繋ぐ

大きなイメージでは圃場は常に作物が育っている環境を考えている。
大枠は米作やカボチャの畑の後には大麦のファッロがあるという姿。
規模も大きくなり、ファッロに至っては2町の圃場を全て使い切る事になる。
問題は麦に関してのインフラがこの村にはないことだ。
なのでコンバインから乾燥まで機械を揃える必要がある。
またファッロの売り先も恐らく6000kgの売り先がまだ未定だという事。
これは現実的には、ぼちぼちやるしかない。

今日、雨の合間にファッロの夏播きを1反行う。
昨年手のひらに余るほどの種からようやくここまで来たかと思いながら播種作業を行なった。
今年最大の興味は在来種糯米の様子。
ファッロにしろこの糯米にしろ凄まじい長さの時間と遺伝子の様を見て取れ感慨深い。
私は繋ぐ一人でしかないがこうして尚又この後も続いて行くのだろう。
しかし人が一旦辞めたらもうこの種子は消えると思うと、手にした責任だろうか、続けて行くしかないし誰かに分けることが大切であろう。
この種子もある人から1kg程分けてもらったものだ。
しかし彼は今年更新しなかった。
そういう事だ。
永遠に種を繋ぐ事は本当に奇跡なほど難しい。

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