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上さん遅い

夕方にはご飯を食べたい。今日は上さん休みだが、夕飯の時間を過ぎて遅くに帰る。これは困った習慣だ。どうせ買い物に迷ってるんだろう。てなわけで、ポテトサラダを作ろうか。 ガーリックポテサラ! 男の料理はそんなんでいい。 皮付きポテト湯がいて、オリーブオイルにニンニク効かせて弱火でじっくりオイルにガーリックの香りを移す。ポテトは荒くクラッシュしてオイルとまぶして塩胡椒。 後は風味だけど、今日はコリアンダー入りのマヨネーズで混ぜればいいんじゃ?  

図画工作

科目の中で何よりも好きな時間。今日は図画工作の時間にしよう。 インスタントセメントがあったのでそれで平版を作りたい。これは結構色々役に立つ。コンクリートの素性が掴めたら写真用の額縁を作りたい。写真集出版のイベントで写真展をしてくれと頼まれるが、そんな額縁なら楽しそうだ。その後は久しく川に向かってロッドを振ってヤマメでも釣ろうか。それを美味しく料理してみたい。

苗床専用の田んぼ

前々から稲の苗床専用の小さな田んぼが欲しかった。 今日車で散策していたら丁度いい田んぼがあった。持ち主に尋ね借りることにした。いやいや出歩けば念願叶う。 さて話は変わり心境は穏やかでない。 どうして私は不条理を許せない性格なのか。

塩化ナトリウム

いわゆる塩。 料理用には粗塩や天日塩、岩塩などを使っていたが、昨年から塩は塩化ナトリウムもいいと思うようになった。理由はこれはこれで旨いと感じたのと、塩分量が正確にわかるから。 最近塩化ナトリウムはコメリの塩を使用。海水は瀬戸内でイオン膜、立釜、乾燥、食塩相当量100g中99gと表記。工場は株式会社日本海水 香川県 讃岐工場とある。 塩に甘みを感じたり、えぐ味の残るミネラルが入った塩もいいけど、純度の高い塩化ナトリウムも使いようだ。

味酢

市販の味酢や清酢は甘ったるいのでオリジナルレシピで作っている。 今日はお酢に昆布、生姜、大蒜、塩という組み合わせ。 料理に何かと便利。 昔から作る定番は醤油とお酢が半々で、大蒜や生姜、唐辛子などを入れていた。  これまで取材してきた料理人も良く口にするが、私は基本的に料理には砂糖は使わない。 砂糖より味醂などの方が美味しいが、味醂もそんなに必要ない。 甘さは素材の甘みで十分だし、その方が素材の美味しさが良くわかる。 野菜の品種も今では甘みが強いものが多いのでことさら甘味を追加する必要もないと思う。

蛸と蛤仔のアヒージョ

父が靴を買いたいと言うので大津へ向かう。 網上げ靴?がいいと言ってたが、お店に行くと要らないと言い、何足も持っている同じような黒の革靴を買った。食材も本人が好きなものなら食べるようなのでそのまま食品売り場へ行く。いつものパターンだがタコとアサリを買った。アサリは相当好きなようでニュースになった産地偽装の有明産と同じであろう中国産アサリ表記の蛤仔を買う。とにかく食べたいという。まあ食べたい事はいい事だ。 家に帰り、父にはタコの刺身を作った。嬉しいらしく頬張る。残りはアヒージョにしよう。簡単で早くて旨いアヒージョの食材は父が買った残り。 いやいや、なかなか父は貢献してますわ。

例えば無農薬

多くの人がやってもいないのに無農薬では作物は出来ないという。無知な人が無農薬で作るが失敗して無農薬は難しいという。知識を学んで実践した人が仮に10の出来高が2であったとしよう。その2は出来たという事だ。10にするにはまた学んで実践すればいい。それだけの事なんだ。チャレンジしなければ道は開けないとはそういう事。

大蒜

ニンニクは旨さや食欲を増幅させるハーブだが、ニンニクを使わない料理にハマる。  今頃は青森産しか無いので上さんが高くて買って来ないだけだろうけど、ニンニク大好きの家にニンニクが無いという現実。? それならそれと考えるのが私流。調理用ドレッシングを作ってみた。もちろんニンニク無し。黒胡椒、クミン、ナツメグ、コリアンダー、クローブ、自家製ホットソース、塩、酢、オリーブオイル、醤油、生姜、三つ葉などなど。多分料理に重宝するだろう。いつも使うスパイスだから味は適当な加減で想像できる。イタリアではそんなにニンニクを効かせた料理は余りないと料理人から聞いていたので試して見たいと思っていた。調理用ドレッシングって余りないと思うけど、マジックソルトにお酢とオイルが入ったものをイメージ。決してサラダ用では無い。イメージはペペロンチーノにザっとかければ旨いんじゃない?レベル。

エコ

Ecology 生態学 自然環境保護運動 Economy 経済 節約 私もよくエコという言葉を使うときふたつを混同して使ってしまう。 時代的に混同した意味合いも間違ってはいないが自身の為にもう一度記す。

やつだ農園(株)の進展

無農薬米栽培を基本とする法人化したやつだ農園は今後圃場拡大に向けて進む。 2021年の圃場面積は1.2町からのスタートであったが今年4反プラスされ、新しく3町の耕作放棄地を検討中。目標は150町なのでまだまだこれからだ。耕作放棄地に対する再生のアプローチも更に研究し実証しなければならない。土地が痩せているので施肥が必要だが安全で効果的な施肥方法、ヒエなど雑草が信じられない程多いのでその対策、水利関係が壊れているので補修や中山間地特有の獣害対策、特に現在広めている地区は水が少ないのでその問題を解決する必要がある。現場で栽培して分かる事は、作っていない圃場はなんらかの問題があるので作っていない事が多い。柔軟な考え方やアプローチなど相当なスキルを要求される。本来なら農事組合法人を別に作って現在作られている田んぼで契約栽培するほうが遥かに効率的だろう。その様な展開も視野に入れているが、最低限の農園専用の圃場も必要。今はその段階だ。難しい事ばかりだがそれをクリアして行く事でスキルを学びノウハウが蓄積されスタッフも育つ。2022年は農園にとって大切な年になるだろう。私も気を引き締めて行く思いだ。

トマト避難

寒い。 今吹雪の様に雪が降る。サンマルツァーノトマトは温床育苗中であるが一部の苗7本を選んでポットに移し、自宅のキッチンに移動した。私の家のキッチンは朝夕、父母が居るので常に暖かい。夜は妻が朝方まで起きていて、早朝に私が起きるので不夜城の様だ。早すぎたトマトの育苗。まあこれも実験だが、夏このトマトを使ったパスタを食べたいので何としても生かしたい。

情報より生産

巷に溢れる情報は情報と言うより扇動が多い。情報源の選択は難しいだろう。私は情報は論文や文献から探す。他は娯楽と受け止める事にしている。巷の情報に右往左往するよりも今の時代は本格的に生産や研究、開発や指針を決める思考の時間に1日の時間を割いた方がいい。何故なら状況は良くないことは確かなので価値観の変化や不測の事態を予測して準備する事が必要だ。多様な考え方を受け入れられる柔軟な思考やどのような変化があっても生産して安定した社会を存続させる技術や環境を今のうちにしっかり基盤を作ることが大事だ。   現在生業は一次産業の農業に私は重点を置き生きているが、多くの人に絶対的に必要な食料の生産をすることは私自身にもいい結果を生み出している。それは非常に幸福な事だ。迷うなら情報源をオフラインにして仕事に向かい生産するほうがいい。常々そう思う日々。

数字で見る

新型コロナ感染者数世界累計 4.22億人(現在) 世界人口総計 78.75億人 (2021) 感染率 約5.33%      以下資料   http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/pandemic/QA02.html   スペインインフルエンザ(1918-1919)  第一次世界大戦中の1918年に始まったスペインインフルエンザのパンデミック(俗に「スペインかぜ」と呼ばれる)は、被害の大きさできわだっています。世界的な患者数、死亡者数についての推定は難しいのですが、患者数は世界人口の25-30%(WHO)、あるいは、世界人口の3分の1(Frost WH,1920)、約5億人(Clark E.1942.)で、致死率(感染して病気になった場合に死亡する確率)は2.5%以上(Marks G, Beatty WK, 1976; Rosenau MJ, Last JM, 1980.)、死亡者数は全世界で4,000万人(WHO)、5,000万人(Crosby A, 1989; Patterson KD, Pyle GF, 1991; Johnson NPAS, Mueller J, 2002.)、一説には1億人(Johnson NPAS, Mueller J, 2002.)ともいわれています。日本の内務省統計では日本で約2300万人の患者と約38万人の死亡者が出たと報告されていますが、歴史人口学的手法を用いた死亡45万人(速水、2006.)という推計もあります。

包装紙

キッチンを片付けるが、次から次とくる包装ごみ。なんとかならないものか。とにかく多すぎる。ゴミ出しが増えるだけだ。これは製造社や卸、小売店で対処してほしい。わざわざ袋は要りませんかと問いかけないで結構です。男の買い物に買い物かごも必要ない。いる分だけ買うので手持ちで十分なんだけどな。まあ、これは私が言ってもしょうがないが、私が一番困る。世界で一番無駄の多い日本の食に関する業界。

Savory Tart

おかずタルトの事。 自家製の小麦粉が沢山あるので妻はパンを私はタルトやパスタを作る。甘いものは多く食べれないのでおかずタルトを作ろうと生地を焼く。18cm丸型。卵を多めに2個に変更した。もちろん甘いタルトでもおかずタルトでも生地に砂糖は使用しない。170℃で15分、金型を外して160℃で10分オーブンで焼き取り出して粗熱をとる。 さて今夜は何のおかずタルトにしようか。

そういう世界はない事はない。

人は運命を選ぶ事が出来る。 しかし運命の結末はそう変わらない。 もう事実なので正直に書くが、私は異常な数と長い時間のデジャブや予知夢を見る。気にしていた案件が頭から離れずずっと思い込んでいた。ある日。その事の予知夢を2つ見る。そのどちらを選んでも私は良くない状況に追い込まれる。選ばないという判断が適当な事を教えてくれていた。これまでその様な夢を見ても無視していたが、もう従う方がいいと考え始める。 運命を選択しなければ、その事に囚われる事は少なくなる。

Kerala India 🇮🇳 Munnar Beautiful Tea Gardens

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  世界遺産の茶畑が如何に素晴らしいか、私は一目でわかる。先人の洞察と知恵、そしてスケールは素晴らしい。

腕時計が消える

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最近よく消える私の白い文字盤のシチズン。理由は父が持っていく。何度も繰り返すのでもう新しく買おうかと思っている。機械式時計だがシチズンはそう高くなくても日に3秒も狂わないし、気温や巻き上げのテンションが旨くかみ合うと月に10秒も狂わない様な時計でこれこそ日本製だと感心していた。シチズンコレクション2021年仕様はケースの径が38mmと古典的なサイズになり、デザインもよりクラッシックないわゆるお父さん時計にモデルチェンジされた。エクスプローラーに少し似ている。 https://citizen.jp/shop/collection/g/gNB1050-59E/   海外製や最近のセイコーの様な押しの強いデザインでないがこういうのが飽きなくていい。シチズンのフラッグシップ精度は世界一を誇りエントリーモデルでさえ格上を超す性能。キャリバー9011を搭載するこのモデルで普段使いは十分だろう。今度は黒い文字盤をまたヨドバシで買おうかな。   

ローソンの鰹節

回し者ではないが、ローソンの食材は使える。 鰹節は鹿児島産に限る。出来れば枕崎がいい。しかし愛知や海外が多く中々鹿児島産は今時ない。 お酒と塩はないかとローソンに寄ったら鳴門の粗塩とモルツの黒ビールがあった。そう言えば鰹節はないのかと探せば、あるじゃない、鹿児島産。燻す工程や木が違うんですよ。鹿児島産でなければ鰹節ではない。そう言ってもいい鰹節の花かつおはローソンにありました!

温床その後

発酵温床は約1週間35度程で温度をキープ。サンマルツァーノもニラも発芽して順調に育つ。温床の上の苗は早朝でも25度。日中は換気をしないと50度近くまで上がるので注意が必要だ。全く化石燃料を使わず発酵熱だけで高温を作り出せる事を発見した先人の知恵は素晴らしい。昨年のかぼちゃの苗はずっとストーブを使い灯油を燃やしていた。手間もかかり経費もかかりその上環境にも影響する。こんな事は二度としないなと当時思っていた。そこまでして農業をしなければいけないのだろうか。皆が同じ様に暖房を使って苗を作っているから同時期に農作物が出来る。市場で値段が高くなる事もなく本当に意味がない事だと反省していた。温床の起源を調べるがわからない。しかし近代では東北地方での稲作の育苗に使用されたと記録されていた。その中で発酵の材料には都市ゴミも入れたとあった。恐らくそれは残飯などの生ゴミであろう。農作物が田舎で作られ都市で消費され残飯は再び田舎に帰り熱源として利用され最後は肥料として土に還元される。とても合理的な循環が出来ている。果たして過去に出来ていた事が現代ではどうだろうか。これ以上言うまでも無い。近代から現代までの発展は利便性や労働力の負担を減らす事であって進化では無い。むしろ農業従事者を減らし農地の継承が途絶え耕作放棄地さえ生む要因だったのではないか。保守的に昔に帰ろうなどは私も考えないが、過去の遺産の原理を進化させる方向に取り組む時代に来たのだ。

サッポロ一番味噌ラーメン

父が必ず買って来るのでたまに食べる。 これを美味しくする事は、私にはちょっとしたゲーム。 定番は水から麺を入れ茹でる事。 沸騰したら30秒以内で加減を決めて皿に移す。 粉のスープをどう溶くかは好みで。 後は七味と葱と大蒜追加がスタンダート。 このままでも十分美味しい。 具はあったら入れる。 このラーメンはスープに野菜を入れると味がまろやかになる。 変化が良くわかるので料理のゲームだなといつも思う。

難敵、難攻不落と思いきや

ラッキョウを入れた瓶の臭い消はどうしたらいいものかと調べると、重曹水に一晩漬ければいいと記してあった。24時間漬けてヌメリが取れるまで良く洗うと、なるほど臭いがない。よく考えるなと、感心。 天草の白えびを買う。レシピは揚げるだけかなと考えていたが生で食す以外思いつかない。これも調べると白えびピクルスとあった。なるほどなと再度思い、自家製のワインビネガーと塩とスパイスに漬け込む。今夜のおかずは舌と胃袋が楽しむだろう。父が近くの鮮魚屋で選んだ鯛やアオリイカを使ってアクアパッツアだな。

食べるという仕事

鶏を見ていると満腹するまで食べている。 食べるという行動は仕事と結び付くなと再認識。 鶏の直接的な採餌行動は人間の仕事の目的そのものだ。 人は金が欲しいとか裕福になりたいとか転換して色々言う。 今日の夕食はリガトーニのボロネーゼ。 そんな素材を作る仕事は農園だろうが家庭菜園だろうが同じだ。  全ての職種も仕事の目的は必要不可欠な家族の食事ではないか。 人はもっと素直になればいい。 美味しいものを食べたいから働いているよと。

焚火

焚火をすると怪訝な顔をする人が多いので、もう一度条例を記しておきます。 《政令で認められている野外焼却》  (1)国または地方公共団体がその施設の管理を行うために必要な廃棄物の焼却   〈例〉・河川管理者が行う伐採した草木の焼却など      ・道路管理のための剪定した枝条等  (2)震災、風水害、火災、凍霜害その他の災害の予防、応急対策または復旧のために必要な   廃棄物の焼却   〈例〉・凍霜害防止のための稲わらの焼却など      ・災害時における木くず等の焼却  (3)風俗慣習上または宗教上の行事を行うために必要な廃棄物の焼却   〈例〉・「どんど焼き」などの地域の行事における不要となった門松、しめ縄等の焼却など  (4)農業、林業または漁業を営むためにやむをえないものとして行われる廃棄物の焼却   〈例〉・農業者が行う稲わらの焼却、林業者が行う伐採した枝条の焼却、      ・漁業者が行う漁網に付着した海産物の焼却など  (5)たき火など日常生活の中で通常行われる廃棄物の焼却であって軽微なもの   〈例〉・たき火、キャンプファイヤーなどを行う際の木くず等の焼却  ただし、軽微な焼却であっても煙や悪臭等で周辺地域の人々から苦情があった場合は、指導の対象となります。  以上ですが、私は個人的に生ごみや落ち葉を燃えるゴミとして出して化石燃料で燃やしてる方がよっぽど理にかなってない現代の悪習と断言。都合が悪くなる産業にはカーボンニュートラルだから環境に負荷は無いと言う。私たちに出来ることは生ごみや落ち葉をや切り枝をどう使うかをもう一度考え直すことだ。 

漸く雨

3連休か、なんて詰まらない3日間。 人が家にいるので鶏も放し飼いに出来そうもない。  畑に行くと知らぬ他人が農作業を田舎の情景でも見るかの様、微笑みながら私を見る。 まあそれはいいが、指さす人さえいる。 私は動物園の動物か。   久しくの雨。 播種したり植樹したりの後で待ちに待っていた雨。

調合スパイス

自分で良く作るのはレモングラスソルト。 畑のレモングラスを乾燥させミルサーで粉末にして好みの塩と混ぜる。これを小瓶に入れてキッチンに置いてるが、癖が無くどんな料理にも使える。 +コリアンダーシードを入れてもいい。コリアンダーの柑橘系の香りが追加されてレモンの香りだけではない調合スパイスに変身する。サラダハーブソルトの定番はレモングラスコリアンダーソルトが基本系のひとつ。スパイス販売は基本的に許可が必要ない。これは出してもいいな。塩以外は全て大量に自家製で出来る。お皿などのキッチン用品やスパイスやホットソースなど好きなものを作ってどこかに置けたらいいなと考え始めた。ネットでもいいし。実店舗でもいい。そんな事を小奇麗にマメにやってくれる方はいないものかな。

2月の記録

2月の播種など 温床育苗 サンマルツァーノ ニラ 露地播種 ベビーリーフミックス 里芋 ジャガイモ ラディッシュ 日本ホウレンソウ ライ麦 アイコーン アグレッティ   露地移植 クレソン セリ   木の植え付け 飛梅実生1 紫牡丹1 白桃1 クヌギ25 蝋梅1 黒松3 小梅1 花梅2 花桃1 枝垂れ梅1 ビワ1 メアサ杉1 オリーブ ネバディロ ブランコ1 甲佐ハウスと露地 シシトウ  アイコーン その他 彼岸花球根 多数 本日カボチャ用の育苗ハウスを自家用菜園に移転。 春まきカボチャ栽培を辞めたので苗を作る必要がなくなった。 しかし、あると便利な育苗ハウスは私の小さな実験室になるだろう。  

農法より楽しさ

家庭菜園から始まった私の農業実験。 記憶では30年ほど前に荒れ地の畑にニンジンが出来るか試した事だった。長ったらしいが、無農薬無施肥不耕起無除草を当時から実行していた。簡単に言えば何もしなくて作物は出来るのか、という実験。 初年度は立派なニンジンが出来たが、年々小さくなっていった事を憶えている。    家庭菜園は今年から方針転換。 趣味であり息抜きである料理のために野菜を作ると決定。条件は無農薬である事だけ。それ以外は必要量を守れば環境にも負荷は少なく、安全性も問題ない事を知っている。農業の多少息苦しい世界は出荷用に限定して、家庭菜園ぐらい何も考えずに楽しみたい。    今年から父が家庭菜園をしないと言ったので管理は私に代わる。 山の北側で田んぼに隣接する畑は昔から家庭菜園に使われきた。杉は無いが呼称  杉の園。日に数時間か殆んど日の当たらない場所。湿気が多く、高土手の斜面が半分ほどある。 トマトなどの陽性植物は育ちが悪い。なので日陰を好む陰性植物や半陰性植物などが最適だ。里芋、紫蘇、ニラ、三つ葉、ミョウガ、生姜などハーブ一般が適している。日当たりのいい家庭菜園の畑は既にあるのでこれで野菜のレパートリーが増えた訳だ。特にハーブは沢山欲しい。日陰のハーブは香りが穏やかで柔らかい。きっとこの夏、私の作るパスタはそんなハーブがてんこ盛りになるだろう。

新しい収入源

小麦はそう大した収入にはならない。 無農薬であれ国外と比べ小面積で単価の高い小麦粉を作ってもパン屋さんがそんな高い小麦粉を使えるはずもない。妻はパンを良く作るが、食パン一斤あたり250ℊ使っている。1㎏が500円以上もするような小麦粉では食パンの単価が上がるだけだ。コンビニでは100円から食パンが買えるような時代にプレミア付けたところで嗜好品のパンは出来ても主食のパンは出来ない。つまり小麦粉もパンも絶対量が少ない。 また小麦栽培は日本の気候に合わないので収穫時の梅雨にカビが発生するのは必至。これを何とか出来ないかと夏撒きにして冬収穫を試みたが、姿は立派な麦畑の様でも全く実が入らないという現実が待っていた。 そこで解決策は大麦だ。 九州では代々麦と言えば大麦が主流だ。最近は大麦若葉用の栽培も多いが、主に味噌やビールなどに使われる。私は大麦の一種である裸もち麦を作付けしようと考えている。現在は米と混ぜて食べる事が多く、粉にするような加工も必要ないし保存性も高くなる。今年はダイシモチを植えているが、幾つかのもち麦品種を取り寄せて特に美味しかったのはキラリモチという品種であった。 来季はこの品種をメインに考えようか。栽培特性も小麦より成長が早く、収穫期が小麦より早いので梅雨前に収穫出来るという。それは土地や気候で違うのでまずは実験的に作付けした。 米のように量産できる収入源になる可能性はこちらの方が高いだろう。 小麦は将来のパスタメーカーの為のデュラム小麦をメインにファッロやライムギ、南部小麦などのパンや菓子、醤油麹用を栽培するがまだまだ嗜好品か自家用の域だ。

温床

発酵温床を作ってサンマルツァーノとニラを育苗中。 しかし温床の出来が悪くて中々高温まで発酵しない。恐らく空気の通りが良くないのだろう。それでも零下の朝でも8℃をキープ。昼間は温床とビニールで35℃まで上昇。サンマルツァーノは昨日発芽していた。 トマトは暖かくなって種を撒いても収穫は7月を過ぎて10月初めで収穫は終わる。11月になり霜が降りるまで実はなるが青いままで赤くなる事はない。この地方の露地栽培ではトマトは春先に苗を植えた方が長く収穫できるので早めの苗作りはトマトソースのパスタを食べたい私には必須。 今日は温床の改良が必要だ。 もみ殻を入れると空気の通りは良くなるだろう。

鶏の威嚇

人の場合、現代社会では腕力での威嚇は美徳とされないが、支配という構図では頂点に立つものには何かしらの威嚇という行動が伴う。 鶏ではどうか。  4羽の鶏は全て雌だが、成長するにつれて個々の性格が表れてくると一羽の鶏が他の鶏に対して口ばしで相手を突いたり、甲高い鳴き声を出し飛び上がって足で威嚇の行動をとるようになった。見て取れるシーンは採餌中が多い。成長する過程では全く見れなかったが、卵を産むようになってからそのような行動が目立つようになった。こうして相手を威嚇したり突く鶏がこの4羽の中でイニシアティブを保つようになる。ただ、個人的な観察だが同性同士の雌鶏だけだからか決して他の鶏はリーダーとして認めてる様には見れず、明らかに相手から逃げ惑う鶏も1羽居るが、他の2羽は相手がうるさいので黙っているだけのように見える。まあ支配とはその様なものであろう。  

畦畔木

もっと積極的に自然の力を有効に使えないか。 平面で捉えがちな地力へのアプローチを立体的に考えて見る。 その答えは木だ。   落ち葉は圃場の土の有機物補充にはとても有効だ。 しかし、やってみると分かるだろうが広大な圃場に人力で補充したところで苦労だけで微々たるものだ。 ならば、と思い2年前から畑の中央にクヌギを数本直線で植えている。イメージは10年後に木は大きくなり、人力ではなく自然に落ち葉が圃場に落下する事を狙っている。1反の畑に2本程なので日照や作業性の邪魔もしないだろう。   田んぼの中には木を植える訳にはいかないが畦畔木ならどうか。 本来は土手が崩れることを防止したり、境界線や稲刈り後に稲を干すための木であったりと用途はあったが、現在は不要であったり造成するときに切り倒され畦畔木は全国的に減少している。また用途として落ち葉が肥料にならないかなど検討されてはいないが物理的に十分肥料になっているだろう。それだけではない、生物の生態環境が立体的になり、落ち葉の層が出来ると地表でも微生物の住環境は立体的になる。    と言う事で、昨日田んぼの畔中央に3本のクヌギと高土手に2本のクヌギを移植した。 収穫間際に米を食べる雀には都合のいい止まり木になる事は必至だが、、。  

木を植える

巷でのカーボンニュートラルという言葉は何かを忘れている。 再生可能エネルギーや持続可能・・などと叫ばれているが、もっと大事なことを行っていない。 どちらも消費する事を前提にした考えで数値化して国や企業には都合のいい考えだ。太陽光は無限だからいいだろうとか、木を燃やしてもそれは成長過程で二酸化炭素を吸収したものだから地球全体では±0だという側面だけを伝達している事に問題がある。 どちらも有限である。 果てしない時間の先である太陽光が有限か無限かなど論ずるに値しないが、効率が凄まじく悪いソーラー発電は山の木を切り倒して作られ、食糧生産の畑を転換して作られている。 数値では木は燃やしていいだろうが、燃やした分はまた木を植える事が必要だ。そうでなければ江戸時代以前のように山は禿山となる。 現代の思考は結局消費でしかない。寧ろ消費拡大としか思えない。そこが問題なのだ。 現代という時代は過去の歴史と比較しても、まだまだ幼稚で稚拙だなと感じてしまう。 さて、私はこの冬大量の木を暖房の薪として消費した。春先までには恐らく大きな木を4本から5本は使うだろう。消費をしたら生産する。 なので今年もまた25本のクヌギと5本の花木を植える事にした。それが本来のカーボンニュートラルであり、先人は誰もが知り行ってきた事である。多くの市民が木を植える事は難しい。土地を持つ者の大切な仕事だと再認識している。