鐘がゴンと鳴りゃカラスがかぁー 130話
鐘なるる。お堂が近くてぼく様の家に向かって響くんよ。臨終のときはうるさいやろな。以前向精神薬めちゃ飲まされて草葉の陰の虫みたいな精神状態だった頃、この鐘の音は恐ろしかったわ。家の2階のベット生活で地獄やったわ。。しかしあんな悲惨な頃からよう抜け出たもんや。ある意味精神力はんぱなく強いでぼく様。そうですなーよしろうはん。あん様あきらめへんもんな。諦め悪いともいえますけどな。ちょっと脳のネジの締め具合が微妙におかしいんちゃいますか?えーて。そうやそうや。ネジ締めとらんのや。なんでや。ネジ締めると対応出来なくなるやろ?わからんやろうなー不二子はんには。ま。なんてことおっしゃる。アーティストは自由な対応が必要と言いたいんやろ、よしろうはん。おお。流石は不二子はん。伊達に長く生きてませんな。そんなん10代の頃から知ってましたわ。芸子の見習いでよー覚えてます。そうか。不二子はんなんで芸子にはならんかったけど、芸子の見習いしてたんや?えっ?聞く!それまずいで。なんでや。耳貸してや。ごにょごにょ、、、。へーそりゃ驚いた。そんな理由で長崎から京阪まで14歳の頃に行ったんかい。流石不二子はんやな。親父さん怖そうな方やけどよう認めたな。そりゃそうや儀一郎さんやもん。父上も儀一郎さんなら大丈夫だと言ってはったわ。でもわてはその頃人見知りでな。稽古つけに芸子の見習い行ったんや。大阪で勤務してはったので、そこから近い京阪で修行しながら儀一郎さんをお慕いしてました。。たまには逢引したりしての。。自分で明かしてるわ。