第10章 不二子が居なくなって9日目 509話

どないしたもんやろか。不二子はんはどこ行ったんや。。

よしろうはんは心配していた。

もう9日目や。どうしたんじゃ。

「こら、閻魔。どこいった。なしてかますねん」

「よしろう。おれも知らないんだ」

「ほんまか?」

「ああ」

「そうか……」

鈴の音が鳴る。

足音が聞こえる。

さく、さく、さく、さく。

もしや――不二子はんか?

遠い丘の坂道を、不二子はんは日傘をさして歩いていた。

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