懐かしい昭和

日も暮れて1日の仕事を終え車で帰る。
大阪の様な冴えない光。
淀んだ空気。
そんな日の夕日は情景を暖かく茜色で包む。
甲佐から帰る。
どことなく昭和の後期の街並みが見える。
山間の稜線は昭和初期の情景さえ垣間見える。
ここは良いところなんだろうな、、
 
あーあ。

そう思いステアリングを握る。
しかし何処となくため息。
 
里山の頂上だけが赤く染まる。
 
今時とは果てしなく詰まらない。
情感も人情も何もないかの様だ。
ツマラナイ戦略と管理、監視、誘導ばかり。
なんだかな。
そんな想いが消えない。
 
人を優しく包むオブラードな空気がいつしか消えてしまっている。
こんなに光は美しいのに皆は見ているのだろうか。
昭和にはあったな。
童謡の世界の様に。
そんな感受性を人々は享受していた。
 
私にとって現代は居心地が悪い。
子供の頃に描いた明るい21世紀ってコレ?
運転する目の前の風景を見ながら、又ため息が出る。
 
スマホ持ってたらもっと悲惨だろう。
、、。
 
ふと夢見るかの様に眠気が差して来た。
危ないね。
 
気を取り直してやがて家路に着く。

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