10ねんごのわたくし 6話

10ねんごわたしは未だたんぼにたっている。博士号をとったら教職のみちへすすむのかと思われていたが、なに考えてはんのか、たんぼばかり。しゃしんは当たり前に撮ってはる。ヨシロウはん、そろそろごはんですえ。不二子はんがいらっしゃる。なにしてますさかい?あー。トノサマガエルさがしてるんだ。うふふ、変なお方。いやーこれね。だいじなしごとなんだよ。ぼくの圃場でカエルも生きれないなら、ぼくが人様におしえるなんてうそつきでしょ?そうどすな。けんきゅうねっしんはあんさまの個性。でもおひさま当たってるしおからだこわしますさかいおひるにしましょ。旦那様。そうだね。しょっぱいものたべないと熱中症になるよね。ずっと君にはねっちゅうしょうやけど。。ふふ。ありがたいおことば。さ、いきましょ。はい。
マカロニとトマト、ベビーリーフ、エビ入り野菜サラダ。あとはソーメン。うゎ!好物こうぶつ。いただきます!不二子はんありがてー。いつこんなん覚えました?あら?いつかしら。ネットでみましたわ。ぱそこんできるの?え、かんたんですよ。べんりさかいよろしーなー2035年は。よしろうはんはこれからどなん考えてはるの?あたいききたいわー。しゃしんは撮ってはるけど来る日もくるひもたんぼばかり。
あーそれ。心配せんかてだいじょうぶよ。近く、客員きょうじゅで呼ばれとる。あら、おめでとうございます。不二子もうれしいわ。たんぼは基礎研究なんだよ。ぼくの作家性は表現のメソッドではなくて、リアルな環境再生なんだ。多くの人が賛同してるし、学会での評価も高い。だから芸術系のオファーもあるけど農業系、環境学系からもオファーあるよ。すごいですねよしろうはん。いいでしょ。
でもそれもこれも不二子はんがいたからです。否定もせず、離れもせず、つねにぼくを愛しんでくれたからだよ不二子はん。ありがとね。

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