新しい収入源

小麦はそう大した収入にはならない。
無農薬であれ国外と比べ小面積で単価の高い小麦粉を作ってもパン屋さんがそんな高い小麦粉を使えるはずもない。妻はパンを良く作るが、食パン一斤あたり250ℊ使っている。1㎏が500円以上もするような小麦粉では食パンの単価が上がるだけだ。コンビニでは100円から食パンが買えるような時代にプレミア付けたところで嗜好品のパンは出来ても主食のパンは出来ない。つまり小麦粉もパンも絶対量が少ない。
また小麦栽培は日本の気候に合わないので収穫時の梅雨にカビが発生するのは必至。これを何とか出来ないかと夏撒きにして冬収穫を試みたが、姿は立派な麦畑の様でも全く実が入らないという現実が待っていた。

そこで解決策は大麦だ。
九州では代々麦と言えば大麦が主流だ。最近は大麦若葉用の栽培も多いが、主に味噌やビールなどに使われる。私は大麦の一種である裸もち麦を作付けしようと考えている。現在は米と混ぜて食べる事が多く、粉にするような加工も必要ないし保存性も高くなる。今年はダイシモチを植えているが、幾つかのもち麦品種を取り寄せて特に美味しかったのはキラリモチという品種であった。 来季はこの品種をメインに考えようか。栽培特性も小麦より成長が早く、収穫期が小麦より早いので梅雨前に収穫出来るという。それは土地や気候で違うのでまずは実験的に作付けした。 米のように量産できる収入源になる可能性はこちらの方が高いだろう。

小麦は将来のパスタメーカーの為のデュラム小麦をメインにファッロやライムギ、南部小麦などのパンや菓子、醤油麹用を栽培するがまだまだ嗜好品か自家用の域だ。

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