米の味

にこまるは低タンパクの米なので炊き上がりに艶がある。
どちらかといえばもっちり系で低アミロース。
低タンパク、底アミロースは旨い米の条件を満たしている。
食べた感想はいい甘みが感じられる。
しかし全体的にはあっさりだ。

昨年からこのあっさりした味に疑問を持っていた。
あっさりした米は食べ飽きない条件の1つなので悪くはないが、ヒノヒカリの様な旨味が強く感じられるものも作ってみたい。
私の米は肥料による調整を一切していない。
例えば旨味を上げるには、一般的にはマグネシウムを肥料として撒けばいい。
しかし私はそういうことをあまりしたくない。
肥料で味が変るのならある意味食品添加物と変わりはないのではないかと疑問が残る。
むしろ遺伝的に旨味の強い品種を選択した方がいいと考える。

来年は一部二期作を考えている。
にこまるは九州に適作の品種なので続けていくが二期作には向かない。
むしろ2年間の実験でわかっているが、にこまるは陸稲として優秀である。
陸稲にこまるを来年は展開したい。
二期作の品種は早生のコシヒカリと思ったが、九州でのコシヒカリを食べてみて然程美味しくない。
これも遺伝的に九州に適作の早生品種を選ぶことにするが、まだ決めていない。
食べてみてみたいのは一期作目の米ではなく二期作目のひこばえだ。
この辺りの民間の間でひこばえは旨いという伝えがあり、おそらく登熟期がこれからの時期で九州でも寒くなるから旨味が増すのだろう。
ひこばえを食べてみたい。

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