農を見る写真家

農にたずさわる一年だった。
長年イメージしてきたことを具現化でき自分らしい農への考え方の骨子が出来た。

作物は環境で育てる。

同じ種子が水田に苗として移植された稲。零れ種が水田で育つ稲。零れ種が陸の畔で育った稲。同じ種子が乾燥した畑で育つ稲。
その形態は同じ種子にあるにも関わらず全く違う。
私は写真家としてここに着目し、非常に興味を抱いている。

初期の農に対する見解はどのように育てても作物は出来る。

環境を変えれば作物は全長や分蘖数、稲穂の長さなど植物の身体を変化させ適応し、なんとか種子を残そうとする。

植物体が健全であるなら品質と収量は適正になる。

肥料だけで多収を求めるのではなく圃場環境を考え直し環境に負荷のない在り方で適正量を永続的に収穫できる方が利が高い。
まだまだ多くの物事を見続け環境と人へ何かしらの役に立てれば幸いと想う。

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