私の研究

陸稲の可能性を研究することが、私の圃場では一番効率がいい。
水田並みに収量があり、尚且つ無除草栽培できることがこの目的の終着点。
水田の種籾は1反3kgで反10俵なら600kgの収穫になり200倍。
陸稲はその半分とよく聞く。

収穫をしながら思うことは、収量の条件は平面的な見方と立体的な見方が必要のようだ。
田んぼを平面で見た時、稲穂の占める面積がどれぐらいであるか。
つまり稲穂の占める面積が多いほど多収である。
次に立体的な見方としては、稲穂の長さと数、そして稲穂の階層をみる。
当然稲穂が長く数が多い方が多収、また中干しをしないと次々に分蘖し、高さの違う稲穂の階層が生じる。
中心が一番高く、後の分蘖程低い。
面の収穫と立体的な階層の層の厚さの収穫が多収を産む。

と、これは机上の空論ではなく観察の結果だ。

平面での多収は植え付け間隔で、多くの農家に聞くがここは(熊本県阿蘇郡西原村)27cmが一番いい。30cmは広すぎる。という意見が多い。

立体での多収は品種と中干しをしない事である。
この事は農家は知っている。
中干しない方が多収である、なぜなら分蘖数が多いからとはっきり答える。
なぜしないかは収穫時に田面が硬くならない事と熟れ具合に時間差が発生するからだ。
実際に私が今年思い知らされた事はこれである。
積算時間での収穫は無意味で観測による熟れ具合による判断が要求される。

私の空想では陸稲の多収、無除草栽培は密植栽培がキーワードと考えている。
籾種の数を数倍蒔き、分蘖は期待できないので、平面での収穫がどこまで可能かを来年実施したい。


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