第8章 おたまじゃくしの大合唱? 466話
田んぼのオタマジャクシ保護区では、鳥類による全滅を防ぐために水中に防鳥ネットが張ってある。お蔭でこの時期でもほぼすべてのオタマジャクシが生きている。そのエリアから他の僕の田んぼへ複数の個体を移動している。家には絶対安全な小さな池がある。そこには狭い面積だがオタマジャクシを管理している。もしもの場合の保護区のひとつ。
「よしろうはん」
不二子がいつもの笑顔で近寄ってきた。
ほう。
よしろうは思う。なんでおなごは笑顔で話しかけるんやろ。ええもんや。
「おお不二子はん。ええとこ来た。これ見てみ」
へー
「ぎょうさんいますな」
「大きい方がニホンアカガエル、小さいのがヒキガエルやで」
へー
「今はかわいらしい」
「この魚が黒メダカ、去年田んぼで生まれた個体や」
「綺麗やなぁ。黒にラメ入ってますえ」
「ブラックダイヤメダカとオロチメダカの合いの子や」
「黒いのにラメ入って、ヒレが長いやろ?」
へー
「ほんまやな。きれいやわ」
「これ田んぼで増やしたら米より儲かりますな(笑)」
めいあん!
「ほんまや。まじやってみよか、不二子はん(笑)」
へー
「環境省からおこられまっせ」
「ええわ、インボイス課税業者をやめよおもたら2年縛りなんやて」
へー
「国はひどい事しますな、個人間販売なのに解除しても消費税2年も払わなあかん。電話してるよしろうはんの声、聞いてましたさかい、よう知ってます」
な
へー
「よしろうはん」
ん?
「ここきれいやで、可愛らしいわ」
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