障害者との一日

障害者の仕事の指導を頼まれる。
これはこれは、
責任があるので付け焼き刃で知的障害のやる気のなさについて調べた。
今回の仕事はこれである。
自分も障害者ではあるがパターンが違う。
まずは見ることから始める。
確かにやる気のないそぶりをする。
しかしそれはメッセージに見えた。
一通りの作業を無言で見ていた。
いろいろ問題はあるが作業自体は丁寧であった。
これは簡単かもしれない。
そう思った。
まず私は褒めることから始めた。
反応がすぐに変わる。
反抗的な態度は消え、丁寧さが増した。
ゴンゴン ガタガタと音を立てた行動もなくなる。
いいことを一つ一つありのままに褒める。
その後出来ていないことを上から目線ではなく伝えた。
コミュニケーションができる様になると、仕事の動機やなぜサボるのか、どこでサボるのかなど、心を打ち明けてくれる。
仕事は丁寧に進める。
順番は独特だが問題ない。
その日1日完璧な仕事をしてくれた。

なかなかない経験であったが、私の方が得たものが大きかった。

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