地震でまだ修復していない仏間をやっと終える。
土壁の土を少し頂いた。
匂えば線香の匂い。
藁が混じっている。
ご先祖様の作った稲だろう。

土塊を水に浸し一時間くらい待つとやっと柔らかくなってきた。
この家は180年経つという。
いつの時代のものか判らないが、江戸時代のご先祖様の土と稲かもしれない。
粘土と思ったが、砂利や石が多い。
田んぼの土ではないかと推測。
田んぼに行き、土を確かめた。
構成が似てる。

でも色が違う。

田んぼの土はそれより黒い、この土は赤い。
もちろん土壁には赤土を使うことは知ってるが、昔は近くにある土を使ったという手記を読んだ覚えがある。
近くとは田んぼだ。

これから先は目測と推測だが。

もしかしたら、田んぼの土の色が変わったのではないかと浮かんだ。
長年の除草剤や農薬と化学肥料で何かしら土の変化があったのではないか。

肥毒

それもあろうが、もう少し検証したい。
冬期湛水の田んぼを見る。
少し赤い。
穴の前の田んぼを見る。
もっと赤い。
穴の前の田んぼが無農薬3年目で長い。

昔は田んぼの土はもっと赤かった。

その様な思いが浮かぶ。
サンプルとして今の田んぼの土を丸め保存する。

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