二ホンアカガエル産卵確認
たんぼに水を張る冬季湛水。そうすると冬の暖かい日に、ニホンアカガエルが一斉に産卵する。
夜な夜な田んぼからクルルー、ケラッ、ケラッ、クァクァクァクァクァクァ、みたいな賑やかな合唱が聞こえてくる。
この冬は聞こえないのでどうしたものかと産卵を確認するために田んぼを散策。
なかなか見当たらない。昨年は井出の漏水工事で水を入れる事が出来なかったからだろうか。
やがて一塊の卵を確認。
通常は数百の塊を見るが、たったひとつであった。
カイツブリという渡り鳥が20羽以上飛来している。
卵には毒性があるので食べないが、ふ化したオタマジャクシは格好の餌になる。
耕起せずに水を入れ稲かぶを残してるのはオタマジャクシの隠れ家のためです。
果たして生き残れるカエルの個体数はいかがなものか。
圧倒的量の卵を産んでも個体数は増えない自然の摂理。
その厳しさをいつもぼくは目の当りに見ている。
今年は一見藻にみえるが、アンモニア態窒素固定をしてくれるシアノバクテリアの発生が多い。稲は硝酸態窒素よりアンモニア態窒素を使って成長する。
無施肥でもそうした生物達が養分を補い、豊かな土をつくってくれている。
ただの無施肥では土が痩せ、作物という植物も育たない。
無施肥であるなら自然の摂理を学び、環境を整えることを考えましょう。
飛び交う鳥も、オタマジャクシも、気味悪い藻も、雑草も、流れる水も、空気も、風も。。
すべて耕作した不自然な自然を元に戻しているだけです。
なにもしなくていいんです。環境を急激に変えるとせっかく根付いた生物の大半が死にます。
ただ冷静に穏やかに見届けてやってください。
、、と。そんな風に接したらぼく様は一生ふじゆうしないんだろうな。。