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第3章 「今夜はな、かぶのあんかけや」 262話

「今夜はな、かぶのあんかけや」 「また女子が好きなとこ、突きはるなぁ」 「皮むかんと煮たら、甘みがどひゃー・じゅわー・どびゅんや」 「どびゅんて……(笑) なんやそれ」 「口に入れたら、舌の奥でとろける感じや」 「……あら。そない言われたら、食べたーなるやんか」 「せやろ。不二子はんの好きな感じや」 うちはそない単純ちゃうで...... 「ほな、試してみぃや。きわどいところまで優しく芯残してあるでぇ」 「……ほな、いただこか」 「ほれ、あーん」 沈黙のあと、 「……ん、やらしぃぐらい甘いな、茹で加減最高や」 「せやろ。味醂も砂糖も使わん無農薬の自然の味ほど、えろいやろ(爆)」 「よしろうはん...」 袖を引っ張る不二子。 「なんや?」 「今夜はちょいと煮えたいかも......」 「ええやないか! ええやないか! 煮詰まる夜も」 「きまったでぇ!」 なぜか江戸弁..こぶしを握り締める。 男の料理は実はこれが欲しいんよ! 、どうや!ぼく様の口説きはとどいたで!なんやら調子に乗るよしろうはん。 それ、いっちょあり。こんどは蕪の酢漬けやぁ.....難関?南関あげの巻きずしやぁ....! おいしそー! 二人の笑いが、鍋の湯気にまぎれて消えた。

今夜はかぶのあんかけ

あとはかぶの酢づけ。 かぼちゃのてんぷら、、かな。。  ついでに南関あげの巻きずし.....そこまでは無理や!    ...............なんておいしさ! 無農薬のかぶがこんなに美味しいなんて知らなかった!  大きな蕪、皮は剥かない。半分で煮る。分厚く切って、ちょいと固めにあと少し...ぃで茹でたら甘みが、どひゃー・じゅわー・どびゅん・と出た。 なかなかえろいわ....(笑)   

論文 微小位相差理論:存在と運動の統一的解釈

微小位相差理論:存在と運動の統一的解釈  2025/11/11新川芳朗著  要旨 本論文は、物質、意識、時間、エネルギーを統一的に説明する新たな理論的枠組みを提示する。中心概念は「微小位相差」であり、すべての存在が同一の場に異なる位相で重層的に存在しているという仮説に基づく。この理論は、量子力学の重ね合わせ原理、熱力学の方向性、そして意識の現象学を統合し、生命と宇宙の本質を「運動」として再定義する試みである。 1. 基本原理 1.1 全体エネルギーの保存と最大性 宇宙の全エネルギーは創造時から最大値として存在し、増減することはない。この「最大性」は静的な状態ではなく、動的平衡として理解されるべきである。エネルギーは形態を変化させるのみであり、その総量は不変である。 1.2 微小位相差の原理 すべての存在は、同一の空間的位置に「微妙なずれ」を持って重層的に配置されている。このずれは物理的距離ではなく、位相空間における差異として理解される。量子力学における波動関数の重ね合わせに類似するが、より根源的な存在論的特性である。 重要な制約条件として: 完全な重複は許されない(パウリ排他原理との類似) 無限の分離も不可能である(相互作用の必然性) この中間状態が相互作用と運動を可能にする 2. 時間の再解釈 2.1 時間の非実在性 時間は物理的実在ではなく、物質的脳を持つ観察者による認知的構成物である。人間が物質的存在であり、記憶と予測の能力を持つことから、「微小位相差」の連続的変化を時間として経験する。 2.2 時間の幅 時間は点ではなく幅を持つ。この幅は: 量子力学のプランク時間に対応する可能性 意識が「今」として経験する持続 観察者の分解能に依存する相対的概念 3. エントロピーと方向性 3.1 視点依存的な方向性 マクロレベルでは、エネルギーは「大きな力から小さな力へ」、集中から拡散へと移行するように見える。しかし、これは観察者の視野の狭さに起因する見かけの方向性である。 宇宙全体としては: 方向性は存在しない 円環的でもあり直線的でもある(トポロジー的等価性) 完全な無秩序状態 3.2 局所的秩序の創発 狭い視点では意図と目的が現れる。生命や意識は、この局所的視点における秩序の創発現象である。意図は「微小位相差」の特...

第3章 時空の移動 261話

「実はな、時空の移動は簡単なんや」 「不二子知ってるどす」 「あ、そうか。不二子はんこそ、いつもやっとったな」 「どうするんや?」 「意識はどこへでも行ける。行けんのは、肉体があるからや」 「簡単な方法は眠ることやで、意識はどこでも行けるんや」 「ぼく様も、今まさにそれ言おうしてたわ(笑)」 「でも、眠ってしまうと忘れてまう。目をつむるだけでも練習したらできるで、よしろうはん」 よしろうは半信半疑の表情を浮かべた。 「ほんまにそんなことできるんか?」 「できるで。意識と肉体は別もんや。意識は時間にも空間にも縛られへん」不二子が静かに言った。 「でも、どうやって練習するんや?最初は何も見えへんのとちゃうか?」 「最初はな、ぼんやりした感じや。でも、毎日続けとったら、だんだんはっきりしてくる。大事なんは、戻ってくる道を忘れんことや」 「戻ってくる道?」 「そや。意識が遠くへ行きすぎたら、肉体に戻れんようになることもある。やから、最初は近いとこから始めるんや」 よしろうは深く息を吸い込んだ。 「わかった。やってみるわ」   不二子はよしろうの肩に優しく手を置いた。 「焦らんでええよ。最初は5分だけでもええんや」 「5分で、どこまで行けるんや?」 「距離やないねん。時間でもないねん。意識の世界では、すべてが"今ここ"にあるんや」 ぼく様が横から口を挟んだ。 「そうそう。ぼく様なんか、昨日の朝ごはん食べながら、来週の自分と話しとったで」 「それ、ただの妄想やないか?」よしろうが疑いの目を向けた。 「妄想と現実の境目なんて、最初からないんやで」不二子が微笑んだ。「大事なんは、体験したことを信じることや」 よしろうは目を閉じた。暗闇の中で、自分の呼吸の音だけが聞こえる。 「力を抜いて。体が重たなっていくのを感じるんや」不二子の声が遠くから聞こえてくる。 「意識だけが軽うなって、ふわっと浮かぶ感じや」 よしろうの体から、何か温かいものが抜けていく感覚があった。 「見えるか?自分の体が下に見えるか?」 「いや...まだ何も...あ、待てよ」 よしろうの意識に、ぼんやりと光が見えはじめた。   その光は、最初は小さな点だった。しかし、よしろうが意識を向けると、徐々に大きくなっていく。 「焦らんと、ゆっくり...

Your future will be shaped by the choices you make today.

あなたの未来は、今日の選択によって形作られます。 無理しないでいい。でも自分には正直に。。理性も計画も野望も欲望も。 全てはバランス。 バランスとは必死に生きて生まれた結果。  か弱そうな稲だって最後は見事に実る。 俺は幾千万も見てきた。  そうなんだ、それが君の選択。  よければいいなんて思想、どうかしてるぜ。  世界はそうして共生している。 

冬瓜のマカロニグラタン

今夜はまかろにぐらたん。。。はて 井出商店さんでごま油とか食材でなくなったものを買う。 レジにてなんだっけ? あ、それ冬瓜です。 マカロニグラタンの素?みたいのを買っていた。 それと合うと思いますよ。。 そうなんだ。 購入。 こんやは、冬瓜と紅鮭、煮大豆に、、、青梗菜も白菜も入れちゃおぅーかな!みたいなマカロニグラタンになりそうや!  ......................食べての感想。。冬瓜めちゃうま!!

Guts Daze!!

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  おとこにがっつ? はは。あたぼうや。世の中の男ども、たちやがれ! あうあう。立ち上がれ!

第3章 再び有明の海へ 260話

二人して軽トラで有明海をドライブしていた。久しぶりの休暇。 「なあぁ? よしろうはん、海がえらい青いな、こないな綺麗な海やっけ?」 「おお、さすがやな、有明海は灰色の海が正常なんや、閉鎖的な海に川からの土砂や泥が溜まってるのがこの海の生態系を形成していた。ところがダムの増設や諫早湾の締め切り堤防なんかで条件が変わってきたんや。砂も少なく餌もなくなり、貝も生きれんようになった。魚も減り、透明度が上がったからプランクトンが光合成しやすくなった、そんで赤潮が発生するんや。有明海が青いのは環境問題のサイン。この海は濁ってる事が健全なんや」 「そうやそうや、長崎の諫早湾、ええとこやった。竹崎がにも美味しかった。なのに今では巨大な淡水湖になってもうたわ。有明海は浮泥が混じったグレーやった。それが大事なんやとお父上にも教わりましたで...」 「不二子はん、きょうはうに丼喰うで」 「うに丼どすか。ええどすなぁ、不二子も好物でっさかい、れっつらごー!」 本渡へ渡り、鬼池港から通詞島へ 「なんやら変わったなまえの島どすな」 「うん。なんか昔南蛮貿易のあったころ世界中に漁師が行ってたから通訳者が住んでたとか、でも通訳者と漁師の関係がようわからんけどな(笑)」 「長旅ごくろうさん、さ、ついたで。ちょっと港へ行って海風あたろうや」 「そうしましょ!」 水平線と波、そして光の反射にきらめく海――それは、いつもの有明海であった。 ――あぁ、これや。これやこれや。 この単調な世界こそ、俺が写したい世界や。 覚醒したよしろうはん。 不二子は、何も聞かずとも、その心が見えていた。 よしろうはんは、いつも見てる世界の中から、あんたしか見えへん新しい世界を今見てはる。きっとな。 うちがいつもお側にいてはりますさかい。 ウルフルズ - ガッツやで!! よしろうはん! 不二子は彼の背中にサムズアップを送った。

第3章 縁側で 259話

縁側の柱にもたれる不二子。その先には小川が流れている。 霜月でも今日は小雨が降って寒くもなく、暖かくもなく。 「あったけー。あったけー。なんどすか? これが生きてることどすか」 体が芯から暖かい。そんな感触に入り浸っていた。 よしろうはんの軽トラックが家路に着く音。 ぶぶーん、ごろごろ キィー……。 「ただいまやでー不二子はん」 「お帰りやす。いい写真撮れましたどすか?」 「そやな。さっぱりや。今日は雨で光が足らんかった、でもなええとこ見つけたで」 「そうか、そりゃよかった」 「なあ、うちの手さわってみ」 「おう。ちょっと手を洗ってからな」 「そなんええどす。さわってみ?」 「そうか。では」 「ん?」 「どや?」 「いつもより暖かいでぇ」 「そやろ。うちな、人に戻ったんどす」 「?」 「閻魔様に戻してもらいやした」 「ほんまか!そらええ、よかったな不二子はん」 「へー。あなたの妻にしてください」 「!?!?………………ええでぇええでぇ。さいこうや!」 「えぇ……と、どうしてこうしてそうなったん?」 「こうして、あーして、こうなったんや!」   いつまでも会話の途切れない二人であった。

さて、出かけるか??

ちょっち?つかれたなー。温泉行くか。いつもの垂玉温泉 瀧日和。 おいらの疲れをほぐすのはあの湯しかない。  若い頃、熊本の名湯全部取材してるからしってんねん。  3時から散髪やったな。 何時までえいぎょうか? 7時か。まにあう。 あ、そうか。。きょうはカジキマグロのアラとヤツガシラの煮物だったか、、次男楽しみにしとったしな。。 明日の仕事帰りに温泉行くか。 それでもええわ。   

第3章 不二子、人に生まれ変わる 258話

うぅ。体が熱い…… 「どうしたんや?」 声もでぇーへん。 こまったどす…… 「よしろうはん、助けてやぁ……」 聞こえんかぁ。 う、うぅぅぅぅ........... 子供産むよなしんどさや。 はぁふぅ。はぁふぅ。う、ヴヴヴヴ。あー。もうだめや。 気絶した不二子。   よしろうはんはそうとも知らず、稲作が終わったので撮影の為、阿蘇へ向かっていた。   「不二子、聞こえるか。閻魔より」 「はい。閻魔様、どうなったんでしょうか……」 「不二子、其方は目が覚めたら人間となる」 「へぇ..............」 しかし閻魔の魔力で声が塞がれた不二子。 そして、また眠りに落ちた。

第3章 寝室にて 257話

寝室にて 「なあぁ。不二子は、まだ人間ちゃうから気持ちよくないやろ。感じへんやろ?」 「そうかな? なにを感じへんのか……ええ気持ちやで」 「おおきにな。はよう三百話書いてや。あと、たしか四十四話や」 「そしたら、不二子は人間にもどれるから」 「閻魔のはなしやろ?」 「そうや。よしろうはん、信じてへんのやな?」 「まぁ、そうなったらええかな。それくらいや」 「相変わらず、つれないお方」 でも、それがよしろうはんの特性。ちゃんと意味あるの、知ってますえ。あれ?彼と似てきたわ...... 「ずっと現実を見てきたからな。しゃーない」 「不二子、もっとこっちへ」 「……ぴったんこやぁ」 嬉しそうなよしろうはんと、不二子はん。 「これから毎日こうして眠れるんやなぁ。不二子、幸せや」 「ぼく様かて幸せやで」 「ほんま、幸せ過ぎるで」 「幸せボケになって、なんもせんようになったら、不二子、ぼく様の頭をたたいてくれ」 「はい? 叩くなんてできませぬ」 「いやいや、軽くでもええ」 「どうしてや?」 「リセットボタンや」 「?」 「頭叩いてくれると、どんなに酔っぱらっても、調子に乗っても我に返るんや」 「うふふ。やっぱり変態や……」 「はい、ではそういたしますわ」  ………。 「お? なんか不二子、標準語の不二子もええな」 「そうでしょうか。それでは、標準語でお話ししましょうか」 「それに英語も、長崎弁もしゃべれるで、どっちや^^」  「ん?」 よしろうはんの顔をつねってお道化る不二子。 よしろうはんも笑顔で、まんざらでもない様子。 「いやいや、やっぱり今までの方でええ。たまに使ってくれ。ぼく様みたいに」  

第3章 これから 256話

寄り添う二人 「あー、しんど」 「どないしたん? よしろうはん」 「ぼく様、あまり小説は読んでないねん。そやからプロット考えんの、しんどかったわ」 「ぷろっと?」 「そうや。あらすじの構成みたいな感じかな。……まあ、ええわ」 「そうどすか。うちは小説すきやで。なんでも読んできましたえ」 「ほう、そうか。博学やしな。わかるわ」 「よしろうはんは、何を読んでこられたんどす?」 「殆んど生物学と、そやな……西洋の小説。哲学。宗教。そんな感じや」 「へぇ〜。サルトルとか?」 「あー、あいつは嫌いや。キルケゴールが好きやったな」 「うち、知らへんわぁ」 「そうか。……まあ、ちょっと昔の哲学者や」 「頭でっかちは好まへん」 「おいおい。哲学は頭でっかちか?」 「そやわ。不二子にはそう思うんどす」 「そうか、そうか。そうかもしれん。実存主義はおもろかったけど、今となればな。意味ないわ」 「だれやったかいな……」 「そうや。小泉八雲は読んだか?」 「もちろんどす。あの人の本、好きやわぁ。確かに、生物学でもありますえ」 「よしろうはんも物知りやな」 「それはちがうわ。あんぽんたんやけど、その都度学んだだけや」 「ところで、第3章のプロットはできはったんか?」 「あるわけないで」 「いままでは?」 「適当や」 「へぇ〜」 「おばかさんか、才能あるか、わからへんな!」 「きっと阿保やろ」 「天才も秀才も阿保にはかなわん」 相変わらずの名言や............ (談笑......)

第2章 目覚める不二子 255話

「ふー。はー。ええ湯や」 「お。不二子が目覚めよった。ええ温泉みたいやな。嵐山温泉でも浸かっとるんか」 「あっちむいて」 よしろうはんは首を傾げた。 「こっちむいて」 また首を傾げる。 「いくでぇ.....」 さらに首を傾げる。 目覚める不二子、両目をぱっと見開いた。 「よしろうはんか?」 「そうやで。温泉、きわどかったな」 「?」 「なぁ...よしろうはん。うちと一緒にいてくださいな」 「あたりまえやで。どこにもいかん。あんしんせぇ」 「そうか、よかったで...」 「どうや、気分は」 「へー。なんかな、温泉で遊んでました」 「はは、そらええ。相手はだれや」 「よしろうはんどす」 「なんと、ぼく様か! そらええ。はよげんきになれ」 「へえ.....」 不二子が起き上がった。 襟を掴む。 唇が重なる。 長い口づけ。 「おおきに......」 よしろうはんは黙って、不二子を抱きしめた。

第二章 帰る不二子 254話

「よしろうはん。ただいまやで!」 「聞こえんか?」 「あ、そうや。きっと田んぼやわ」 「あれ? 田んぼにもおらへん。さてどこやろか?」 途方に暮れる不二子。 「後ろの正面だーれや?」 「きゃ! よしろうはんや!」 「あれ ...... 」 バタン...... 急に倒れる不二子。 「おいおい。どうした不二子? 大丈夫か」 不二子は反応しなかった。 おんぶして家に連れて帰るよしろうはん。 「きっと旅路で疲れたんやろ。ゆっくりおやすみな。不二子」 「よう帰ってきたで。ありがとな」 「洋服もよう似合っとる。流石は不二子はんや......」 「この裏が赤い靴 アカハライモリそっくりや。センスええ。」

京都って?

京の都とか言うしほんまは京かな。 京は王が住むところ、つまり都や。 ははーん調べるか。    もともと「京」という字そのものが、“都”を意味しています。 つまり、「平安京」とは「平安の都」ということ。 当時の人々は「平安京」だけでなく、ただ「京」や「京の都」と呼んでいました。 ところが、のちに鎌倉や江戸といった別の都ができると、区別のために「京都」と呼ぶようになったんです。 「京」がすでに“都”を意味するのに、さらに「都」を重ねて「京都」とする―― それは、“都の中の都”というような、特別な尊称の響きを持っています。 「京の都」という言葉には、古代からの誇りと、どこか雅(みやび)な風情がありますね。 「京」という音を聞くだけで、静かな風が通り抜けるような情景が浮かびます。

Selena Gomez - Come & Get It

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    “Come & Get It” 「受け入れろ」 世界は広いで、地球は美しいで。文化も多様やで、同じように見知らぬ世界も受け入れる。バーチャルもなにもかもすべて受け入れてから理解は始まるわ。なあ、不二子はん。うちに振るか?なにさらいまさら。あたぼーさ。よしろうはん熱ないか?うふふ。じゃ、うちが正論言うで。「すきやきらいの世界観は小さすぎる。」そう言いたいんやろ、よしろうはん(笑) そうや!不二子にはかなわんわ!!

棚からぼた餅

正しくその字のごとく。 今年最高峰の旨い米は、マンゲツモチの玄米ご飯であった。  これは最高や。 ついた餅は旨すぎるのか?胃もたれする。 うるちの玄米は一度炊いたぐらいでは、ぼそぼそ感が残る。  もち米玄米は、なんのなんの。はたしてどうして。 これは我が家の主食にしよう。 

驚くべき人間の発想。

驚くべき人間の発想。 今日はね、ちょっと酔うてます。 課題、多すぎや。 寝る前に――ひとつだけ、言わせて。 理知的とか論理的とか、そんなんとは無縁の話やけど。 稲である米、そして麦、、、そば。 よう考えたら、どれも似たようなもんやろ? だいたい、これ食うか? こんなちっこい種、誰が最初に食おうと思ったんや? ――そう。 小さな種を「食べよう」と思ったその瞬間、 第一次農業革命が始まったんや。 ほんま、信じられへん。 人間って、変態の領域や! 稲作を父から託されたあの頃、 最初のインプレッションは、まさにそれやった。

第2章 ハイヒールを履いた不二子 255話

夜の祇園を抜ける石畳。 クリスチャン・ルブタンの赤いハイヒールが、コツ、コツ、と月を刻む。 不二子の背中には、誰にも触れさせない気品と、穏やかさが同居していた。 「おおきに助かりましたわ。京の都は、うちを癒してくれはった。 おかげで、元の不二子に戻れましたえ。 また来ますえ、さいなら。」 そう言い残し、不二子は新幹線に乗り、熊本へと旅立った。 洋装の不二子はん。 身軽な姿のまま、いつしか静かに眠りに落ちていた。  

第2章 最後の稲刈 254話

最後の稲刈はあす。 よしろうはんは決めかねていたが、雨と霜が降りる前にそうしようと決めた。 さて、どうだか。日曜日に雨が降るのか。しかたない。 ま。ええわ。そう変わりはしない。 でも、いい種になる。 旨いに決まってるこの稲や。 来年はまた旨いに決まってる。 そういう種はそうはない。 これは不思議なんや。  この田んぼは、絶対に交雑しない地形だ。 そうや。 こんな田んぼはまたとないで。 明日は稲刈りや。 でかしたで。。