とべこずみ

この地方での方言で藁を積み上げる事。
地方ではすすきと言ったり藁ぐろという言い方がある。

稲藁の利用は来年のかぼちゃとトマト、バジルのマルチに使う予定。
ビニールのマルチは私には扱いづらく、干ばつ時の水補給が出来なく、使用後の剥ぎ取り作業や処分に困る。
藁なら水も直接株下に与えることができ、使用後は漉き込み肥料になる。
作業労力はとべこずみを含めてもさほど変わることはなく、作業の応用の広い藁マルチの方が扱いやすく、収穫後もただトラクターで耕起するだけでいいし、尚且つ肥料になるなら藁マルチが断然いい。

また稲藁でやりたいことが、祖母が作っていた稲藁納豆。
それと鰹のタタキ用の焼き藁。

藁を使った文化は今では一部を除いてほとんどない。
確かに藁は田んぼの肥料や土の構造改良としても有効だが、余りに多いとメタンガスの多発生につながる。
そこそこの稲藁を田んぼに残し、レンゲなどの種を蒔こうと思う。

とべこずみ
80近くの父を呼び、作り方を教わった。
先に作った記憶のとべこずみと比べると、父の作ったとべこずみは形がすこし違う。
九州地方は雨が多いが、それは理にかなった形で、こずみかたが平面ではなく傾斜が私より急であった。
作り方をずっと私の目に焼き付けながら記録する。
父の何気ない動作は私にとってかけがえのない記録以上の心情を私に伝える。

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