら七味をたらふくかけ、パソコンの前に居座る。暫し冷ます。氷をグラスに入れ、今日はバランタインの安酒そそぎ、軽くステー。 そう いや カミさん夜勤か。 にんまりしてスコッチを飲む。 食べたかった小菊かぼちゃがないじゃない。 まあいいか。 ダシ仕立てはまあまあ。 思いっきり塩仕立てがいいかも。 でも味噌仕立てが旨いな。 ネットを少しサーフして終わり。

もつ煮込み

冷蔵庫を開けるとモツがあった。 しかし大根が少ない、人参は十分、こんにゃくはない、ネギもない。 玉ねぎある、小菊かぼちゃも合いそうだ。 そういえば、、あった。 生姜 まあ出来るでしょ。 この辺りでもつ煮込みは味噌仕立て。 今日はどこ風かな? 醤油も入れないダシ仕立てにする。 野菜が煮崩れて形が分からなくなるのが嫌いなので大きめにカット。 60分煮込んだら仕事に行こう。

久しくパンチェッタを作る。

パンチェッタ 要は塩豚を熟成させる。 先ずは豚バラブロックを買う。 粗挽き天日塩をミキサーで粉にして胡椒を足し、適当に豚バラに塗す。 塩の量は発酵などの漬物始めそんなものは大概 海水塩濃度3.5%前後になるので、同じ様にそれ位で。 キッチンペーパーに包み冷蔵庫へ。 肉汁満たしたらキッチンペーパーを取り替える。 何回かしたら、畑から今あるハーブ、今日はレモンバームやディル、ブロンズフェンネルなどを摘み、塗す。 後は、適当にペーパーを替えるだけ、2週間とか1ヶ月、、お好みで。

Whiskey and Canon F1

飲んでますよ。 心地いい気分。 ひさなが光機から2年ぶりに帰ってきたカメラが今日の相棒。 私が修理に出して2年も忘れていた。 申し訳ない。 1973年製初期型キャノンF1の吸い付く様なブラックペイントの肌触りが心地いい。 酔いが増すね。 物好きな私は熊本の田舎臭さはシラけるけど、悪くもないかなと思える様になったかな、、 ならないでしょ。 私は自然は好きだが田舎は嫌いだ。 さてさて うに○事変の前に私も準備しとこうか。(笑)

新しい写真

私はすでにイメージなどの写真の類から逸脱、解脱そのどちらでもいいが撮っても何もならない写真には興味がない。 個人の栄誉や金にも何も興味がない。 私の写真のテーマは有明海の再生と言った。 いいだろうか。 解るだろうか。 リアルな再生は映像などではどうしようもない。 全人格を使った、行動こそ全て。 写真家の生き方を含めた模索のため、今の私はその真っ只中に生きている。

55歳

この歳になって見える世界がある。 日常の事はさほど問題ではなくなる。 少しは老いや死を考えるからだろうか。 果たして、気楽なものだ。 そう言っていい。 楽になるのは悪くはない。 大丈夫ですよと人に言える様になる。 まあ。 これくらいで。

トマトソース

トマトソースはトマトを塩、ハーブで煮込むイメージだが、私は取材で食べた中で一番美味しいものをチョイス。 素材の良さも大切。 その上煮込むというより更に煮込み、水分を飛ばし、味噌の硬さまでオリーブオイルを足し焦げすぎないよう焼くイメージで作る。 これは当時、目から鱗であった。 使用時それを水で溶いて新しく少しのトマトを入れ煮込むとトマトソースの旨味が全く別物のスープになる。 美味しいです。

里芋 セロリ 鶏肉の中華あんかけ

そのままのレシピ。 今日はそれを作ろう。 胡麻油 ニンニク 鶏肉を炒め 塩 唐辛子を入れ 鶏肉の皮を少し焦がしたら適当な大きさにカット 里芋 セロリを炒め火を通す。 水を足し 中華は難しいので調味料を入れ、〈ネギと生姜で中華にはなる〉 具材が茹で上がったら火を消し 片栗粉をといた水を入れトロミをつける。

白霜

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酔い

酒種によって酔いが変わる。 タチが悪いのは焼酎 癖が悪いのはジンとかウォッカ ワインなんて料理?〈そんな時に飲む酒〉酒でしょ シャンパンは強い酒に混ぜたら美味しい ブランデーは甘ったるい気分で飲む ハイボールは濃くても水 日本酒 good でも好きな酒はウイスキー バーボンは悪くはないけど飽きる 旨いマティーニは到底自分では出来ないが、とあるバーテンダーのその酒は深く酔う。 今日は安酒スコッチ でも日本のなんとかとはレベルが違う 今日は良き日だね。

火起こし

薪ストーブを儀式に則ってやると面倒極まりない。 簡単な方法がある。 なんでもいいけど、例えば紙皿にオガクズを入れ灯油を足して薪ストーブにいれ、適当な大きさの薪を焼べれば、ライターで着火。 それで直ぐに火を起こせ、短時間で薪に火がつく。 慣れれば灯油ストーブと変わらない時間で温まる。 その後は薪ストーブでないと味わえない暖かさが得られますよ。

薪はそのあたりに転がっているので適当に集め、鉈で小枝を落とし、チェーンソーでカットし、必要なら薪を割る。 木によって香りが違う。 五右衛門風呂を沸かしていた年少の頃の懐かしい匂いは杉やヒノキ 雑木もいい香り 栗やクヌギは落ち着く 桜や梅は香り高い しかし、 銀杏だけはやめたがいい 臭い極まりない。

I think..

I am deeply dissatisfied with the present age. I can't hide it. Absolutely.

ミネストローネ

私の気分転換は料理。 セロリが好きなのでこれだけは季節になれば栽培している。 以前はパンチェッタも作ってたので、塩とオリーブオイル以外は自家製で出来た。 今朝はオリーブオイル→ニンニク→ベーコン→玉ねぎ→セロリ→水→塩→胡椒→トマト→紫玉ねぎで簡単スープ。 トマトと紫玉ねぎはざく切りで後入れにして食感を楽しみたい気分。 これに市販のブイヨンやコンソメ入れたら台無し。 そう言う味しかしないので野菜の旨味がわからなくなる。 決め手は塩の旨味。 今はメキシコのあらびき天日塩が安くて美味しいので常用。

とある日

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2012年初夏のある日 取材先での1コマ 昔のデータを見ていた。 usb2.0の時代 1日に8千カットは撮っていた頃の5年分の体系化していないデータなので見るだけでも気が遠くなる。 震災で壊れたストレージやファイルもあった。 なので飛ばしながらランダムに見る。 懐かしいカットに出会った。 掲載されたろうか。 いやいや。 お元気だろうか。 アンダーライトの繊細な光の中に、クールな美しい姿が見えたので思わずシャッターを切った記憶がある。 時間が過ぎるのはとても早いものだ。 今は朝の4時。 目的の写真は見つからなかった。 と言うより、時間がかかり過ぎて根負けした。

次の計画

新しく二つの計画を実行している。 お二方との出会いによって私の眠っていた夢が目覚める。 お茶と染色だ。 お茶は 家に昔からあるお茶の木の種を採取し蒔いた。 春には挿し木をしてそれなりの営業ができる茶園を作る準備をする。 木が育つまで3年から4年はかかるだろう。 また、レモングラスが好評で商品化できる量まで増やす。 コーヒーも試験的だがトライしよう。 石垣島の農園からコナコーヒーの種を注文。 染めは 藍染のタデアイ栽培や既にある桑の木や実を増やして行く。 妻が東京造形大で染色と織りを専攻していたが、結婚以来日々の雑務や仕事、子育て、双極性障害がアスペルガーだったと言う誤診での私の世話15年間などで、専門の染色の時間を持てないようだ。 せめて栽培して原料と材料だけでも作ってやろう。 染めるのは私も良くやるので楽しみでもある。 いずれは近い将来染色工房を作って恩返ししよう。

コーヒーノキ

著作家の小坂章子さんとの再会でコーヒーの路地植えを試したくなる。 原産地の画像を見ながら考えていた。 熱帯ではあるが霜の害があるほどの標高が高い所で栽培。 コーヒーベルトは北緯25度なので北緯32度の此処とは大きく外れる。 アカネ科の植物。 2日ほど考え、ハウスなしでの解決方法がなんとなくイメージが湧く。 霜が防げ、尚且つ積算温度が確保できるならこの地でも出来るかもしれない。 条件の合う場所は畑でなくてもいい。 霜も防げ日当たりが良く標高の低い山の際ではないか。 まあ出来る訳がなかろうが、 春に苗かタネを取り寄せたら試してみよう。

土佐鉈

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職人が使う鉈を森林組合で買う。 こんなに切れる鉈は知らない。 24cm両刃の腰鉈、 柄は自分でコンロで焼きオリーブオイルフィニッシュした。

大型の盆栽

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幅1メートルを超えるサツキの盆栽を作ってみた。 父が盆栽をしていた頃、病気で全滅したが、いくつかは残り地植えしていたものの一つ。 これ以外は大きすぎて盆栽には相当の力量がいるだろう。 松とかいいものがあるのだがいつかやってみたい。 中々景色のいい木だった。 掘り起こし、根を切り、鉢を選択し、土を作り、少し傾け、苔などを這わせる。 オーソドックスな手法だがこれはこれでいい。 根付いて欲しい。 それより父の嬉しそうな顔が印象として焼きつく。

紅しぐれ大根を干す

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  切り干し大根の味にはまる。 今回は皮付き丸切りで

写真と文章

写真に文章を添えると写真が浅く見え、 文章に写真を添えると文章を深く読まない。 私は数年前からそう思い、ためらう。

梅酢で沢庵

赤大根を京の千枚漬けをヒントに大根、梅酢、酢、味醂、塩、昆布で漬け込んでみた。 二週間位たち食べてみる。 妻が、これはもう漬物だねと言う。 食べる。 沢庵だ。 こんなに簡単なのか。 他に赤大根の切り干し大根を作る。 意外なほど美味しい。 これから赤大根、滝沢大根、紅芯大根に聖護院蕪、名も知らぬ自生蕪と多岐にわたって漬物の冬になりそうだ。 友人が今幸せでしょ。 と投げかけた。 そうかもしれないと頷く。 私は自分の事が一番分からないが。 少なくとも地に足をつけた生き方をしている様だ。 以前何度も呟やいた、蟻とキリギリス。 私はキリギリスと思っていたが、いつの間にか、蟻でもなくキリギリスでもない生き方を選択しているようだ。 幸を貰って生きている。 多くの人に幸あれ。

お茶の種を蒔く

軒先きに古い品種のお茶の木がある。 よく釜炒り茶にしたり紅茶にしたりと楽しんでいる。 以前は畑に2反以上の茶畑があり、土間の広い玄関で自家用の釜炒り茶を作っていた記憶がある。 このお茶の木は美味しいので増やそうと思い、今朝茶の実を探してみた。 花が咲いている。 よく見ると昨年の花の実も10個ほどあった。 早速畑に植える。 以前お茶畑だった畑だ。 来春芽が出て育って欲しい。 一年分の自家用のお茶ぐらい作ってみようか。

羅針盤

行く先が見えなくなったり、今の状況からもっと進みたくなった時、ある種のスピリチュアルな方法を私は使う事がある。 神に祈っても変わる事はない。 私は腕時計を新調すると次の方向に進む。 今はまたそんな時かな、と。

埃にまみれた蛇腹

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 W. Butcher & Sons  Carbine   The British made wooden body 1: 6.3 f135mm Carl Zeiss Tessar Jena Lens  1903-1930 Butcher & Sons Carbine という100年前のロンドン製カメラを久しくメンテナンス。 人から借りているものだが私の手元になければ熊本地震で確実に消えていただろう。 持ってていいというのでそのままお借りしている。 とても私に知識やセンスを与えてくれたカメラだ。 今では手元にないと落ち着かない。 秋も終わり冬を迎え農の仕事も少なくなった。 あのカメラはどうしたかと思い手にしたら埃まみれだった。 なんとも。 100年の歳月が過ぎてもこのカメラは生きている。 そう言えば大正生まれの祖母と同じ生まれなのか。 私の作品は何故か冬に撮影したものが多い。 所有している19年目の古いスバルに乗ってどこぞの海へと向かいたくなった。

静謐な夜

子の刻から2刻程に目が覚めたら一人でパソコンの前に座る。 エアコンを切り、テレビを切る。 灯油ストーブをつけ、家の横を流れる井出の水音を聞き、湯を沸かして白湯を飲む。 最近思う事はDTPC以外のデバイス及びそのシステムは要らないな、という事。 寧ろない方が事は早く運び、ゆっくりとした時間さえ生まれる。 便利なものは便利ではないと、疾うの昔から知ってはいるが。 何だろうな。 もっと静かな時間と場所が欲しい。 其処から生まれる閃きや思想が欲しい。

風邪にはジンが効く?というより旨い。

とうとう風邪、インフルではないのが体でわかる。 今日の作業を超スピードで片付け今飲んでいる。 大概、風邪ではタバコもまずい、酒もまずいが、ジンは旨い。 試してごらん。

鳶〈トビ〉か鵟〈ノスリ〉か

鳶〈トビ〉であった。 今年になり家の上空から田んぼにかけて旋回している。 トビは尾羽が直線で、ノスリは丸い。 今年は鳥類も盛んに飛来する。 カラス、カモ類、サギ類、カワセミ、スズメ、セグロセキレイ、トビ。 夏には雄のキジが稲の中から出てきたのは驚いた。 警戒も余りせず暫しその美しい姿に見とれて居た。 有りとあらゆる生物が農薬や化学肥料を使わない冬季湛水田には集まって来る。 これこそ私には、やり甲斐が有ったというものだ。 とても嬉しく思う。

シナモンとかゲンゴロウ

今日は薪をもらう為に森林組合の事務所にお邪魔して居た。職人用の鉈を注文したり、チェーンソーを修理したり。 薪をもらうとニッキの木もあった。 シナモンの香りと同じだ。 どちらも同じ楠の仲間。 日本産は樹皮には香りが少なく根っこに多い。 それでも十分な強い香りが枯れた樹皮から発していた。 夜になり田んぼの散歩。 満月の夜。 ゲンゴロウの仲間2種類を確認。 小さなハイイロゲンゴロウと大きなコガタノゲンゴロウ若しくはゲンゴロウ。 強力なライトに驚いてクルクル泳いでいる。 本当のゲンゴロウは11月半ばから冬眠するという。 さてどちらのゲンゴロウなのか。 調べなくても冬にはわかる。 家に帰る。 シナモンがあったので生姜を加えマサラチャイを飲む。

明日から特に来週土曜日にかけて霜がいつ降ってもおかしくはないだろう。 今朝は妻と小菊カボチャに霜除けの不織り布を掛ける。 季節遅れに播種した小菊カボチャなのでこの時期の対策は予想出来ていた。 9月に播種したが、本来なら8月初旬に播種するのが普通だ。 でも多分出来るだろう。 1町以上にヘアリーベッチのタネを蒔いているが、3年冬季湛水した田んぼにはそれ以外の草は生えない事に驚く。 秘密の水路を見て多くの生き物がいたので安心。 ドンコも居た。 メダカが見つからない。 こうして時が過ぎる。

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カボチャに興味をもつために色々リサーチする。 調べていくと多岐にわたる品種を見て楽しくはなる。 十分に写真のモチーフになりそうだ。 とはいえ私はしないが。 交雑によって出来る形のユニークさも圃場で見かけるが交配についても非常に興味が湧く。 色々な品種を見て思うことは、もうすぐ収穫の神田小菊かぼちゃは日本的な美しいカボチャであることを知る。 Kogiku で知られる日本の小菊カボチャ 作りがいはあるようだ。 何より美味しい。 形が良く美味しいというのは私にとっては大変重要な動機と継続の因子である。 受粉で良く見かける蜂。 陸上での生物多様性。 それは有りかもしれない。 養蜂も近い将来考えている。

91歳の知恵を聞く

近くに住むお婆ちゃんと圃場で何気に話していた。 味噌の作り方や漬物など。 生きていれば101歳の静江婆ちゃんの味が美味しかった。など。 面白い keyword を聞き出す。 くず米の使い方だった。 利用法はくず米を自宅で精米して、麹と混ぜ米袋に入れて湯たんぽで温めたら、米麹ができ、それを味噌や甘酒、醤油に使ったという。 なるほど。 捨てていた青米やくず米の利用価値がこんなところにあった。 捨てるものはない。 その知恵に頷く。 大正や昭和初期の年代から聞く話は、当時あたりまえでも今では宝のように為になる。 地名や作物の品種、作り方もまた然り。 今年は表が緑で裏が紫の紫蘇、南原からもらった赤芋、筍芋を頂く。 大事に育て継承したい。

その次の先

漠然とだが、考えている。 農業を目指しているのではないので、差し詰め私の圃場は生物多様性による環境再生の為の実験場だ。 方法は簡単でケミカルを使わなければ自ずと答えは出る。 だからその次のまたその次も考えてしまう。 連鎖と反応 違う。 私には荷が重すぎる。 次の指針はまだ見つかっていないが、私のパターンでは文化に行き着くだろう。

レモングラスの越冬と盆栽など

冬に備えていろいろと準備の仕事。 レモングラスはすべて刈り込んで土とモミやワラなどで覆い越冬に備える。 フェンネルなどは寒くても育つのでそのまま。 里芋は良い種を数個必要な分だけ揃え、畑の土手に横穴を掘りワラで覆い、土で蓋をする。 梅の木の剪定は今頃から。 3年目の木は主軸の枝を切って横に生える枝を3本ほど残し、脚立にのぼって千切らなくても良いように低く育てる。 余談と実験 松の苗を育てていたが、赤松と黒松を父の盆栽用にあげた。 本来なら4月ごろだが、暖かいので気温的には問題ないだろう。 父はさっそく地植えをして来春に備えていたが、私も赤松をもう一本引き抜き、早速盆栽にした。 私は長年、父のサツキの盆栽を見てきたので心得はある。 梅の盆栽はこれまで何度も作り、長期の入院中時に盆栽名人の医者にも手解きを受けた。 ただどうも自然の風景を真似るような世界観が気に入らない。 私の考えで一品作りたくなった。 環境を作ったら何も触らないという思想が写真から生まれ農業にも応用している。 それを試したい。 設定は 環境とは鉢である。 次に土。 鉢の環境は浅根で生かす事なので、主根を断つ。 以上だけの条件を設定して、水や肥料以外、人間の意志の介入を絶つ。 剪定や誘因で針金などで形を作るのではなく、赤松自身がその環境の中でどう育つのかを見てみたい。 先の長い楽しみが出来た。

アカハライモリ

来年からまた新しく借りる田んぼ1反の準備を始める。 まずは草刈りから。 目的は圃場の形や植生、水口の確認や井出の確認などを草刈りしながら知ること。 嬉しい出会いがあった。 今年まで12年間使われた方の水桶に大きなお腹のアカハライモリのメス1匹と、雄3匹が住んでいた。 このままでは生き残れないのでそのまま冬季湛水田に移動させ放つ。 子孫が出来、ここがまた田んぼになったら返してあげよう。 ここを使われた方と、環境再生や子供達の環境教育などについて語りあったり、私がヘマして車を脱輪させJAFを呼んだりと色々あったが、二人とも私が何故こういう事をしているのかを話すと気心が知れ笑顔で理解してくれた。 それでも一番嬉しかったのはアカハライモリとの出会いだろうか。 水生生物にとても興味のある自分には嬉しい事であった。 10代の頃の記憶にある多くの生物と人間が共存出来ていた田んぼの再現は少しずつだが、確実に広まっている。 生物多様性の環境、そして教育。 私にはそこまでの能力はないが、お手伝いできれば幸いだと思えるようになってきた。

真理

それは、諦めるか、そうでないか。 ただ、それだけだ。 その先に見えるであろう世界。

さてさて

我が家はそれなりに良好。 私が未だ不変で真理を求められるのは負荷を省いているから。 人間は面倒なのだ。 尚且つ愛らしい。 まあね。 そう思う日々。

漬物の担当

祖母が亡くなってから、我が家に漬物が消えた。 母は全くできないので、私が梅干を作っている程度しかない。 買ってくる漬物は砂糖の味がして美味しくない。 本物を知ってる私を始め父も食べなくなった。 以来、父は高菜漬けを自ら作り始めるが、とうとう今年は作らなくなった。 さて品目 私 味噌 白菜漬け たくあん 梅干 高菜漬け なすの柴漬け 妻 浅漬け ぬか漬け

記録

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2018 久しくデータを見ていたらこの地方で、とべこずみ という稲わらを積み上げるやり方を父に習い再現した。 昔は牛などの餌として使っていたという。 もう2度とすることはないだろうから記録として。

実証できる生き方

事実やたわごとを含め、それが何 という意識が常にある。 そういうものには見向きもしない。 いつの日か人の目を見ることをやめた。 見え過ぎる。 この条件でどうなるかを見ている。 しかし適期を見定める訳でもない。 回りくどい生き方だ。 なんなんだろうね。 私は。

小菊かぼちゃ とヘアリーベッチ

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  9月に播種した固定種の小菊かぼちゃ。 どうにか霜の降る前に収穫できそうだ。 着果して受粉後、30日で収穫。 畑の緑肥としてヘアリーベッチを合計40kg を100aの圃場に撒く。 水田以外も動物性堆肥を入れない畑にする為の最初の作業を終えた。

冬季湛水田を見る

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妻に撮影してもらう。 今年は2年前と同じよう、冬季湛水田は荒起こしをせずそのまま水をかけ流す。 ひこばえの芽が出てそこに蜘蛛が巣をかける。 朝夕は美しい光景が見える。 この方が、生物が速やかに再現するようで、細菌を始め、昆虫や両生類も戻ってきた。 昨年は荒起こしをして水を入れたが、水の浸透が深く、深いぬかるみが幾つか出来、小型のトラクターでは荒代さえ出来なかった。

今思うこと。

3年前、精神科の医者が私を双極性障害ではなくアスペルガーと診断し、社会適応性の為に人と接する仕事を進められた。 それから半年ほどして清掃のアルバイトを始めた。また農業だけでは収入が足りないこともあった。 私は常にマイペースで動くし、仕事をする。 面白いことが分る。 私の行動を見るだけの人には嫌われるか理解されず、仕事を見る人は好かれたり、驚かれたりする。 仕事の人間関係において好き嫌いを基本的に持ち込まないので、よく人が見える。 最近になり社会適応性の為という医者の言葉が理解出来るようになる。 ただ何時迄もこのような状況に甘んじていけない。 基本的に自立を好む。 次男が進路を今考えるよう、私もこの先の進路を見据えた行動を取らなければ。 生物多様性を核に農業を捉え、その有様から学び、これまでの自分のskillを使って写真を突き詰めるまでだが、少しの方向性さえ狂えば見失う世界。 家族には悪いが私はお金や名声を最後まで求めないだろう。 その方法しか純粋な動機を保ち続けられないから。

101歳の死

遠い親戚にあたるという。 101歳の死。 皆は平穏に構える。 さて私がそのまま生きたら46年後の事である。 なんとも。 現代においての老後は非積極的な迎える。過ごす。の風潮だが、昔は違った。 長老の世界。 さてさて。 これまで生きてきた年月に近い時を過ごすのに、どちらも私には退屈だと考えた。

アキアカネの産卵

稲刈り時から気になっていたが、トンボのアキアカネが交尾したまま、乾いた稲わらに産卵していた。 倒れた稲を前にして、果たして今年水を田んぼに入れるか思案していた。 昨日、今年倒れなかった田んぼの冬期湛水を開始した。 霧がはった翌日の朝を迎え、田んぼ一杯に水がたまる。 日が差し日中に水量の調整に出かけると、アキアカネが今度はちゃんと止水した水に産卵していた。 何つがいだろうか。 10かそこらは確認。 田んぼの住人であるトンボの幼生のヤゴはスクミリンゴガイの繁殖を抑制できる大事な役割がある。 美しいアキアカネ。 間に合ってよかった。

収量

予想通り夏の長雨が米の開花期と重なり、不稔籾が多くなり不作となった。 結果は反5俵というもの。 早植えの田は反3.5俵であったと聞く。 昨年が全体で8.4俵なので4割減。 まあ自然とはこうあるもの。 来季は更に広範囲に播種時期を分散する必要があると考えている。 食味は昨年よりいい。 特に甘みが強い印象。 しかし3年前の特においしかった米と比べると平均的であると思えた。

団粒構造

明日の稲刈りを迎え田んぼの中を少し観察。 見る わかった事は稲は倒れるとその強度に関わらず、熟れる、又は枯れる。 その両方の作用が働く。 掘る 湛水田の土の構造が面白い。 有機物を多く含んだ層が5センチから8センチあり、その下3センチから5センチが団粒構造の土で根をよく張っている。その下がグライ層で青い無酸素で多少の臭気を含んだ土になる。 この事に所見を述べたかったが、気分良くお酒を飲んでるので、事実のみ記す。

欲がなくなる。

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60過ぎると欲がなくなるとよく聞く。 品行方正な様ならまだしも、よく聞けばそういうものでも無いらしい。 要はやる気がなくなるそうだ。 幾つになればどうなるとの話はこれまでもよく聞いてきたが、私にはいつも当てはまる事はなかった。 しかし、最近長続きしないことがある事を知る。 かぼちゃ栽培だ。 どうしても興味が途中で失速してしまう。 米は常に興味は絶えないが、それは米ばかりでなく水生生物や植生の多様さを見て大きな環境の連鎖を見て取れるれるから。 かぼちゃが好物ならまだしも、嫌いではないが食べなくていい食物と思っている。 単に農業でしかないからだろう。 何かに関連付ける作業が必要なようだ。

記録 平成30年度産の米のラベル

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カメラマンが作った米という考えで昨年から展開した。 農家だけでなく異業種のつくる米があってもいいとという思いが米を作りながら感じていた。 収量や品質にこだわるものだけでなく、環境や生態系を重視した稲作を行う。

米のラベル

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九州の食卓であるナインフィールドの坂田氏にデザインして頂いた。 2019年産の米は3品種 にこまる イセヒカリ 在来種糯

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実態のない行動や虚構より、一粒の米を生産する事を選ぶ。

実態のない行動や虚構より、一粒の米を生産する事を選ぶ。 そんな事を考えていた。

在来種糯の収穫

収穫を今日終える。 この種は分蘖数が非常に少ないのである程度密植栽培しても良さそうだとの印象を憶えた。 問題はスクミリンゴガイで柔らかい糯の苗は食害が多い事。 来季はスクミリンゴガイの居ない田んぼで育てること。 今期は確認しただけで外観の違いだけで4種の種が混じっているなど。 背丈は1m位に成長するが台風の被害は全くなかった。 茎葉はいつまでも青く、籾が黄色く熟れる。 出穂期から45日での収穫だが青米が多い。 恐らく50日でもいいだろう。 基本的に早稲である。 白ひげが背が高く、赤ひげが低い印象。 いもち病は全くない。 などなど。

私は化学肥料より動物性肥料を使うことに懸念を感じている。

これは以前養鶏場での仕事を体験したことで得た見方だが、多くの化学物質や生物分解できない薬品、外来の種子、多量の石灰などが使われる実態を知っている。それらは全て家畜の排泄物の中に入っている。養鶏場では糞は廃棄物扱いで発酵なども中途で畑に撒かれているのが実態であり、完全発酵するまで貯蔵するスペースもなかった事を記憶している。 私はその養鶏場だけだろうと思っていたが、現在市販の発酵と名の付く鶏糞を使うにあたり、相変わらず外来種の雑草が生える事を見ると、どんな大手でも同じことだと思っている。 私はもう一切の動物性肥料は使わないと決めた。 米に関してはすでに無農薬、無化学肥料、無動物性肥料を実践しているが問題は米の2倍の肥料を必要とする野菜だろう。 基本は緑肥+化学肥料に移行する考えだ。 問題は窒素。 しかし調べていくと硝酸態窒素として地下に浸透していかない窒素もあるようだ。 化学肥料を少し調べて見よう。 偏見を無くし相手を知る。

大量のヘアリーベッチを注文

いろいろ考えたが動物性肥料以外の基肥が必要だった。 米はレンゲの緑肥で何も問題ない。 来期のカボチャはベースの基肥をヘアリーベッチで選択。 青紫の花が美しい。

決して中干しはしない。

なぜなら水生生物の保護が目的だから。 解りやすく言うと、例えばトノサマガエル。 中干しをするとオタマジャクシから変態する時間が足りない。 つまりトノサマガエルは生きていけない。

中干しをした方が台風には強い

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いやーこの台風で稲が倒れました。 興味を持って注意深く観察。 茎が太いとか、背が低いとかは有利かもしれないが倒れるときは倒れる。 しかし今回の倒れ方を見るとはっきりと地盤の固さに関係している。 倒れたのは冬期湛水の中干し無しの場所だけだ。 地盤は相当ゆるい。 その上実りが多い。 恐らく完全ではないにしろ茎が折れていないので起き上がるだろう。 途中で一度干すことが必要かもしれない。 分蘖数が限界近くになる無効分蘖が現れたら軽い中干しをして見る方がいいかもしれない。 まあまた楽しい課題ができた。 エアインテークのドミノ倒し防止は無効だった。 ただ隣の中干し無しの私の田んぼは全く倒れない。 ヒントだ。 風音はまだまだ続く。 秋の夜長。

思い出す

稲作の最後の仕上げは塩である。 天日塩などのミネラルの豊富な塩を稲に与えると米は旨くなる。 そうか。 昨年はそれを忘れていた。

印象

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ふと思う。毎年の稲の姿を記録した方がいいと。 写真右側、背の高い稲は昨年の古株から育った稲。4月19日には20センチほど成長し、長い分蘖時間を経て6月18日に植えた稲より背が高く、分蘖数も80本以上となった。  すっきりとした稲株。それでも分蘖数は多い。私は中干しをしないので分蘖の終わりは稲に任せている。中干しをしない理由は水生生物の保護が理由だが多収にも繋がる。 無農薬、無化学肥料の条件なので初年度のウンカ被害を教訓に20列または16列に1mの間隔で風通しを良くするためのエアインテークの構造を思いついた。それ以来なんの病気も害虫被害も少ないで済んでいる。収量も変わらないかむしろ多くなるのだが、その理由は私の田を見れば分かるでしょう。

多品種混合栽培

ファッロにしろ在来種の糯にしろ何種類かの品種が混じっているのがわかる。 現代は単品種での栽培が多いが、現代以前は何種かの品種を混ぜて栽培することは一つの農法であったと推測できる。 米において多品種混合で栽培すると収量が増え、カビに対する病気にも強いと言われている。幾つかの文献を読んだが米では収量に関してそう大差ないが、病気には強いとあった。 混合して栽培することは実は私の漠然としたイメージで常に考えていたことだ。 恐らく私はいつか実行するだろう。 完全なオリジナルを作りたいというカメラマンとしての思考の表れだろう。 来年から1反の実験圃場で実施していく。 勝手なことかもしれないが種の多様性を実施するのは全て研究所の仕事ではなく民間の一個人でもやるべきだ。 種としてまだ新しいイセヒカリをベースにするのか、3年自家採取のにこまるをベースにするのか。 はてはて、こういう事を考えるのは私は好きだ。

神田小菊

ニホンカボチャの煮物を食べた時、カボチャ嫌いの私が本当に美味しいと思った。 私のベクトルが定まる。 神田小菊は美しい形のカボチャという。 美しい事も私の選択肢。 これは植えるしかない。 時期外れだ。 しかし抑制栽培ものを知る。 それでも遅い。 冬の栽培もあった。 まあいいや。 まずは実行。 植えてみる。 種を取り寄せ明日は播種。

偉人とその後

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このエリアは旧益城群河原村になる。 明治の矢野村長は代々庄屋であり彼は山に造林を進め村の発展の成功に至ったという。 今はどうか。100年以上経った現在、杉やヒノキは管理するどころか売っても金にならないからそのまま放置状態が大半だ。 家の山しかり、100年近くの木さえある。 本当に潤ったのか。 私は彼を尊敬するが、このような状況になることは彼も予測できなかったろう。 世代を過ぎると製材所も潰れ莫大な借金で全ての土地を無くした。 私はその様を子供の頃からずっと見て来た。 人々を喚起させ動かす偉人たち。 時が過ぎれば全てが変わりうる。 はて、変わらぬものとは何なのか。 よくよくそう考える。

日本カボチャ

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妻が日向カボチャを食べたいというので少しだけ植えていた。 なんだか黒皮の日向かぼちゃとイメージが違うものが出来上がった。 嫌いだったカボチャ栽培も最近は興味が湧いている。 カボチャの煮物がいつも調味料ではなくカボチャそのものが甘すぎると思っていたが、このカボチャならいいかもしれない。 来年はいくつかの品種を栽培するだろう。 変わったものより西洋カボチャのえびすのようにスタンダードで美味しいものを作りたい。 なんとなくだが今は小菊カボチャの姿が美しいなと目を向けている。

この夏

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長雨

今、稲穂は花が咲き始めこれから登熟を始めるというのに雨が降り続く。 恐らく今年は不作になる。 稲株の成長も遅植えのため数も丈も少ない。 今後晴れてくれるなら味はよくなるが、せめてもの期待はそれだけだろうか。 私は生まれてこのかたこの時期に梅雨のような経験はない。 秋の長雨は西日本にはなく、関東以北の事だからだ。 彼岸花が咲き始めて来た。 記憶では朝晩が涼しくなるが、昼は晴天の様を思い浮かべる。 天候に左右されるのは農家だけでなく、カメラマンもしかり。 私はずっと天気に左右されて来たが、それを悲観したことはなく寧ろ又とない機会と捉える訓練をして来た。 悲観するより見落としを確認して次の行動に移す作業を始めよう。

繋ぐ

大きなイメージでは圃場は常に作物が育っている環境を考えている。 大枠は米作やカボチャの畑の後には大麦のファッロがあるという姿。 規模も大きくなり、ファッロに至っては2町の圃場を全て使い切る事になる。 問題は麦に関してのインフラがこの村にはないことだ。 なのでコンバインから乾燥まで機械を揃える必要がある。 またファッロの売り先も恐らく6000kgの売り先がまだ未定だという事。 これは現実的には、ぼちぼちやるしかない。 今日、雨の合間にファッロの夏播きを1反行う。 昨年手のひらに余るほどの種からようやくここまで来たかと思いながら播種作業を行なった。 今年最大の興味は在来種糯米の様子。 ファッロにしろこの糯米にしろ凄まじい長さの時間と遺伝子の様を見て取れ感慨深い。 私は繋ぐ一人でしかないがこうして尚又この後も続いて行くのだろう。 しかし人が一旦辞めたらもうこの種子は消えると思うと、手にした責任だろうか、続けて行くしかないし誰かに分けることが大切であろう。 この種子もある人から1kg程分けてもらったものだ。 しかし彼は今年更新しなかった。 そういう事だ。 永遠に種を繋ぐ事は本当に奇跡なほど難しい。

ファッロ 夏播きの準備

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8月中に夏播きをし、年内の収穫を試す。 九州では冬播きして梅雨時に収穫するよりいいのではないかと期待する。 今後の作付けは当面、米、かぼちゃをメインにトマトとこの大麦ファッロを生産して流通を開拓していく方針だ。 農業を始め3年になる。 カメラマンほど利益の出る仕事ではない。 しかし利益を確保することは何の仕事でも大事だ。 米の作付け面積は来年また1反増やす。 かぼちゃは1町に拡大し、二期作をする。 しかし何処までも拡大できる訳ではない。 もうこの辺りで収益を確保する農業技術を導入するしかないと常々感じる。

糯の出穂期

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出穂期を14日に迎えた在来種の野稲 この田んぼは父から与えられた最初の田んぼであり新しい事を試すときは丁度1反の面積があるのでこの田んぼを使う。 水稲として育てられたこの野稲のもちの味は美味しそうだ。 少量ならお分け出来ると思います。 収穫は9月の半ば過ぎ。

もう一つの考え

思うに。 私の理想とする世界は今後存在しない。 としよう。 ならば。 私は閉口するしかないが、物質の崩壊するスピードは相当に早まる。 ただ、それだけだ。 私はどうしたらいいのか。

現在の考え

私は無農薬であるが、噴霧器を片手に木酢液やリンゴ酢などを撒いていると農薬を撒いていると勘違いされる。 聞かれれば答えられるが多くは見ながら通り越して行くので農薬と思うだろう。 はてそれはそれとして、いくつか思うことがある。 いろんな農法はあるが、農業の第一命題は食料の提供である。 日本に於いては平成30年で農業人口175.3万人、平均年齢66.6歳とある。 人口は2017年で1.268億人である。 食料自給率は66%なので単純計算では1.268億人÷1750.3万人×66.6%=48.2 農家はおよそ一人当たり50人分の食料を生産しなくてはいけないということになる。 私の知る限り自然農法では優秀な方達以外、不可能だろう。 かと言って慣行農法であり続ける事は環境や人への影響は決して良くは無い事はわかっている。 結論を言えばバランスだと私は最近よく思う。 どちらの立場でも構わないから負荷を掛け過ぎない農業が今後の進むべき道だろう。 農業の事を私は深くは考えたくはないが、それも避けられそうにない。 以前からの考えだが、農法などに囚われる必要はない。 日々そう考えている。

化成肥料

契約栽培出荷用のカボチャを今年は化成肥料で栽培してみることにした。 理由は指定の堆肥の量が相当多く、何年もかけて外来種の雑草を駆除して来たが、外来種の種子を大量にまたばら撒くことを懸念したからだ。 高温で発酵した堆肥ならともかくそのような手間暇かけた堆肥は高い金額を出して買うしかない。 外国の飼料を食べさせない酪農家を探すまでは契約栽培出荷用のカボチャのみ化成肥料にしようと考えている。 なおそれだけでは畑の炭素物がなくなるので裏作に麦を植え藁を漉き込む。

オタマジャクシ

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多くはアマガエルのオタマジャクシ  今年田植えは6月16と18に、在来種の野稲とにこまるを植えた。 イセヒカリは7月半ばとなるようだ。

藻類

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アオミドロだろうか、本当に青い緑色だ。 湛水田は相当な地力があるようだ。 繁殖が多いことに加え、泥濘が気になるレベルになり作業性が落ちるので一旦田んぼを干すことにした。

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The shape of a rice field that will disappear someday.   いつの日か消える水田の形 しかし古代の水田に見る形の様な田が今でも残っている方が不思議なのかもしれない。 阿蘇郡西原村滝地区

コストルート フィオレンティーノの定植

この夏とても期待しているイタリントマト コストルート フィオレンティーノはユニークな形のトマトで味がいい。 サンマルツァーノは市場にぼちぼちあるが、このトマトは見たことがない。 新しい事は先が見えないから楽しい。 100本以上の定植。 売ることも大切だが、個人的に食べて見たい。 トマトソースもまたいい味がする様なので期待してる。 やはり、食べたいものを作ると言う事は大切だと思う。 以前取材で嫌いな作物もまた良しと聞いたが、、私はそうではないらしい。

芽が出て根が出る

私は勘違いをしていた。 米の種子は芽が出て根が出るようだ。 でも、もっと実験したい。 この生活は私には向いてるようだ。

写真について  形なきもの

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写真について  形なきもの Zero Ground Ariake Sea 諫早湾 2016 1983年、大学の夏休みに私は水俣に向かった。 ユージンスミスの水俣は今どうなってるのか。 しかし私の見た水俣は美しすぎた。 海は青く、のどかな景色があった。 埋立地は異様であった。 チッソの工場からだろうか、排水の匂いは独特の悪臭であった。 しかし、スミスの写真集に見る様な景色は無かった。 告発的なドキュメンタリー形式に当時疑問を感じていた。 二十歳そこらの私は幾人かの被害者の方々にあったがシャッターを切る事はなかった。 結局当時は500本のブローニーフィルムを撮ったが今どこにあるかもわからない。 私は頭の中の印象をイメージとしてしか捕らえなかった。 何故なら具体的な形が見えないからだ。 私はあるテーマを大学時代に思いつく。 簡単に言うなら 私は目の前にある風景を見て写真に撮るが、撮りたいものは目の前の風景ではなく、違う思いを写したいと思っていた。 ある壁を写した。 一枚で表現したらそれは壁でしかないが、4枚で構成したら違う情報を見るものに伝えられた。 アンディーウォーホールの手法にも通じるものだが、私は当時満足できなかった。 表現されたのもは私の思いとは別のものになったからだ。 当時 Thinking to Zero として発表した。 私は20数年前にこの九州に再び来て写真を撮っている。 テーマは九州の環境と生態を記録する。 現在は有明海の再生にテーマを絞っている。 https://shinkawayoshirou.blogspot.com/search/label/Zero%20Ground しかし有明海の状態を写そうと思っても見えない現実がある。 まさしく水俣のそれと似ている。 危機的状況が写真に写せない。 形になって見える様になればそれは問題として手遅れだろうが、形なきものを形にしようとするのは写真家的には苦労する。 視点を変え海抜ゼロメートルに近い地点から見る有明海を撮ろうと考えた。 Zero Ground Ariake Sea と言うタイトルでサイト上で発表。 パリのウエブサイトマガジンで表紙と中ページで紹介される。 https://issuu.com/magazinef...

自閉症スペクトラム

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決して全てではないが、私は人に美しさや驚き、そして発見を見出させなくなった。 野の花の方が遥かに美しく愛しくもある。 それは障害ではなく、真実などでもなく、ただ事実であると思わざるを得ない。  Elderflower 美しい人もいることは知っている。 そんな人が教えてくれた花

風物

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桐の花が畑に散る様 初めて見る光景

祖母の花

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芍薬が今年も咲く 祖母が植えた花。 今年は少し背が低い。 大正生まれの静江お祖母さんは名前の通り物静かで優しかった。 亡くなってもその人の思いは花にも宿るのかもしれない。

ファッロや今の畑の姿

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   farro 180cmのファッロは倒伏しても問題ない。翌日には起きあがる。全く逞ましい。  陸稲もち  陸稲もち  陸稲にこまる  陸稲の雑草及び鳥の食害対策で試験的に藁を敷く スズメやハトなどの鳥たちは稲穂に残った米だけ食べ新芽を穿って種を食い荒らすことはなかった。敷き藁は多すぎたようだが雑草の抑制効果は物理的なだけでなく藁に含まれるモミラクトンのアレロパシー効果は大いに期待できる。雑草は全く生えないではないが数量が少なく雑草の成長が著しく遅くなる。夏場の干ばつでは圃場から水分の蒸発も緩やかになるし、雨が降ればまた水が土まで届き、ビニールマルチより手間はかからない。収穫が終われば剥ぐ必要もなく、そのまま漉き込み肥料や炭素資材になる。微生物の住処であり餌となり分解する。藁はとても使い勝手のいい素材であることを改めて実感している。  チコリの董立ち 早く青い花を見たい  アーティチョークの蕾  ビーツの蕾 フローレンスフェンネルの株

ファッロの分蘖と倒伏

ファッロは分蘖数が多いようだ、約25本前後でイメージとしては稲に近い。 麦ふみの必要はあるのだろうか。 分蘖の数としては必要ないようだが、背丈が高くなるので踏み固めた方がいいのかもしれない。 少しの鶏糞をやったところは青々しているが背丈は180cm以上になっている。次に高いのはケイカルを入れたところ、次は無施肥だ。どちらも黄緑色で160cm程。 基本的には無施肥でも育つようなので、ケイ酸補充とカルシウム補充のみで十分であろう。 もちろんその土地の土による。 反当たりの播種量は麦類が8kgから10kgというがこの分蘖数をみるともっと少なくしていいだろう。 風通しを良くしないと所々に赤錆病が見られる。 このように背が高くなったので倒伏しやすい。 この数日の雨風で早くも多くが倒れた。 少しずつ起き上がっては来るが様子を見よう。 本場イタリアのファッロ生産者の圃場は無施肥のように薄い緑で株間の隙間が多く見られた。背丈もそう高くはない。 この辺りの地はとても肥えているので1万年前から続くような種には施肥は無用だろう。 私はこの麦にとても愛着が湧いて来た。 この冬には多くの面積で作付けする予定だ。 商品化というより売り先の開拓を始めなければ。

麦の花

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麦の花 その言葉が浮かんだ時、私は見たことがないことに気づいた。 ファッロの麦は何品種かの麦が混ざっているというが、殆どはエンマー小麦が多いようだ。