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自然に任せる米作り - わかりやすいガイド

はじめに

このガイドでは、農薬も肥料も使わない米作りの方法をわかりやすく紹介します。

基本的な考え方

  • 農薬、化学肥料、堆肥を一切使わない
  • 最初に環境を整えた後は、自然に任せる
  • いろいろな種類の稲を混ぜて育てる
  • 田植えをせず、種を直接まく

この方法の特徴

1. いろいろな稲を混ぜて育てる

すべての病気や害虫に強い品種はありませんが多品種にすることでリスクを分散出来ます。

2. 種を直接まく(田植えしない)

苗を作って田植えをする代わりに、田んぼに直接種をまきます。これにより:

  • 根が深く伸びて、強い稲に育つ
  • 風に倒れにくくなる
  • 水不足にも耐えられる

3. 冬も田んぼに水を張る

稲刈り後から春まで、田んぼに水を張り続けます。これで土が良い状態を保てます。

実際の作業手順

春(種まきの準備)

  1. 田んぼの土を軽く整える
  2. 水路と畔(あぜ)を点検する
  3. 肥料は一切使わない

種まき

  1. 自家採取した多品種の種を撒く
  2. 田んぼに直接種をまく
  3. 水を張る(雑草を抑える効果もある)

夏(生育期間)

  1. 基本的に何もしない
  2. 自然の水位を保つ
  3. 年に1〜2回、畔の草刈りをするだけ
  4. カエルやクモが害虫を食べてくれる
  5. 稲が病気に負けない

秋(収穫)

  1. 熟した稲を収穫する
  2. 稲わらは田んぼに戻す

  1. 田んぼに水を入れる
  2. 春まで水を張ったまま

この方法の良いところ

環境に優しい

  • 農薬や化学肥料を使わないので、土や川を汚さない
  • 生き物がたくさん住める環境になる

安全でおいしいお米

  • 化学物質を使わないので安心
  • 自然な味のお米ができる

病気や害虫に強い

  • いろいろな品種を混ぜることで、病気のリスクを減らす
  • 自然の生き物が害虫を退治してくれる

作業が楽

  • 田植えをしなくて良い
  • 草刈り以外はほとんど作業がない
  • 直播きは中干も必要ない 

強い稲が育つ

  • 直接まくことで根が深く伸びる
  • 台風や水不足に負けにくい

課題と対策

種まきが難しい

  • 課題: 発芽がうまくいかない場合がある
  • 対策: 種のまき方と水の管理を工夫する

収穫量が不安定

  • 課題: 天候に左右されやすい
  • 対策: さらに強い種を作る研究を続ける

雑草の管理

  • 課題: 水を張っても生える雑草がある
  • 対策: 水の管理を厳しくする

理解してもらうのが大変

  • 課題: この方法の良さが伝わりにくい
  • 対策: 直売所やSNSで情報を発信する

なぜこの方法が大切か

現代の農業は多くの問題を抱えています:

  • 農薬による環境汚染
  • 化学肥料への依存
  • 重労働
  • 経費の増大 

この方法なら:

  • 環境を守りながら米作りができる
  • 安全な食べ物を作れる
  • 作業が楽なので、若い人も始めやすい
  • 気候変動にも対応できる
  • 慣行農法よりも少ない経費 

まとめ

「自然に任せる米作り」は、10年間の実践と写真家としての観察そして専門的な文献や論文の学びから生まれた方法です。
SNS情報や動画等は一切参考にしていません。

ポイント

  • 最初だけ環境を整えて、後は自然に任せる
  • いろいろな種類の稲を混ぜる(目安として主な品種95%以上、多品種5%以下)
  • 種を直接まく
  • 冬も水を張る

この方法で、環境を守りながら、安全でおいしいお米を作ることができます。そして、農家の負担も軽くできます。

これからの米作りの新しい形として、多くの人に知ってもらいたい方法です。

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