不耕起栽培の試験を始める。

農業を教えてる方が4名いるが一人の女性が不耕起栽培をしたいという。
私も非常に興味はあるが、成功した事例を見たことがない。
これまでの取材の中で幾つかの不耕起栽培を見てきたが、多くの方に食料を生産する農業とは言えない収穫量であり家庭菜園向きだと認識していた。
ただ、私が今後生物多様性の農業を展開していく上で避けて通れないなと判断。
色んな事例の不耕起栽培の理論を調べるが、恐らく日本に適した不耕起栽培はまだ発展途上の様だ。

不耕起栽培候補の畑は幾つかある。
今考えている圃場1つを実験してみよう。
元々地力のある畑だが震災以降3年間耕作放棄地となった場所だ。
全ての養分はセイタカアワダチソウや葛などに吸収された後痩せてしまった。
 
長い年月が必要になるだろう。
でも私には短期間で出来る方法がイメージ出来ている。
有機物の堆積量と表土での生物分解。
そこに着目したい。

ただ、私の経験から不耕起だけが生物多様性を維持するとは思っていない。
耕起することで違う種の雑草が生えてくる姿を見ている。
そういう多様性もあるという事だ。
圃場は自然ではない。
人が管理して成り立つ二次的自然である。
そういう条件で生息できる多様性もあるという事。

 
 

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