田んぼでの水の浄化設計

水酸化カルシウムには農薬除去の働きがあるという。
酸化カルシウムも水に解ければ水酸化カルシウムになる。
今年は初期からカキガラ石灰を50メートルの水路に40キロ撒いている。
アルカリにシフトするphが心配であったが何も問題はなさそうだ。
農薬除去は気休めだが溶け出したカルシウムは稲にとって大きな役割を果たす。
根が充実して、茎が太くなり、光合成を促進し、デンプンの蓄積を増やす。
茎は徒長しないでガッチリと、葉はすっと長く伸びる。
水路の水量を調整して2時間で水が入れ替わるようにしているので川上から侵入する多少の農薬、特に除草剤は関係ない。

問題は川上から溶け出した化学肥料をどうするかだが、未だいいプランがない。
データでは水からの栄養吸収率は全体の25%というから、ほとんど無施肥の状態に近い私の稲達は元気が良すぎるのだ。
近くの田んぼの稲を圧巻している。
それだけ冬期湛水田は水からの栄養を蓄積してるのか、やはり流れてきた化学肥料なのかわからない。

しかし浄化という観点で見るならこれはこれでいい。
勢いよく育った稲は悠々と根をはり、化学肥料の成分である窒素やリン カリを吸収してくれる。
水口からくる水と水が出る所では水の味が違うほどだ。
水口は硬度があり水が出る所は軟質となっている。
つまりミネラルが抜けているからだ。
田んぼの中で沈殿し稲が吸収している。

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