中干しの功罪

中干しがいつから始まったのかまだ調べきれていない。
戦後普及したとの情報があった。
中干しの理由は分蘖のコントロールと土への酸素供給 メタンガスの放出 刈り取り時の大型機械のための地盤固めなどある。
しかし私の見解は違う。
分蘖のコントロールは人間ではなく稲が行う。
無効分蘖がでたら稲はそれ以上分蘖しなくなる。
土への酸素供給は一時的なものと思われる。
それに稲の根には茎や葉からの空気の通路があり送り込まれる。
メタンガスの放出は効果があるが、メタンガスがあるからといって私の田んぼで害は見当たらない。
ただ放出量は中干しした方が全体的に少ないという研究報告がある。
メタンガスの気温上昇は二酸化炭素の何倍もある。
中干しはマダラカの発生をおさえマラリアの激減に役立ったとの情報もある。
最後に大型機械のための地盤固めはキャタピラー式になり少しの湿田でも刈り取れるので現代ではあまり意味をなさない。

私にとって中干ししない最大の理由は水生生物の保守だ。
中干しによって多くの生物が死滅するのは大きな事実だ。
生理障害を起こした稲は葉色が黄緑になり、水根が畑根に変わる。
そしてまた水を注ぎ水根が生まれる。
どういいのかわからない。
しない方がよく育つ。
慣行農法の2倍の稲株。
多くの農家が私の田んぼを見て驚いている。

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