夜明けに 11話

所はあその栃木温泉
夜明けに障子をあけると雪がふっていた。
なあよしろうはん、雪でっせ。きれいやわ。
ほんまやのー。ゆきですか、、こんなかんじの景色以前も女子とみたなー。
なんやて! どこでさかい!
ここや。この温泉宿がまだ新しくなる前や。
そんでどなんしましたん!
高校の写真部の仲間と泊まってな、みんなよっぱらって、なんでか女子と二人きりで部屋にとじこめられたんよ。その子、おいらを好きだったらしく、ふたりで添い寝したわ。
しでかしたんおまへんか?
なんもせーへんわ。おれもまだ、どーてー卒業したばかりやで。彼女おおさかにいたし。
お手て繋いで寝ただけや。そしたら朝、障子を開けると雪降ってたんよ。
きれいかったわ。青白い雪景色やった。女子もうっとり見ていたな。
そんで起きて部屋からでると後輩たちが、どうでした?しました?の大攻防戦やったわ。
なんもしてません!と言うたが、その女子が可哀そかったよ。すまんな〇〇ちゃん。 
へー。よしろはんそりゃ反則ですよ。
そやな。そのときはそうしても後でフォローしとけばよかったよ。
もうそれっきり会ってないな。 
 
今朝も雪どすえー。
あたいもほっとかれますの?
ん?
あー。
そうしょうか?
ばっかぁーん、、、

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