大名の如く 212話
お爺さんが転ばれる。お爺さん大丈夫ですか。ああ大丈夫たい。ちょっと足を捏ねたっだろ。どぎゃんしました新川さん。かくかくしかじか。。そうですか。お聞きしたいんですが、お爺さんが子供の頃の新川はどんな生活してました?あー新川さんは隣りは庄屋さんばってん新川さんは大名のごて暮らしとらしたばい。アハハ。大名ですか。それはなんとも。そうですか。もう大丈夫ですか。ではお元気で。
よーよー大名てなんやねん。となりが庄屋でうちが大名?よう分からんが、、まあ気配はわかるわ。家は代々農家とちがう。家には太刀 小太刀 脇差 ほんで白い鞘の太刀がもう一本あったと父は言うた。室町時代建立の梵字六地蔵はこの地、争いに明け暮れ荒廃した頃、此処たどり着いた初代の新川と何人かの衆が寄りよって荒れ暮れる世を鎮めるために建立したと記されてる。嗚呼、、回想して思うわ。そうどすか。お爺はん。元気なうちに聞けて良かったどすえ。ぼく様のこれからの仕事が見えてきましたわ。おおきに。
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