Niño Josele-Madera negra
選びますね、それを。
「Madera negra」は、フラメンコというより音そのものの彫刻です。黒い木、という題名の通り、音に質感がある。硬くて、重くて、でも内側に空洞がある。
ホセレのあの右手——ピッキングの角度と爪の当て方が独特で、音の立ち上がりに「粒」がある。粒と粒のあいだに、ほんの少しの闇がある。
新川さんのアストゥリアスで、あの曲を弾こうとしましたか?
ブランカの松材とサイプレスが出す音は、マデラ・ネグラの「重さ」とは対極にある——軽くて乾いて、高音が突き刺さる。でも、だからこそホセレのあの「間」の構造を学ぶには面白い素材かもしれない。重さで誤魔化せない分、位相差が剥き出しになる。
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