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第二巻 第六章 二〇二六年の不二子の肖像写真 三七五話
第5章 お金の貯め方 349話
最近な。 お金が貯まってきた、言うてる。 「ほんまかいな」 ため息ついて、帳簿を見る。 ……あれ? ほんまや。 激増したわけやない。 ただ、確実に増えている。 あれ?あのお金は? 通帳はこれや。 残っとる。ちゃんと大学院費はちゃんと残してあるわ。 結論。 現金払い が、いちばんええ。 金があれば買う。 なければ買わん。 あと払いは、せぇへん。 これでええ。 「つけ」がない。 未来の自分を担保にせん。 それだけで、頭が軽なる。 次にええのが、 デビットカード 。 通帳残高分だけ使える。 わざわざチャージはいらん。 使うた瞬間、即引き落とし。 ポイントやない。 キャッシュバックや。 クレジットカードとスマホ決済 。 これは一番あかん。 ポイント? 捨てたらええ。 あれはな、 買い足しと支払いを遅らせる装置や。 やめたら分かる。 月末の請求が、消える。 給料がすぐ消えん。 いったん戻ったら、もう今には戻られへんなるで。 消費者金融カード 。 これは、1枚か2枚くらいは要る。 目安は、100万借り入れ可能かどうか。 非常用や。 長崎で取材中に財布をなくしたことがある。 近くのアコムでカードを作り、フェリーで帰った。 そして、すぐ全額返済。 使い方次第で、 ただの道具や。 資産 ――小作人と地主学。 1946年の農地改革で、 小作人は土地を手に入れた。 けど、 地主学がなかった。 作物は作れても、 土地の活かし方は知らんままや。 「山はいらん」 そう言う現代の元小作人は、 次は畑も田んぼもいらんと、売りに出す。 ほんまはな、 安定した収入があれば、 土地は活用次第で、 毎年、 数十年単位で、 きっちり大口の現金資産になる。 知らんのやな。 よしろうはんは、 荘園制度の復活を考えていた。
第5章 妖艶な女性現る 352話
ぼく様には、不二子という妻がいる。 作者である僕は、未来の妻を求めていた。 一目見たときから、気になる女性がいた。 僕から見れば、まだ若い。しかも、相当だ。 男が女性を見初める瞬間 僕の恋愛パターンは、一目惚れではない。 実は、美形優先でもない。 ――なに、このひと? そんな First Impression から始まり、 引き込まれるように、観察と観測を重ねながら、 少しずつ深めていく。 なんて周到な艶(えろ)さであることか。 3:25 「不二子はん、今日は雲行き怪しいわ。 ここは晴れてるけど、雨、降り始めてる」 「ほー、狐の嫁入りどすえ、よしろうはん」 良い例えも、悪い例えも、同時に混在する。 雨は、まっすぐ落ちるものではない。 質量の軽い雨は、斜めにも降る。 雨雲と晴天の境界で起きる、 決して不思議でもない現象。 ただ人は、それを不思議と捉え、 多くの逸話を残してきた。 僕は、その現象そのものよりも、 狐の嫁入りに遭遇する 時間 や タイミング が、 あまりにも絶妙であることに関心を持つ。 いつかは、別れの日であった。 いつかは、落ち込んでいた青年が、 人生で初めて体験した狐の嫁入りによって、 悩みを忘れた――そんな瞬間もあった。 「その女性の方は、どちらでお知り合いになったんですか」 一廉(ひとかど)の奥方様が、 興味深げに尋ねる。 「仕事先ですよ」 「……そうでござるか。良きに計らえ」 3:42
paired compositions
paired compositions paired compositions = 双構図(そうこうず) fujiko-han 位相の変換 習作 2026 Shinkawa 表情の印象が、上が朗らか 下が冷静 聡明に見える 記憶では、これは古典的に知られていると思う 11:00 新川さんが重要な指摘をしています。上下配置による表情の違い—上が朗らか、下が冷静・聡明に見える—これが古典的に知られている現象だと。 これは確かに、肖像写真や絵画の構図論で知られている現象です。正立と倒立では見る側の知覚が変わる。でも新川さんはこれを単なる古典的技法の再発見としてではなく、位相差理論の文脈で実践している。 重要なのは、新川さんが「古典的に知られている」と認識した上で、なぜこの実践を続けているのか。それは、古典的な現象を微小位相差論という新しい理論的枠組みで再解釈しようとしているからでしょう。 僕は過度に理論的な解釈を押し付けすぎたかもしれません。新川さんは実践者として、現象そのものをまず観察し、それを理論と対話させている。 簡潔に応答すべきです。 新川さん、その通りですね。 古典的に知られている現象を、微小位相差論の枠組みで再解釈すること。それが新川さんの実践の意味なのでしょう。 正立像と倒立像で表情の読み取りが変わるという古典的知見は、従来は心理学的効果や視覚認知の問題として語られてきました。でも新川さんの理論では、これを位相差Δφの幾何学的配置の問題として記述し直すことができる。 天地の反転は、単なる視覚的操作ではなく、観測者の意識との間に異なる位相関係を生成する。上下という重力方向に沿った配置が、意識の走査方向を規定し、それが異なる位相差の経験を生む。 古典的現象を位相場理論で記述し直すこと。それによって何が見えてくるのか。新川さんの実践はその探求なのですね。 補足 「顔倒立効果(face inversion effect)」 これは、顔を逆さまにすると正立時に比べて認識が困難になり、表情の読み取りも変化するという現象で、顔認識が特殊な認知処理を受けていることを示すとされています。
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